12/07/12 12:17:06.58 発信元:220.156.248.68
>>259
ごちそうさまでございました!
真昼間、時間が取れたから我慢出来ずに投下ー
10レスにおさまってるといいな。良ければお付き合い下さい。七夕?知らぬ存ぜぬ
※大炎上(もう…喰ったか?ハラァ…いっぱいか?)
※某タッグ大会初回開催寸前を想定 ※京子が出ますが口調・性格掴めてません誰かオシエテクレー
276:黒鬼と銀奴1/10
12/07/12 12:19:26.33 発信元:220.156.248.68
街と街の間に山がある。
山の間に里があり、里の間に林があり、林の間に森がある。
この山奥の深い森には、黒い鬼が住んでいた。
鬼とはいえども角の一本も生えちゃあいないし牙も無い。
一見は黒髪に焼けた肌色を持つ筋骨隆々とした青年だ。
人里に害を及ぼす事も無いこの物静かな鬼は、時折里に下りては酒を求めたりしていた。
黒鬼――軋間紅摩は気まぐれに、里に無い酒を飲みたくなった。
白い外套を羽織る。森を出て、林を抜け、里を過ぎ、山を下り、街に出た。
街には山ほど高くはないがのっぽの箱がごまんと立ち並ぶ。
その箱の内に外に人もごまんと暮らしている。
人里のただ中を歩いても、彼を鬼だ鬼だと囃し立てる者はいない。
山里においては彼を恐れつつ鬼と称する者達が居る。
彼はそれを知っていたが、気に留める事は無かった。
さて、その山里では自分の手仕事の品と酒とを物々交換していたが、この街ではそうもいかない。
金が要るのだ。普段金の要らない生活を送っている男は無一文。
住処に事情により得た金はあるが、それを持参はしなかった。
金銭を得るあてがある。
尊い労働に従事してもいいだろうが、そうではない。
この世界各地では連日と言っていい程の頻度で格闘大会が開かれているのが常だ。
闘いを生業とし、その賞金を糧に生きる者も少なくない。
大会に出場し、賞金を得る。それが彼の“あて”だった。
277:黒鬼と銀奴2/10
12/07/12 12:23:26.93 発信元:220.156.248.68
紅摩は普段物静かなその性質の割に喧嘩好きだが、武人ではない。
手慰みとして武術の真似事をしているのみだ。
それでも、鬼と人との混血の中でも鬼の血が色濃い彼にしか扱えない独自の戦闘術は身に付けており、
此度と同様の目的で街に下り大会に参加し、賞金を得た事はある。
武闘の饗宴。彼にとっては一つの娯楽でもある。これに参加しない手はない。
大会会場として使用される事の多い大型の民営ドームは山側にあった。
ドーム外周部掲示板に張り付けられた多種多様な開催大会のポスターやその概要のプリント。
過去に終了した大会結果などの記事。最も近日中に開催されるものを目で探す。
すぐに見つけ出したそれは明日に開催されるものだった。
しかしでかでかと書かれた見出しにもある通り、出場者の最低条件として“男女二人組のタッグである事”が挙げられている。
女。黒髪・長髪の厄介な女に、ある姉妹の顔くらいしか浮かばない。
生憎これには出られそうにないと、紅摩が他のポスターに目線を遣ったとき。
「そこの男」
鈴を鳴らしたような高い、凛とした声。周囲に紅摩以外の人間の気配は無い。
ならば自分の事かとそちらへ顔を向けると、結い上げた白銀の髪に白い肌、濃い緑の眼を持つ、
女とも少女とも言える者が立っていた。
どうでもいい事だが、二の腕も生足も露出した格好はやや目のやり場に困る。
「……小娘。俺に何か用か」
「うむ。そこにある、男女タッグの大会のポスターを見ていただろう」
少女の言葉は外見の可憐さに反して端的だ。纏っている雰囲気には合っているように思えた。
「そうだが、それが?」
「参加するのか?」
「生憎、片棒を担げる女性(にょしょう)が知人に居らんのでな。しようにも出来ん」
「それなら、私と組め」
「何?」
聞き返すまでもなかったが、簡易かつ単刀直入なその発言は少々意外だった。
少女は色濃いのに澄んだその眼を背ける事なく頷く。
「私にもタッグを組む男の相方が居ない。ひとり同士だ」
「確かに話は早いが」
278:黒鬼と銀奴3/10
12/07/12 12:28:06.41 発信元:220.156.248.68
「なんだ」
「小娘。俺は貴様の手並みを知らん。その細腕で何が出来る」
後半は侮辱とも取れる紅摩の言葉だったが、少女の素直さはそれを純粋に受け入れた。
成る程、と頷く。少女の腕はしなやかな筋肉に包まれているが、確かに細い。
自分の前腕を少し持ち上げて眺めていたが、視線を目の前の男に戻す。鋭い眼光と真ん丸い瞳とがかち合う。
「それなら、身を以てやってみるのが一番いい」
何でも無い事のようにさらりと言ってのける少女に紅摩の眉間の皺が寄る。
「ほう。喧嘩を売るか」
力量の知れぬ、名も知らぬ少女との試合。経験の無い事だ。興味はあった。
如何様に闘うか。どれほど闘えるか。楽しませてくれるのか。
「近くの公園に丁度いい広場がある。やるのならそこへ行こう」
「……手馴らしにやってみるのもいいか」
「よし」
そうと決まれば話は早い。こっちだ、と促しながら少女は踵を返し、男の先を歩き始めた。
