19/01/14 23:43:13.98 IXBVni2N0.net
日々4KHDR映像に浸っているが、みなさんの書き込みの一部に若干の誤解があるようなので整理してみた。
〇 民生機のHDR対応仕組み
再生機(UHD BDプレイヤー、チューナー、STB、ドングル):HDMI 2.0a(18Gbps)経由で出力先4KTVがHDR/HDCP2.2フラグ認識で出力設定を行う
重要:2018秋モデル以前の大半の4KHDRTVはファームウェアアップデートでHLG対応していないと「HDR放送」はSDR再生。チューナーがPQ変換可ならHDR10再生。PQ/BT.2020をSDRTVで再生すると画になりません。
フラグ認識できなければSDRTVとして再生。
〇 UHD Blu-ray:プレイヤー内でTVに合わせ変換して出力
→ 4K/HDRTVならHDR信号そのまま出力:HDR10/BT.2020/YUV4:2:0/10bit/24-60p
→ 4K/SDRTVならSDR信号変換:SDR(変換)/BT.709(変換)/YUV4:2:0/10bit/24-60p
→ 2K/HDTVなら2Kダウンコンバート:1080p(変換)/BT.709(変換)/YUV4:2:0/8bit/24-30p(変換)で出力
※SDRTVにはHDR/BT.2020信号は出力されない(色域をダウンマッピング)
※DolbyVision対応なら動的メタデータを参照、差分データでシーンごとに出力制御
※高性能TVなら4:2:2再生可
※規格としては2KHDRも可能
〇放送:チューナー内でTVに合わせ変換して出力
※ HLG HDR放送の場合:規格 4K/HLG/BT.2020/10bit/60p
→ 4K/HLGHDR対応TV:HLGフルレンジ/BT.2020/YUV4:2:0/10bit/60p
→ HLG非対応HDRTV(PQ可):HLG→PQに変換して出力(同上)
→ SDRTV:SDR輝度信号領域のみ出力(高輝度領域はKNEE処理)/BT.709(変換)/YUV4:2:0/10bit/60p
→ 2K/HDTV(またはHDMI1.4ケーブル):2Kダウンコンバート、1080p(変換)/BT.709(変換)/YUV4:2:0/8bit/30p(変換)で出力
※ SDR放送の場合:規格 4K/SDR/BT.709/10bit
→ SDRは広色域(BT.2020)制作されていない。(規格上は可だが制作・送出が煩雑になるため導入されていない)
→ 高機能HDRTVなら映像エンジン・トーンマッピングでHDR/高色域に変換してくれるモード(疑似)あり
〇HDR配信(TV再生):Netflix, Amazon Prime. Apple TV, YouTubeほか
※ 前記の通りTVの受信再生能力設定と回線品質に合わせ配信サーバー側でHDR10、DolbyVision、SDR信号を切り替え。
解像度・輝度で議論されていますが、色域変換についても注目してください。議論の参考になれば...