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長谷川和夫先生に聞こう! 認知症のエトセトラ 「私の体験した出遭い」|介護・福祉のけあサポ
1951年、大学に入学して半年位たった頃、同級生のT君が自宅に私を訪ねてきました。
“君は不真面目だよ。人生で大切なこと、何のために生きているのか考えていないだろう”
と言いました。平凡な学生生活を送っていた私は、不真面目と言われてショックでした。
終戦の爪跡がまだ残っていて、生活していくこと自体に貧困と荒廃があった時代でした。
友人の忠告を契機に、生きることの意味を私なりに考え、哲学書などを読みあさってみましたが、
自分の心にある虚しさはどうすることもできません。
自分の存在がやがては消滅することにも強い不安をもちました。
何度もためらった挙句に、通学途中にある小さなキリスト教会をたずねました。
寒い日でした。牧師宅のこたつに招きいれられました。
迎えて頂いたM牧師の温顔、そして最初の言葉は「よく来ましたね」でした。
来訪の理由も名前すらも聞かれませんでした。
そして、日曜の礼拝に集まってくる人々の平安な明るさ、あたたかい微笑み、そして祈りのときの
清々しい横顔をみて、驚きました。その時から一つひとつの多くの出遭いに導かれるようにして
現在の自分があります。そして自分の確かな物語として、私の支えとなっています。
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