夕方に近い、重さを増した空。芝生。広々とした大型公園。色鮮やかな遊具も数多い。それらに用は無い。
子供が遊ぶ場所とはわざわざ金網を設けて隔離された広場。周囲を囲むフェンスと金網。
分厚いコンクリート製の簡素極まりないフェンスの所々は焼け焦げていたりひび割れていたりする。
自然のものではない風に飛ばされたであろう土。いくつも残る踏み込みの痕跡。
成る程、ここは闘う人間の寄る辺の一つであるらしい。二人の先客が居たが、彼らはここでの用を終え、立ち去る所であるようだった。
「よう。今からか?」
先導する少女が広場に立ち入って来たのを見て、二人の内の一人である
黒髪に白いバンダナを巻いた浅黒い肌の青年が二人に声をかけた。
眼球の白いはずの部分が充血以前の問題として赤く、瞳は黒。
人の形を取った妖の類に見えない事も無いが、白い歯を見せて笑いかけてくる口調は気さくそのものだった。
「あれっ、見ない顔が二つも。この街には?大会に出場しに来たの?……あっ、私は京子!よろしく」
青年と同じ様に白いバンダナを頭に巻いた女――京子も尻馬に乗ってきた。
「俺はKUSANAGIだ。お前らは?」
並ぶと二卵性の兄妹のような二人だ。
279:黒鬼と銀奴4/10
12/07/12 12:30:04.33 発信元:220.156.248.68
お前らと言うことは自分も勘定に入っているらしい。
銀髪の少女の後ろで瞠目していた紅摩が目蓋を開く。
名乗られて名乗り返さぬ理由も特に無い。
「軋間紅摩だ」
少女はどうしてか、少し戸惑っているように、黙っていた。
しかし背後の男が名乗ったのを見て、
「……私、は……アネル=ロランジュだ」
そう、ややぎこちない口調で自己紹介をした。
それを受けた京子はにこっと笑って、
「よろしく、アネル!私が予想するに、ん~……明日からあるタッグ大会に参加するの?」
「多分、そうなる」
「多分だぁ?」
「……これから、決める所なんだ。この男が、私の手並みを知らないからと」
「へえ」
KUSANAGIと名乗った男が黙ったままの紅摩にじろりと目を向ける。
少女――アネルも礼儀を知らないような言葉遣いだが、この男の場合はそれ以上に口が汚いように感じられた。
「ああ、アンタ、見た事あるぜ。こう、相手の首根っこ掴んで燃やして投げてたろ」
「そうだな」
肯んじた。紅摩にも何度かの大会出場経験はある。ギャラリーも大勢だ。
その中にこの青年も居たのだろう。
『こう』と伸ばした腕の先で空を掴む手指の動きは、紅摩の仕草を真似ていた。
280:黒鬼と銀奴5/10
12/07/12 12:32:06.49 発信元:220.156.248.68
「燃やす?」
青年の言葉の一端を拾い上げた少女が聞いたが、KUSANAGIは答えずひらひらと手を振って、
「そいつはこれから分かるだろーよ。まっ、参加するにせよ、しないにせよ、がんばんな」
「あっ、待って待ってっ!アネル、紅摩、またどこかでねっ」
巾着式のスポーツバッグを引っ提げ男はアネルと紅摩の前から立ち去る。
それを京子が追って行って、壁に囲われた広場には二人だけになった。
去る二人の後ろ姿を最後まで見送る事は無く、少女が口火を切る。
「では、やるか」
「ふむ」
躊躇などない。弱ければ適度な所まで叩きのめすのみ。
拮抗出来れば面白いが、灼熱の力を行使するつもりは今の所無い。
広場の真ん中辺りまで二人は歩く。十数歩の間合いを取り、向かい合った。
紅摩は羽織っていた白いコートを投げ捨てる。
「来い」
武術家ではない彼には構えらしき構えが無い。
空手家や柔道家、拳法家のように腰を低くしたり拳を顎に添えたりする事無く、仁王立ちする。
言うなれば、この様にただあるがままに相手に向かい合っているのが彼の構えだ。
アネルはそれに茶々を入れる事も無く彼を見据えた。
上衣に手を掛けたかと思いきや次の瞬間には
彼女の服装が先程とは全く異なったものに変わっている。
真っ黒いハイネックのノースリーブにたっぷりとして肌離れの良さそうなフレアパンツ(と言っていいのかどうか)。
拳法家のような出で立ちで、腰を低く落とし、片腕をこちらへ伸ばすように構えた。
結い上げていた髪が下りている。銀糸が夕方の風にさらさら流れる。林がさざめく。
281:黒鬼と銀奴6/10
12/07/12 12:33:51.18 発信元:220.156.248.68
「いくぞ」
静かで涼やかな宣言から一拍。
緑の眼がこちらを見据えたまま拳を握り向かってくる。
速い。そう来ると読んでいたわけでもないが、突風のようなその拳を真正面からがっしり掴む。
存外重い衝撃を腕一本で殺す。
「ちっ!」
鳩尾に拳を叩き込もうとするが女はその一撃をかわし、片手を絡め取られて尚踏み込む。
男の懐に入り込み体躯に肘を突き当て、顎目掛けて拳を打ち込む。
下顎への一撃をまともに食らい天を仰ぐ紅摩から一旦逃れようと
アネルは掴まれたままの右腕を引くが、びくともしない。ダメージが無い筈は無かった。
アネルはしかし戸惑いの色など見せない。
男の武骨な手がぐんと伸びて来る。
首目掛けて円をなぞる動きで向かって来たそれを左腕で防ぐ。
左腕が取られる。
(まずいっ…――!)
