12/03/17 04:31:32.20 ZqUnfU04
>>872
大体その通りですが、抗うつ剤がうつや不安障害に効くメカニズムはまだ完全には分かっていません。
SSRI等の抗うつ剤も5-HT2受容体のダウンレギュレーションを起こすことも分かっていますが、それだけでは説明がつかないこともあるのです。
セディールもSSRIもセロトニン受容体のダウンレギュレーションを起こします。
ただ、それに至るメカニズムが違うので、併用することで効果増強を狙うことがあります。
強化療法とか、英語ではオーギュメンテーション(Augmentation)とか呼びます。
SSRIによる不安惹起や攻撃性などの賦活症候群様症状や吐き気を軽減するために、直接的に5-HT2受容体を遮断する薬を使うこともあります。
具体的には、レスリン等がよく使われるようです(レスリンはSSRI様作用の他に5-HT2、5-HT3受容体遮断作用を持つ)
吐き気には、漢方薬の六君子湯を使う先生もいらっしゃいます(六君子湯もセロトニン受容体遮断作用による食欲増進作用を持つことが分かった)
また、SNRIとレメロンの併用は同じように効果増強・副作用軽減のために広く行われていて、カリフォルニアロケット燃料という名前がついています。