12/02/02 23:16:05.17 GmTSHnTx
殴られた。
重い拳だった
それは背中一つで俺たち、家族や様々な重責を背負って生きてきた男の拳だった。
自分の拳がひどく小さく見えた
仕事をやめ二年と三ヶ月、ゲームのコントローラーとチンコしか握ってこなかった負け犬の拳だった。
「別に、上手に生きなくたっていいんだよ。恥をかこうが泥にまみれようがいいじゃねーか。最高の酒の肴だバカ野郎。」
そう吐き捨てて仕事に出かけた親父の背中はいつもより大きく見えた
今からでも俺は親父のようになれるだろうか…?
久しぶりに外に出た
自然と親父を追う俺の足…
親父はワンカップ片手に一日中公園でうなだれていた…