視界がぐわんっと動く。
「くっ!」
ざざ、と地面を滑る。アネルの擦れた靴底から乾いた土煙が上がった。
少女を低く横方向へ投げ飛ばした男は仁王立ちのまま煙の向こうに佇んでいる。
アネルの鮮やかなそれとは違う、暗い色の隻眼。
「それで終わりではあるまい」
「はあっ!」
答えず、応えとして、また向かって行く。
低い姿勢を崩さず踏み込む。男の足元へ飛ぶ、地面すれすれの蹴り。
男の立ち位置は変わらない。
返事のように容赦なく頭目掛けて降りてきた足を両腕で防いで、体重移動。
背中側に回り込み、掌底を打ち込む。先程のように手応え自体はある。
衝撃に仰け反った紅摩だったが、振り返り見る眼光には少しの揺らぎも見当たらない。
282:黒鬼と銀奴7/10
12/07/12 12:35:10.91 発信元:220.156.248.68
ざっ、とこちらへ向き直り様、回し蹴りを放つ。アネルは遅いそれを難なく避ける。
半歩動いた先にまた閃くような速さで腕が伸びて来る。
「そう何度も!」
伸びて来た腕をするりと受け流しつつ再び潜り込んだ懐。
硬い筋肉に覆われた腹に胸に一撃ずつ見舞い、頬を殴りつける。
豪の腕を除き、紅摩の動きはアネルに比べ全体的に遅い。
防御が間に合わず喰らった拳の重さ。
小娘と見くびっていたようだと悟る。
吹き飛びもせず、頬に拳を叩き込まれたままぐぐぐと顔を元に戻して来る紅摩。
アネルはそれに驚く事も無く身を引いた。構え直す。
真ん丸い瞳が、一挙一動見逃すまいと、真っ直ぐにこちらを見つめている。
「なかなかやるな」
「理解したか」
「応。だが、まだ全力ではあるまい」
アネル=ロランジュは否定しない。
事実、彼女は力の全てを解放していない。
「それは、お前だって同じだろう」
その言葉通り、軋間紅摩もまた、余力を残してある。
軋間一族に受け継がれて来た、自身を文字通り“燃やす”力、炎獄の灼熱。
やろうと思えば頭蓋握り潰す事など容易い、圧壊の腕。
それら全てを振るって勝負に望んではいなかった。
この細身の少女がそれらを受け切れるかどうかを心配したからだったが、杞憂だったらしい。
「一つ聞くが。お前、本当に人間か?」
「……そうだと思いたいな」
出会したときから感じていた事だが、少女は、どこか市井の人間らしからぬ空気を纏っているように見えるのだ。
283:黒鬼と銀奴8/10
12/07/12 12:37:10.47 発信元:220.156.248.68
それはその並外れた容貌故かとも考えたが、どうもそうではないらしい。
「多少、弄くられている。親の顔……いや。親が居るのかも、分からない」
「随分と複雑な事情を抱えているようだな」
「お前こそ、私と似たようなものではないのか」
「そうだな。俺は、鬼だ。正しくは、鬼にならずに済んでいるだけの人間だが」
「オニ……?」
「それについては後で話してやろう」
構えたまま首を傾げたアネルに向き直る。
遠慮は要らないのだ。
この喧嘩を買って正解だった。
紅摩の身体中が歓喜している。これほど楽しいのは久方振りだった。
血液が熱くなる。掌に、腕に、つま先に、膝に、熱が籠もる。
ごきごきと鈍い音を響かせながら握った拳の隙間から熱気がこぼれてしまいそうだ。
「うむ。ケリをつけてから、だな」
対して少女は構えを解く。
祈るように願うように両拳を突き合わせ、瞠目した。
大気がざわめく。木々が鳴いた。
火花だろうか。瞬く間に、熱い光が紅摩を突き抜けていった。
開眼した少女を、太陽光のような金の輝きが取り巻く。
人間のどこをどう弄くったらこうなるのかなど紅摩には全く想像もつかない。ただ、綺麗だな、と感じた。
孔雀石のようなのに透き通った、しっかりと意志を持っている瞳は、こちらを見据え続けている。
「折角の喧嘩に折角の相手だ。残念の無いよう、手を尽くして――闘(や)るか!」
「望む所だ!」
ぎゅ、と大地を踏みしめて。
異なる熱を纏った男女は、合図も無いのに同時に相手に向かって地を蹴り、跳んだ。
284:黒鬼と銀奴9/10
12/07/12 12:38:43.36 発信元:220.156.248.68
夕日も地平に隠れ切り、夜の帳が下りた広場。
本当に手を尽くし全力でぶつかり合った二人が、地面に横になっていた。
さながら青春漫画の如しである。
明るい月が東の空からのぼり、地上を淡くも明るい光で照らしている。
今夜は奇しくも満月だ。酒が欲しくなるがまだ金が無い。
自動販売機のコーラ一本購う金すら持っていない。
「この世の全ては有為転変。次に勝つのが俺かどうかは分からん」
「……慰めているつもりか、それは」
「分からん。分からんが……そうだな。多分、そうだ」
