10/05/23 03:01:08 zUW/Lz500
>>58
車体に装着されているボルスタアンカは、車輪を履く台車の上に乗っかっているのです。
そしてその乗っかっている部分は、お互いに摺動板で接していて、適度に摩擦があるのだ。
この摩擦で、台車の左右の回転は完全にフリーではなく、適度な固さが生まれるのです。
これが蛇行動を抑え込む効果なのだ。
一方のボルスタレス台車では、台車の上に乗せたゴム製の空気枕の上に車体が乗っかる構造
なのですが、台車の回転にともなう摩擦や抵抗を極力無くす発想で造られているのです。
「それじゃあ、どうしてボルスタ付きと同じように摩擦や抵抗を持たせないの?」というツッコミを
思い付くでしょうが、今の技術者たちは誰もそれに応えられません。
身近な先輩や師には逆らえない宗派徒弟制度のような年功社会構造をもつ工学研究分野の
育ちでは困難な注文なのです。