★お薬に関する疑問質問に答える「モナー薬局」141at UTU
★お薬に関する疑問質問に答える「モナー薬局」141 - 暇つぶし2ch326:みぃ  ◆lkqHdVptkA
12/02/19 19:27:21.78 DaCmsGQV
>>322
みぃ、鋭い指摘だと思うのです。
実際セディールには抗不安作用の他に抗うつ作用もありますです。

ルボックスなどのSSRIは選択的セロトニン再取り込み阻害薬というくらいですから、セロトニンの再取り込みを阻害しますです。
=SERT(セロトニントランスポーター)の阻害。
セロトニンは前のシナプスから放出されますと後ろのシナプスに全部は行かず一部が戻ってしまうのです、それを阻害、邪魔すれば結果的に
前のシナプスと後ろのシナプスの間にセロトニンが溜まっていき、うつが治るというのが理屈なのです。

セディールはそこではなく、まず前のシナプスのセロトニンの発射のスイッチ的なところに作用しますです。
=5HT1Aシナプス前受容体への作用(パーシャルアゴニスト)。
このスイッチにセロトニンが作用しますとシナプスはセロトニンがあまってる的な感じになりセロトニンの放出をやめますです。
セロトニンの過剰はある種不安の元ですので、それがなくなれば不安が解消されるということになりますです。

もう一つセディールは後のシナプスにも作用しますです。
=5HT1A後受容体への作動作用(アゴニスト)、5HT2Aへのブロック作用(アンタゴニスト)。
これはそのままなのですが、刺激とブロックの作用で抗不安効果がありますと理解してもらうしかないのです。
刺激のほうはセロトニンのかわりのようなものだと思えばよいのです。

でここでセロトニンのスイッチを弱めるとうつっぽくならないかという疑問が湧いてくるはずなのです。
パーシャルアゴニストというのは部分的作動作用ということなのですが、セディールはムードスタビライザー的にここを調整しますです。
ドーパミンでいうエビリファイみたいなものだと思うのです。
よって増え過ぎたセロトニンは減り、減り過ぎたセロトニンは増えますですからいい具合に抗うつ効果がでるというのが理屈なのです。

みぃ…そんに効く薬かという疑問は脇において、なんで抗不安薬かというとそっちの作用に適応申請出して比較対象試験で認められたからなのです。
あれ、この一行だけで回答としてはよいのでは…。


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