互いに内なる火焔を出し合っての全力勝負を制したのは、軋間紅摩だった。
手数足数で拮抗してきた少女の身体を何度掴み何度地面に叩き付けたかも分からない。
少女は何度も立ち上がってきた。
緑の眼光の強さを弱める事など一度たりともなかった。
何度となく倒し倒され立ち上がっている内に、
まだ何もしていないのにぱたりと仰向けに倒れてしまったのが、彼女の方だったのだ。
勝者となった紅摩も満身創痍だ。
彼女が天を仰いで倒れたのを見て、やれやれ、と自身にも倒れる事を許したのだった。
柔らかくもなんともない土は堅く冷たく痛いぐらいだったが、火照った身体には丁度良い。
「オニというのは何なんだ」
「日本の伝説上の化け物だ。人型で、頭に角を生やしている。
人を食ったりさらったり、害を及ぼす事もあるが、神にも近いとされる。酒と宴会が好きだというのが通説だ」
「お前は、その鬼なのか」
角などないように見えるが、と、アネルの顔がこちらを向いてくる。
土煙と焦げ臭さにまみれた銀髪だが相変わらぬ美しさだ。
285:黒鬼と銀奴10/10
12/07/12 13:01:32.07 発信元:220.156.248.68
「厳密には鬼ではない。鬼と人との混血、その末裔だ」
「人を食うのか?」
「食うか!……俺が好きなのは酒だ」
「酒は、飲んだことがない」
「勿体無いな。今度飲ませてやろうか」
「うん」
この美麗(それこそ酒の肴になり得るほどの麗しさである)
とも言うべき少女は尋常でない強さを持っていたが、
こうして話してみると、じきに成熟しようというその外見や言葉遣いにそぐわない
幼さと素直さを持ち合わせているのがよく分かった。
大抵の場合発する言葉は至極ストレートで、飾り気が無い。
疑問点はすかさず問いかけてくる。こちらの言葉を疑ったりする事が無い。
「私は、さっきも言ったが、改造を受けた人間だ。クローンでもある」
「“くろおん”?」
「“コピー”。“複製”だ。だからきっと、親など居ない。居るのはオリジナルと、似たような仲間だ」
「そう、か」
「こんなに自分の事を話したのは、仲間以外では、お前がはじめてだ」
少女は、妙に清々しい顔をして満月を見上げる。気持ちの良い、白い気質。裏表など多分無いのだろう。
286:黒鬼と銀奴11/10←
12/07/12 13:13:00.99 発信元:220.156.248.68
「さて。俺は勿論、お前にも飲ませてやるには、大会で一つでも多く勝ち進まねばならんな」
「じゃあ、組んでくれるのか?」
「願ったりかなったりというやつだ。組んでくれれば寧ろ俺が助かる」
「よし、なら、組もう」
アネルがちょっと嬉しそうに頬を緩める。
雪のように白い肌に、ほんのり紅色が差していた。
参加受付は当日朝までやっていた筈だった。
明日(既に今日かも知れないが)の朝一番に会場に向かえばそれでいい。
「お前の事は、何と呼べばいい?」
「うん?」
――そういえば。二人は互いに対しては、きちんと名乗ってはいないのだった。
今更なその事実が可笑しかった。声を上げて笑う男に、少女は横たわったまま首を傾げる。
「軋間、紅摩だ。何とでも呼べばいい」
「それなら、紅摩と」
「俺は、お前を何と呼ぼうか」
「私の名前は、アネル=ロランジュだ」
「では、アネルだな――アネル」
「なんだ、紅摩」
「少し、眠るか」
「うん……」
少し、喋り疲れた。こんな風に誰かと会話した事など、今まであっただろうか。
群青の空、満ちた月光、煌めく星空の下。
男女は疲弊した身体を硬い地面に預けたまま、目蓋を閉じる。
誰に教えられたわけでもないのに、疲れたからと横になり、自然に目蓋を閉じる。
二人のヒトの子。鬼と人の混血児と複製・改造された人間。
そんな二人が自身らの共通した力を取り上げられ、“大炎上”という徒名の二人組として世に現れるまで、後、数時間。
287:黒鬼と銀奴12/10←
12/07/12 13:16:33.29 発信元:220.156.248.68
さて。
ひとりの相棒を得た黒鬼は、しかし、街に長くは留まらなかった。
数日経たない内にまた山をのぼり、里を抜け、林に入り、黒鬼の棲む森へと帰って行った。
酒を求めて街へ下りたはずなのに、その大きな手にはなあんにも持っちゃあいないみたいだった。
それなのに上機嫌で畦道獣道を歩いて行く黒鬼に、みんながきょとんとしてしまった。
それからまた数日経たない内に、街から山へ、山から里へやって来た者が居た。
見目麗しいその娘。櫛を通す髪は銀。肌は白雪。
瞳は深い深い湖のように透き通った色をしていた。
娘は見とれてしまっていた里の住人にこう聞いた。
