16/04/24 15:53:48.11 FhtPeimW.net
>>327
チャーチルがカイザーに向かって「おたくらの戦艦は贅沢品だがウチのは必需品だ」と云い放った英海軍にしてみれば、性能のボトムアップに伴う建造単価の
高騰もまた悩みのタネで、自ら提案した条約規定に基づくKGVのその内容その価格こそ、英海軍の苦悩を端的に物語っている。
技術の向上に伴い条約規定の14インチ口径でありながらかつての15インチ口径QEやバイエルンに匹敵する新型砲を搭載するKGVの建造単価は、その15インチを
搭載する260万£のR級に対してどーんと3倍弱の740万£。
750万£のネルソン並みにお値打ちですよとモミ手してみたところで、高いもんは高い。
んで、安価で済むハズだったリサイクル戦艦ヴァンガードはと云うと、そのKGV2割5分増しのこれまた1,000万£弱。もうね。
( ´ω`)y=~
してみると、その新型16インチ口径搭載の4万なにがしtの新戦艦とやらが、果たして英海軍の目論見通りの安価な代物として出来上がってくれるか否かは、
素人目にも何となく判る。
主力艦の搭載砲のダウンサイジングをはじめ、建造単価の高騰をどうにかこうにか低減する必要に迫られ、なるべく安く済んで使える新戦艦像を模索していた
のが戦艦を生活必需品とする英海軍であるなら、その趨勢が新型16インチ口径搭載艦へと推移するのを最も恐れ最も避けたがっていたのも英海軍ではないかな。
ドイツやイタリアはその点ラクだ。
同じ口径砲をもっとデカい船体に搭載出来る理想主義的設計と、英より少ない隻数で効果的な嫌がらせが出来ればOKだから。