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山崎前社長の無罪が確定しましたが、これは検察とＪＲ酉が仕組んだ出来レースで
あります。本来追求すべきは「高見運転士が速度を落とさなかった原因とその背後要因」
であってＡＴＳの設置義務などどうでもいい話なのです。当時の法や管理当局の指導に
なんら違反の無い行為に対して無罪の判決が下されるのは当然のことなのです。ＡＴＳの
設置義務に問題をすり替えることで凄惨な日勤教育から世間の目をそらせ、現場の管理者に
影響が及ばないようにすることが目的の裁判であって、最初から無罪は確定していた裁判
でありました。
今でも運転士が精神状態に異常を来せばいつでも列車は脱線するし、重大事故は起こり
得るにもかかわらず今回の無罪確定によって他の裁判についても無罪となる公算が大きく、
１０７人も殺したＪＲ酉の経営者は誰一人裁かれることなく事件は終息する見通しと
なりました。
裁かれるべきなのは現場の管理者層であり、もちろん社長の任命責任は重大ですが、
一番悪いのは高見運転士の精神状態を異常なまでに追いつめる職場風土を作った現場の
バカな管理者であります。現場の声を元に管理者教育を再徹底する又は管理者を再任
することが最善の道だと思いますが現経営者＆狂気集団御用組合の強力なタッグの元
ではこれも無理な話でしょう。
したがって、当時の現場管理者が生き残ったままの現状では、尼崎脱線事故の原因の
根底にある悪しき職場風土は何ら改善されることはなく、無念の死を遂げた１０７人は
犬死となる公算が大となってしまいました。