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287系は振り子ではないので、こうした弱点は解消されていた。窓側の座席でも、窓際一杯まで足を動かせる。
また車両の揺れが少ないので、車内移動も楽々だ。
昭和30~40年の高度成長時代、国鉄はスピードアップを重視した。39年開通の東海道新幹線は世界に誇る日本の鉄道の象徴となった。
53年に「くろしお」として紀勢線に投入された381系もそんな時代の申し子だった。
それを思うと、改めて平成の世の「乗り心地重視」時代を感じずにいられない。
車内は段差の少ないバリアフリー。救急や授乳などに使える多目的室や、車イスでも悠々と利用できる多目的トイレを備え、
グリーン車はもちろん普通席の一部にもコンセントがあって、電池の減りが早い携帯の充電も安心だ。
営業運転では7月までに順次287系を導入(新大阪-白浜)。和歌山-御坊間なら現行より7分ほど時間がかかるが、
ゆったりと走るバリアフリー「くろしお」に乗りながら、スピードもこれくらいでちょうど良いのでは、と感じた。
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