24/11/27 09:08:55.50 yLNWKzGI.net
>>297
敵前逃亡は個人が行う行為なのでどこの国でもある割合で普通に発生する
負け戦の時の方が比率が上昇するのは洋の東西を問わない
それでイギリスではWW2に10万人を超える逃亡者が記録されている。
ただしイギリスは戦前に敵前逃亡での死刑を廃止していたので処刑された者はいない。これはWW1で多数の処刑者を出したことと関係している。
アメリカはWW2は2万人超が敵前逃亡で有罪となったがほぼ全員が死罪は免じられており、処刑されたのは二等兵がただ一人です。
彼は歩兵28師団に所属しており任務に不満があり脱走したのだが、殆どの脱走兵同様に別の部隊に転属させるので心を入れ替えろという軍からの提案を再三にわたって断り軍法会議にかけられた。脱走で軍法会議にかけられても処刑されないことは知れ渡っており別の部隊で兵隊稼業をするよりも戦争が終わるまで軍刑務所に居るほうが楽だと考えたからとされ、実際にそう公言している。
しかし彼の裁判の真っ最中にアルデンヌ攻勢が始まりドイツ軍の猛攻撃に晒された元の部隊の28歩兵師団は多数の脱走兵と捕虜を出して潰走寸前まで追い詰められる。この状況に至ってアイゼンハワーは見せしめに誰か脱走兵を処刑することを考えて、丁度回ってきた彼の判決の恩赦を拒否して処刑命令にサインして、全軍に布告した。
哀れな彼の物語はアメリカでは今も語り草です。