14/05/02 20:36:19.91 vamPoHP4
キンドリング(正常なラットをてんかんにしてしまう操作)
キンドリングとは、初めは何の変化も起こさないような弱い電気刺激を毎日1回繰り
返し与えることによって、3週間後には、同じ強さの刺激で、てんかんに似た発作を
起こすようになる現象ですが、このようなラットの様子を見てみたいと思います。
刺激を与えられたラットは、はじめの内はわずかに顔のちくできが起こっていたのが、
日を追うごとに、先ず前肢がけいれんし、次に背中が、そして後肢もけいれんし、し
まいには激しい全身けいれんでひっくり返ってしまいます。
これは電流を強くしているわけではなく、毎日同じ電流を流しているのにもかかわら
ず、このような結果が表れます。
これはてんかんの特徴に発作が次第に激しくなるという症状と同じです。
また、このラットに刺激を加えずにそのままにしておき、1ヵ月後に再び電流を流す
と、1ヶ月前と同様に激しい全身けいれんが現れてひっくり返ります。
これもてんかんの特徴で、一度できたてんかんが消えないという症状と同じです。
このように、キンドリングを起こしたラットは、人間のてんかんのモデルとして
研究されています。
また、キンドリング現象は、化学物質の反復投与によっても起こるので、時間的に
依存した感受性の亢進を説明する仮説として考えられています。
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ベンゾジアゼピンの断薬後、離脱症状に耐えられずに再度服用すると、そのあと
の二度め、3度目の断薬は、キンドリングによって1度めよりも厳しいものに
なると言われています。(アシュトンマニュアル参照)