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前頭葉類似症候群
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前頭葉類似症候群(ぜんとうようるいじしょうこうぐん、)とはSSRIの副作用の一種である。セロトニンやドパミンなどの相互作用により感情の平坦化、無気力が続く状態を指す。
SSRIの不適切な長期投与により、前頭葉においてドパミンやノルアドレナリンの活性が低下し起こるといわれている。
正常気分であるものの、何事にも無関心で動機付けが起こらず、疲労感や精神的に鈍い感じが残り、感情が平坦化する。鬱状態が悪化したようにも見える。
SSRIの多剤投与や、双極性障害などに漫然とSSRIを投与し続けるケースなども注意が必要である。[1]
うつ症状の治療中にこのような症状が現れたら、SSRIの減量や、服薬時間を午後に変える、SNRIなどノルアドレナリンやドパミン神経の刺激作用のある薬物への変更などが推奨される。
[2] セルトラリン(ジェイゾロフト)は軽いドパミン再取り込み阻害作用を伴う為、前頭葉類似症候群は起こりにくいといわれているが、これも個人差がある。