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新たな名称類似、取り違え防止で注意喚起を- マイスタンとマイスリー
厚生労働省の「医薬品・医療機器等対策部会」は22日、第22回の会合を開き、
日本医療機能評価機構が収集している医薬品などの医療事故や
「ヒヤリ・ハット事例」について、医薬品医療機器総合機構(PMDA)の
調査結果を基に議論した。
この中で厚労省は、大日本住友製薬の抗てんかん薬マイスタンと、
アステラス製薬の不眠症治療薬マイスリーについて、
名称類似によるヒヤリ・ハット事例が初めて報告されたことを受け、
「両製剤の製造販売業者から注意喚起を行う必要がある」とした。
医薬品の販売名の類似による取り違えはこれまでも繰り返し報告されており、
厚労省や製造販売業者が注意喚起を行っている。
最近では、サノフィ・アベンティスの糖尿病治療薬アマリールと
名称が類似している大日本住友製薬の高血圧症治療薬アルマールについて、
一般名のアロチノロール塩酸塩に名称を変更する申請が行われ、
1月に承認されている。
ただ、同部会に報告されたPMDAの調査結果では、「アマリールについては、
名称変更されておらず、今後も、アルマールの名称を記憶している医療従事者が
取り違えを起こすことが考えられることから、引き続き注意が必要」としている。
意見交換では、国際医療福祉大附属病院薬剤統括部長の土屋文人委員が
「本来、製薬企業が取るべき対策もあるが、それだけでなく医療機関が取る対策も不十分。
医師の処方エラーはなかなか防げないかもしれないが、
患者に誤った薬が渡ることを止めるために、薬剤師が初回投与時に医師に確認する
といった対策を徹底する必要がある」と指摘した。
(医療・介護CBニュース 3月22日)
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