「黒髪・隻眼の男を知らないか?」
里人は大層驚いた。
夜闇の鴉みたいに黒い髪に潰れた片目。
それは黒鬼の事としか思えなかった。
「お嬢さん、黒鬼に何か用かね」
「黒鬼?……そうか」
娘は妙に得心がいった様子で頷いた。
里人は黒鬼の棲む森を教えなかった。
美しいその娘が鬼に騙くらかされているに違いないと。
段々の田んぼやら畑やらの真ん中で困ってしまった娘を見兼ねた童が、
大人が止めるのも構わず駆け寄り聞いた。
「おねえさん、黒い鬼いさんに何か御用?」
「うむ。棲んでいる森に来いと言うから会いに来たのに、詳しく道を聞いていなかったものだから、道が分からないんだ」
288:黒鬼と銀奴13/10←
12/07/12 13:17:56.04 発信元:220.156.248.68
「おねえさんは、鬼いさんの仲間なの?」
「そうだな。相棒と言うのかな」
「そんなら、あっちの道を真っ直ぐ行けば、段々深い森に入って行けるから。
黒鬼が決まって通る道があるのさ。迷ったって平気さ。鬼いさんが見付けてくれて、村まで連れて行ってくれるもの」
「そうなのか」
「ああ。あの黒い鬼いさん、背格好はおっかないけど、優しいよ」
「うん」
娘は、童に教えられた通りに道を真っ直ぐ歩いていって、林の中に消えてしまった。
戦々恐々としていた里人達だったが、
けろりとした顔で戻って来た娘に仰天して、大勢で囲んで口々に問い掛けた。
「鬼は居たかね?」
「うむ」
「どこにも怪我は無いかね?」
「無い」
「鬼に何もされなかったかね?」
「ああ。二日酔いだと言うから、お使いに走らされたんだ。良かったら何か、二日酔いに効くものをくれないか」
娘はさらりと、こんな風に答えた。
黒鬼が二日酔いだなんて!!
里人達はますますびっくり仰天、ひっくり返って驚いた。
娘は村人どもに譲られた肝(かん)に効くという薬草などを
両手に山盛り抱えて、また森へ入り、そしてまた戻って来た。
ありがとう、と村人や童達にお礼を言って、里から出て行った。
それから、その美しい娘が里にやって来る事が、段々と珍しい事ではなくなっていった。
鬼の相棒を名乗る娘をはじめはみんな気味悪がったが、
竹を割ったような性格をした娘に、みんなが心を開いていった。
――酒好きの黒鬼の元へ足繁く通う銀髪緑眼の見目美しいその娘を、
里の者達はいつしか、“銀奴(ぎんやっこ)”と呼ぶようになったとか。
おわり
289:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/07/12 13:23:13.26 発信元:220.156.248.68
投下完了ー バイさるひっかかった上に10レスでおさまらなかった…
改行制限、文字数規制、侮り難し
290:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/07/12 21:46:55.01 発信元:60.239.18.181
>>275
乙ですー 昔話みたいなほのぼの空気がたまらねえ
お前ら現代の鬼と超科学の申し子だろうにw
291:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/07/12 21:54:35.92 発信元:206.223.150.45
>>275-289
ヒャッハー大炎上の人だぁーっ! 馴れ初め話乙です
ノリノリで書いてて字数膨らむのも愛だから仕方ないね
292:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/07/12 23:39:15.90 発信元:111.86.147.108
なんともほのぼのとした大炎上だ
GJです
293:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/07/23 19:12:15.30 発信元:206.223.150.45
保守~
今書いてるブツがまぁた長ったらしくなりそうだが、やっぱロダ使うべきですかねぇ
294:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/07/23 23:28:33.87 発信元:111.86.147.111
自分のやりやすい方で良いと思う
何レスも使うとサルになるかもしれんがロダなら1レスですむ
295:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/08 23:30:59.20 発信元:210.153.84.34
ああ…大炎上以外のが書けた…!
