11/12/21 21:31:08.71 0/N/EXPx
勝ち負けって人間の醜いところが出て嫌だなぁーって
小さい頃からずっと思っていた。
蜘蛛の糸を掴むような醜い争いを続けるくらいなら、
ただ一人不幸でもいいから俗世から離れて
自分だけの幸せを見つけていきたい、と思った。
子供時代はまだ特に神経症になったり病んだりする事はなかった。
自分は変人だったけど、勝負にこだわらずにそれ以外にも価値を見出そう
としている自分はそれでいいんだって、漠然とした自信があった。
でも、思春期以降、特に大学生になってから、「モテるかモテないか」っていうどうしようもない
勝負の世界に放り込まれて現在24歳、完全に自分を見失った。
自分の生(性)の欲望が向かう先は、明らかに勝負の世界の勝者であって、
敗者や勝負から逃げた人達に優しい視線を投げかける事があっても、
「あんな風にはなりたくない」っていう自分の声を誤魔化す事ができなくなった。
どこかに俗世から離れた尊敬できる人はいないものかと思っても、
優しそうで厭世的な人の表面上の澄ました顔が性の欲望の前に崩れるところを見ると
「やっぱりそうか…」と落胆するしかなくなる。
結局は、多くの人が従っている社会の価値観に組み込まれて行くんだなぁという虚しさを感じる。