軍事板書籍・書評スレ 69at ARMY
軍事板書籍・書評スレ 69 - 暇つぶし2ch399:名無し三等兵
15/06/13 18:17:50.61 GT7TVOmO.net
手嶋泰伸『日本海軍と政治』講談社現代新書、2015年、56頁。
軍部大臣現役武官制が利用されたことで内閣が流産した事例としては、一九三七年の宇垣一成内閣に陸軍が陸相を推薦しなかった際のことが有名である。
また、近衛新体制運動の際に米内光政内閣が、辞職した陸相の後任を得られなかったこともあるため、軍部大臣現役武官制による倒閣は、
陸軍の「伝家の宝刀」であるというイメージが強い。
だが、海軍もその「伝家の宝刀」を抜いたことがあった。海軍は一九一四年に、第一次山本権兵衛内閣が総辞職し、清浦奎吾が組閣の大命を受けた際、
清浦との間で海軍拡張について合意に達しなかったため、海相を推薦することを拒否し、清浦内閣を流産させたのだ。
軍部大臣現役武官制によって、海軍の要求もまた、政権維持のためには無視できないものとなっていた。


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