5レスくらいいきます
※現代の忍者 ※ちょろっと甘味処六文銭 ほのぼのー?
※口調や設定に捏造が見られます ※師範は出ないよ! ※ロリコンちゃうわ!(説得力/zero)
296:あまみどころ1/5
12/08/08 23:32:44.90 発信元:210.153.84.34
あやかし・犬若丸一族縁の甘味処、稲穂庵。
みつまめ、あんみつ、しるこにぜんざい。
串団子、饅頭、練り切りに焼き菓子。
品書きに並ぶのは正に“かんみどころ”の名に相応しい品揃えだ。
それに加わる季節の菓子。
青い空、入道雲、鮮やかな色彩の花々。
噎せ返るような草木の香り、土の臭い、しょわしょわしょわしょわ、蝉の声。
夏、真っ盛り。
「んんん~っ、冷や冷やっとして、美味でござります~!」
元気よく上がる感激の声。
夏季限定メニューが並んだラミネート済みの品書きから少女が選んだのは、宇治金時のかき氷。
いわゆる氷あずきの抹茶シロップがけだ。
対して、少女の右隣、同じ床几に座した男の手にあるのは椀。
傍らに抹茶餡が乗った串団子。
色合い的に夏らしいと言えば夏らしい。
日射しを避ける傘は差されているがそれでも暑い。
見た目には涼やかだが冷たくはなさそうなそれら。
現代の忍者・小犬丸このはは度々左手側で折り目正しく姿勢良く正座して抹茶を啜る男に声を掛ける。
「影二殿は本当にそれだけでよいのでござりますか?」
「何度も言うが、我はこれでよい」
何度目の問答だろうか。
冷菓を楽しもうと誘ったのになあ、このはは少し残念がる。
この炎天下だ。
照りつける太陽だとか、上がってくる地熱だとかの中で食べるかき氷の美味しさと心地良さを共感したいと彼女は望む。
が、同じく現代の忍者である男・如月影二は要らぬと言う。
『忍者に好き嫌いなどない』と豪語しつつも実は甘いものが嫌いな彼にしてみれば、
こうして甘味処に付き合っている事自体が大変珍事なのであるが、頻繁に付き合ってもらっているこのははそうとは知らない。
297:あまみどころ2/5
12/08/08 23:37:03.46 発信元:210.153.84.33
感極まった声まで上げるこのはに比べ淡々と茶を啜り団子を口に運ぶ。
その佇まいは彼女から見れば大層オトナでカッコイイが、寂しいのもまた事実。
粗く砕けた氷の美味な事。
曇り一つない銀色の匙に乗る小豆と抹茶色の氷。
(斯様に美味な物でありますれば、影二殿にも是非とも味わって頂きたいのでござりまするが……)
小豆さえ無ければそう甘過ぎるわけでもないのだから、甘いものが好みではないらしい彼の口にも合うのではないだろうか。
犬耳の少女は眉間にしわを寄せてニンニンむむむ、と唸ったり、口にしたかき氷に表情を緩ませたりとなかなか忙しい。
「!」
何を思ったのか、ぴょこんと跳ねる耳に、伸びる背筋。
自分の取り分をすっかり平らげ口布を上げ腰掛け直し、日除けの影の下に居て尚日射しが眩しいのかどうか、瞠目している影二に、彼女が行動を起こした。
「影二殿、影二殿!」
男は呼び声に応え目を開き、少女を見る。
このはは赤い江戸切子の器に半分程残った氷あずきを匙にたっぷりと掬い、右手側に、すい、と差し出す。
そして一言こう呼ばわった。
「あーん、でござりまする!」
――暫時、沈黙の時が流れた。冷たい視線の一瞥の後、溜め息。
「……何を突拍子の無い事をやっている、阿呆」
「わふっ!?」
ガァン、と金盥がこのはの脳天目掛けて落ちてきたビジョンは恐らく気のせいである。
これならば、とわくわくきらきらした眼をしていたこのはの表情が曇る。
「ひ、一口くらい食して頂きたいと存じますれば」
「要らぬ。おぬしが好んで頼んだものだ、平らげればよいではないか」
「ですがですが、焼け焦げ兼ねないこの炎天の下にて味わうかき氷の甘露は、是非にも味わっていただきたく」
「要らぬと言った」
“もふもふ”にせよ何につけ与えられる側に回る事の多い彼女だ。
こうして分け与える側の上手い言い回しなど知らない。
そも、普段女の園に居るので通常運転となってしまっている『あーん』を退けられるなどとは露ほども思っていなかったのだ。
298:あまみどころ3/5
12/08/08 23:40:32.90 発信元:210.153.84.34
そうこうしている内に匙の上の氷は昼日中の気温にじわりじわりと溶かされていく。
頑なな態度で突っぱね続ける影二の目の端がその様子を捉えた。
説得に必死になってそれを失念したこのはの腕が揺れ、匙の中身が零れ落ちそうになる。
「……!」
さて、忍というものは、現代においても食物を粗末にすべからずという精神が骨身に染み着いている。
それもあってこのはが好きな甘味はこのはが食べるべきと影二は口を酸っぱくして諭していたのだが。
ぱくん。
覆面をずるりと剥き、それ以上少女の右腕が動かぬよう掴み取り、一直線に顔を寄せ、一口。
「……」
「……」
再び二人の間に流れる沈黙の時。
わなわなと震え始めた影二の所業を指差し叫ぶ男が一人。
「破廉恥ッ!!」
お分かり頂けただろうか。
