18/07/15 10:06:59.57 +Kfid9RV0.net
>>686
剃髪という行為は「どの身分にも属さない」という表明にもなるの
だから盲人や俳人とか絵師、楽人といった文人墨客、医者も剃髪していた
現代でも「坊主頭」という言葉が、即僧侶という意味じゃないのと同じで
入道とか坊主といっても宗教者というよりも単に剃髪した人っ意味でもある
それは同時に自分たちの身分に属さない人へ敬意があると同時に畏怖にもなる
また僧侶は死者と弔うという行為があるので、そこから敬意から転じた畏怖の対象にもなりやすい
同じ宗教家でも神主の妖怪がいないのは、僧侶は死者の追悼儀礼に深く関わったことで
民衆になじみのある宗教者になったからで、それだけ仏教の民衆化に成功したしたってこと
妖怪という負のイメージだっては、まずはなじみのない存在じゃないと生まれない
武士や商人、成人男性の妖怪が極めて少ないのもそれと関係する