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ダイヤモンドオンライン 「引きこもり」するオトナたち
【第108回】家では話せるのに学校・会社では話せない “大人の緘黙(かんもく)症”の知られざる苦悩
■「大人になれば治る」は間違い? 緘黙症に苦しむオトナたち
ある特定の場面で口を聞かない「場面緘黙(かんもく)症」という症状がある。なかには、特定の場面
だけでなく、家族を含めて、すべての場面で話すことのできない「全緘黙症」になる人もいる。一般的
には、「場面緘黙」の子どもたちは学校へ行くと、自由に話ができない。ただ、周囲に迷惑をかけない
ため、放置されがちで、本人はとても苦しい思いをする。そんな「緘黙症」は、これまで「大人になれ
ば治る」と漠然と思われてきた。ところが最近、大人になっても、「緘黙症」の状態が続いている人た
ちの存在や、その後遺症によって様々な社会適応に支障をきたしているケースが少なくないことがわか
ってきたという。「引きこもり」の人たちの中にも、この「緘黙症」のタイプが多いのではないかとい
う気がする。実際、当事者本人や経験者、保護者らが集まる「かんもくの会」には、10年、20年と、
自宅に引きこもって暮らしている人たちの家族もいる。その20年間、子どもの声を聞いたことがないと
いう親もいる。人によっては、言葉だけでなく、体の動きそのものも封じてしまい、固まって動か
なくなる。逆に、話はできないけど、運動が得意な人もいる。
■高校でクラスになじめず緘黙症に 後遺症に苦しみ引きこもる40代
40代のAさんは、私立高校に入学してから突然、話ができなくなった。高校時代の3年間、一切、
人と交流することがなく、心を閉ざし続けた。卒業後も、「緘黙症」のいろいろな後遺症に苦しんだ。
中学時代までは普通だった。とくに小学校の頃は、児童会に立候補して、副会長になり、全校生徒の
前でマイクを持って話すことを何のためらいもなく行っていた。なぜ、こんなに変わったのか。自分
でも不思議だった。(続きはリンク先)
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