24/08/04 19:26:35.75 yUdDLBia0.net
現在、ドローンが戦場で注目を浴びているのは言うまでもない。しかし、航空機や戦車などの従来のスターとの違いは、それが戦場のゲームメイカーとなるのではなく、むしろゲームメイカーへの対応であるという点だ。航空機や戦車の対策が「それを破壊する兵器」であったとすれば、ドローン対策にはまず「それで破壊される兵器を出さない」ことがあるということになる。電子戦やドローン対ドローンといったものは、あくまで最初のドローン対策では効果的になり得ない状況で使用される。
そしてドローンは主に、装甲車両や戦車の偵察と破壊に特化して製造されている。ドローンの性能と、数を揃えた相手に対して、ドローンが対策できる兵器では数がどれほど多くても効率は逆転せず失敗するというのが、2023年の夏の反転攻勢の教訓だった。勘の良い人間なら、ここでドローンへの対策はいくらでも思いつくだろう。
バギーとオートバイという選択は、さらに、上述したように、指揮系統の分断という戦略のために採用されているが、これは現状ドローン運用という戦術へのクリティカルな対策である可能性が高い。ドローン運用は主力と散開した部隊とが組織的かつ複合的である場合にのみ効果があり、それが従来の戦線でここまでドローンが注目されなかった理由と考えられるからだ。その指揮系統の分断は、予想以上の崩壊をもたらすだろう。
しかしウクライナとNATOがフォトショップを使ったプロパガンダ以上の対策を取れるのであれば、こうしたロシアの新戦略による優位性も均等される可能性はある。