18/10/01 02:41:57.55 T2e1DgNC0.net
Q.嗚呼。ホルスタインよ、ホルスタイン。貴方は何故ホルスタインなの?
A.俺が何故俺なのか。その芒洋たる問いに答えるには、まず俺が俺自身を識る必要があるだろう。
群盲象を評すの故事に敷衍して考えるに、何かを識るにはその全体図を把握した上でその深奥たる本質を得なければならない。
俺が俺たる所以。自と他の区別を生み出す、その境界。俺は一人頷くと、峻烈なる決意と共に荒々しくペットボトルを掴んだ。
堰を切ったように放たれるザーメン。武田信玄が旗印とした風林火山、その烈火の如き侵略の様相。
俺はまるでこのザーメンだ。このザーメンは俺そのものだ。俺の分御霊、我が分身にして俺自身。
攻め寄せよ! 攻め寄せよ! 火の如く! それは猛々しくも、同時に林の如き静けさを備えていた。
涅槃の境地に至ったかのように静かな心持ち。忘我の極み。泰山のように動じぬ不動の構えだ。
そして俺は風のように大地を駆ける。山河を越え、海を走る。魚の様に、鳥の様に。
俺はザーメン。この地球と共に在る、ただ一滴のザーメンだ。
それこそが俺が俺たるの答えと言えるだろうね。