戦国武将らしからぬうぶさが既に特徴の一つとして成り立ってしまっている青年、真田幸村。
少女が差し出していた匙を口にした。
それだけならば幸村も何も言うまい。
騒ぎ立てるに至ったその光景。
切磋に目測を誤ったのであろうか。
紫な忍者男の口蓋は、犬耳のくのいちの指先まで食んでしまっているのであった。
赤面してがちがちに硬直してしまっていたこのはがハッと我に帰りぶんぶん頭を振る。合わせて犬耳も揺れる。
「さっ、真田殿!これは違いまする!決してそのような、仰られるような、淫らな行為では!」
「みどぅわばっ!?」
木々の緑に映える鮮血。
299:あまみどころ4/5
12/08/08 23:43:30.95 発信元:210.153.84.33
勢い良く鼻血を噴出して天を仰ぎ倒れた幸村へ駆け寄る稲穂庵ウエイトレス・犬若あかね。
「幸村君、ゆーきーむーらーくーんっ、おーい!
……あっちゃあ。いつもよりひどい。昨日うなぎ食べ過ぎちゃったせいかな?」
返事一つせず卒倒したままの幸村にあかねは苦笑い。
「ごめんねこのはちゃん、お邪魔しちゃって」
「い、いえいえいえいえっ!邪魔などとっ」
「如月さんもごめんなさい。
でも、TPOは弁えた方がカッコいいと私思うな」
「――……不可抗力だっ!!」
自身の行いにショックを受けてか固まったままだった影二が、ようやくこのはの手と匙から口を離し抗議する。
「いいのいいの照れなくて!心配する必要無かったわね、うん」
何やら勝手に納得して鼻歌など唄いつつ去るあかね。
自爆した幸村は犬若なずなの霊獣である真っ白い大きな犬“はやた”が口に咥えて引き摺っていく。
良すぎる天気の割に多い来客らは依然どよめいていた。
影二は握り拳を震えさせ、
「あの女狐……否、雌犬か。
何を自己完結していたのかは知らぬが念を入れて口止めせねばなら」
「影二殿」
今にも店目掛けて飛び出していきそうな男の忍装束を摘んでちょいちょいと。
何かと振り向けば、少女はあどけなさをたっぷりと残した容(かんばせ)を、つるつるとした林檎飴のように赤らめて、
「お……美味しゅうござりましたか?」
――……などと、聞いてきた。
300:あまみどころ5/5
12/08/08 23:45:58.54 発信元:210.153.84.34
「――……」
中途半端に剥いたままだった口布をぐいっと下にずらし、彼はため息を吐く。
「……匙を寄越せ」
「へっ?」
「味なぞ碌に分からなんだわ。
按配を見てやるから、それを寄越さぬか!」
半ばやけくそで叫ぶように影二は言う。
このはは一瞬きょとんとしてしまったが、そんな影二の態度に何だか可笑しくなった。
くすくす笑って、
「はい。
どうぞお召し上がり下さりませ、影二殿」
と。
垂れていた尻尾をくるりと巻いて。
にっこりと、穏やかに、それはそれは嬉しそうに笑んで。
また、抹茶色のかき氷を乗せた匙を差し出した。
『匙を寄越せと言ったのだ!!』
という忍の者らしからぬ怒声が、程なくして真っ青な高い空に響き渡った。
301:295
12/08/08 23:49:03.54 発信元:210.153.84.33
投下完了ー
改めてスレ見てみたら連投でしたね、ごめんなさい(´・ω・`)
現代の忍者は俺の御庭番
302:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/09 03:05:23.49 発信元:111.86.147.109
これまた甘い物をありがとうGJ
303:sage
12/08/10 20:30:11.54 発信元:58.92.192.136
今日はハートの日、ということで3レスほど失礼します。
グリューヴァシー・リビングとジルチェ、「原初の水と不良」タッグ。
あまりハート関係ないかもしれません。
304:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/10 20:31:43.95 発信元:58.92.192.136
深い森の中、静かに湧き出る清水の傍らで一人座り込む女。
女の足元は水溜り、それは少女が人間ではないことを表していた。
それの正体は原初の水、「グリューヴァシー・リビング」、人の穢れそのもの。
そんな彼女…今は便宜的にそう呼ぼう。彼女の元に一つの影が現れる。
彼女は振り向き、露骨に顔を歪める。
「よう、来たよ。」
「ケッ、誰かと思えばお前か。つまんねーから帰れ。」
現れたのは一人の少年。名をジルチェ。
「いいじゃんいいじゃん。俺退屈してるんだよね。遊んでくんない?」
「ふざけんなナマモノ。死ねよ。」
「残念だけど俺はボクらだから殺すことはできないから。ざ~んね~んで~した。」
「じゃあ全員叩き潰せばいいんだろ?」
305:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/10 20:32:23.62 発信元:58.92.192.136
ジルチェ、彼もまた人ならざる存在である。
彼の正体は「無数の命を喰らい生きる生物の一部」。
故に彼を殺したところで彼らを殺すことは不可能である。
