22/08/17 15:08:20.76 aRYZfkTB0.net
例のアレ最新版
本拠地、フレスパランドカッタの湯で迎えたCPU戦
開幕魏延が一騎打ち、覇弓のサーチも冴えを見せたが最後まで店内対戦モードで挑んでくれるプレイヤーが居なかった
ゲーセン内に響くギャラリーのため息、どこからか聞こえる「英傑大戦も終わったし、もう三国志大戦も筐体撤去だな」の声
無言で帰り始める観客達の中、証999の三国志大戦神おらピケットは独り筐体で泣いていた
廃プレイで手にした称号、喜び、感動、そして何より競い合えるライバル達・・・
それを今の三国志大戦で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」おらピケは英傑伝をプレイし続けた
どれくらい経ったろうか、おらピケははっと目覚めた
どうやら赤ボタンを押すのに疲れて眠ってしまったようだ、冷たいサテライトの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってエア三国志大戦をしなくちゃな」おらピケは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、おらピケはふと気付いた
「あれ・・・?全国対戦選べる・・・?」
周りを見つめ直した窪祐が目にしたのは、屋外まで埋めつくさんばかりのプレイヤーだった
千切れそうなほどにチームフラッグが振られ、地鳴りのように奇声と台パンが響いていた
どういうことか分からずに呆然とする窪祐の背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「おらピケ、エリア予選だ、早く行くぞ」声の方に振り返った窪祐は目を疑った
「え・・・STOくん?」 「なんだクボ、居眠りでもしてたのか?」
「ら・・・雷帝?」 「なんだ窪祐、かってに称号を作りやがって」
「栄斗さん・・・」 窪祐は半分パニックになりながらセンモニを見つめた
1位:栄斗 2位:荀銀STO 3位:赤兎暴走 4位:江東の虎 5位:ぱちろー3 6位:窪祐 7位:菊 8位:もんぎゃは団 9位:ネオタワー
暫時、唖然としていた窪祐だったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「全国出れる・・・対戦できるんだ!」
茶魔から100円を受け取り、筐体へ連コインするおらピケ、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、留置場で冷たくなっているぽんだりあんが発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った