13/11/09 23:37:32.67 1yoF4cVH
ドイツのハンブルク近郊で生まれたカレン・ホーナイ(1885~1952)は、精神分析医としての
豊富な臨床経験をもとに研究を重ね、非常に優れた画期的な精神病理、神経症理論を完成させました。
「基本的な不安」を抱いた神経症者が、不安から逃れるために身に付けた「自己理想化」のための
「誇りの体系」「べき」などによる「栄光の追求」は、「真の自己」を縮小させる「自己疎外」を
引き起こし、「自己嫌悪、自己軽蔑」などの精神障害を引き起こすことを構造的に明らかにしました。
また、ホーナイ自身の健全な人間性に対する信頼をもった、健康的な人間観、人間性が、
理論や主張に妥当な中庸性や暖かみを加えているのではないでしょうか?
晩年近くになってから著述、出版された「Neurosis and Human Growth」は、彼女の著作中で圧倒的に
優れて重要なもので、独自の概念を包内した理論体系は、可憐ともいえる完成度に達しています。
現代においてもメンタルヘルス改良のために必読の一冊でしょう。
2:優しい名無しさん
13/11/09 23:38:54.00 1yoF4cVH
前スレ
【KAREN】カレン・ホーナイの精神分析【HORNEY】
スレリンク(utu板)
3: ◆9JwNW1WNKc
13/11/10 00:15:37.79 A+qYz+A7
/// 緊張緩和の一般的手段 31 ///////////
カレン・ホーナイ(Karen Horney)著
原著:Neurosis And Human Growth: The Struggle Toward Self-Realization 1950年発行
邦訳:『自己実現の闘い―神経症と人間的成長―』対馬忠監修
藤沢みほ子、対馬ユキ子訳、アカデミア出版会1986年10月発行 より
第7章 緊張緩和の一般的手段
・・・・
内心の問題に関しては、それは、建設的な吟味への扉を閉ざしてしまうが、それと同時に、
精神を確実に不毛にするので、緊張は減少される。これと正反対の、全般的な自己疑惑も、
他の神経症的文脈で非常によく起こるように、緊張を緩和するという同じ結果を生み出す。
どんなことも、人から思われているのとは違っているなら、何もそれに気をもむことはない
ではないか。多くの患者はこうした徹底した懐疑主義を少しも外に表わさない。彼らは
うわべは、何でも愛想よく受け入れているが、口にこそ出さね、心は閉ざしている。その結果、
自らの発見も、分析家の与える示唆も、両方とも何の役にも立たない無駄なものに終わって
しまう。
///// アカデミア出版会 ///