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成分(一般名) : 塩酸クロミプラミン
製品例 : アナフラニール錠10mg~25mg
区分 : 神経系用剤(含む別用途)/イミプラミン系/うつ病・うつ状態治療剤
■概説■
憂うつな気分をやわらげ、意欲を高めるお薬です。うつ病やうつ状態の
治療に用います。また、子供の夜尿症の治療にも用います。
■作用■
気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、
眠れない・・そんなこじれた心の症状を改善し、気持ちが前向きになるのを助けます。
また、不安や緊張した気分をほぐして、気持ちを楽にします。
うつ病のほか、パニック障害、過食症などいろいろな心の不具合に応用されます。
夜尿症、片頭痛、神経痛の治療に使われることもあります。
■薬理■
脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニンの量を増やし、神経の働きを
よくします。ノルアドレナリンの増加は「意欲」を高め、セロトニンの増加は不安感を
やわらげ「気分」を楽にするといわれます。
特徴 古くからある第一世代の三環系抗うつ薬です。作用が強く、よい効果が期待
できますが、副作用がでやすのが欠点です。また、効いてくるまで少し時間がかかります。
とくに、クロミプラミンは、セロトニンの量を増やす作用が強いのが特徴です。
■ 用法■
【10mg錠】
精神科領域におけるうつ病・うつ状態には、通常成人は1日5~10錠を1~3回に
分割服用する。ただし、症状により適宜増減するが、1日最高量は22錠までとする。
遺尿症には、通常、6歳未満の幼児は1日1~2錠を、また6歳以上の学童は1日
2~5錠を1~2回に分割服用する。ただし、症状及び年齢により適宜増減する。