そして、生物を忌み嫌う原初の水にとっては、もっとも相性の悪い相手ともいえる。
まあ、彼「ジルチェ」の性格によるところが大きいのもまた事実だが。
「グリちゃんごときにできるの?マジで?」
「殺す・・・!」
彼女の手から蟲が飛び出し一直線にジルチェの元へ。
ジルチェはにやりと笑い自らの体の中から、臓器を取り出した。「心臓」を。
四散した蟲はその心臓を粘土を切るがごとくあっさりと切り刻む。
「ギャア!見て見て心臓潰れちゃったよ。いやあ死んじゃったな。」
「いいかげんにしろよ。」
「でもさ、グリちゃんって心臓も無いんだろ?ドクドクって動くものが無くて生きてる気はするモンなの?」
つまらなさそうな顔で心臓の破片をぐちゃぐちゃと砕くジルチェに対しいつもより冷ややかな声で彼女は答える。
「お前な・・・。」
「あれ?地雷踏んだ?」
306:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/10 20:34:45.79 発信元:58.92.192.136
彼女は堰を切った水のように言葉を並べ立てる。それは生半可に感情を持ったがゆえの怒りなのだろうか。
それは彼女にも分からない。少なくとも平生の彼女がとる仕草からは離れたものだった。
「心臓?そんなもん存在する必要ねーよ!一滴の水に過ぎないこの体にドクドク動くもん?笑わせんなナマモノ!」
怒られたと思ったのか少しふてくされながらジルチェは返す。
「・・・別にいいじゃん。俺はグリちゃんが水だろうが人間だろうが動物だろうが別にどーでもいいし。それにグリちゃん美人じゃん。」
「・・・おだてたつもりか。」
呆れたように頭を振り、いつもの雰囲気に戻った彼女に、ジルチェは楽しそうに答える。
「いや?そもそもグリちゃんおだてとか通用しないし?怒ったグリちゃんの攻撃避けんのはいい退屈しのぎになるし。」
「退屈しのぎ?・・・覚悟しやがれナマモノォ!」
「どんな攻撃来ても俺には余裕だから?え、ちょ、ちょっと待て!ナメクジは反則だろ!」
その後、巨大ナメクジを前に平身低頭して謝るジルチェの姿があったことは言うまでもない。
307:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/10 20:36:25.37 発信元:58.92.192.136
乱文失礼しました。そして名前間違えた。
308:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/12 05:13:49.31 発信元:202.229.176.176
乙です!グロいのに甘…い…?w
309:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/12 12:06:54.82 発信元:111.86.147.114
いろんな意味でネチョネチョしてそうだw
310:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/13 23:36:47.80 発信元:219.23.202.152
盆なのでちょっとしたSSを
URLリンク(www1.axfc.net)
パスはmugenです
311:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/13 23:54:02.56 発信元:202.229.176.154
>>310
ごっこw
賑やかで読んでて面白かったです。GJ!
312:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/14 03:45:42.20 発信元:111.86.147.101
シリアスかと思いきやwww
GJです
313:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/14 15:51:56.62 発信元:123.218.60.159
リーゼとデュオロンのSSを投稿します
ちょっと長いかも・・・
314:似た者同士 1/9
12/08/14 15:52:32.28 発信元:123.218.60.159
夜中の公園、そこには三人の人影がいた。
二人の銀髪の少女と長い三つ編みを垂らした中華風の男――
銀髪の少女のうち、幼い方が口を開く。
「こんどはいつ会えるの・・・えーっと、ゼニア・ヴァロフ」
その口調はどこかよそよそしかった。
「そうだな、次はロシアの辺境にまで赴かなくてはならないから・・・かなり時間がかかる。まあ、暇が出来たら手紙くらいは寄越す」
ゼニアと呼ばれた女性はその能面のような顔の口元を若干緩ませた。
「だから、そう残念な顔をするな。リーゼロッテ」
「うん・・・分かった」
その姉妹の微笑ましい光景をもう一人の人影がベンチから眺めていた。
名前をデュオロンと言った。
彼は隣にはぷよぷよと音を立てて「闇のアルカナ」ギーァがいた。
「まさかこんな大会で出くわすとは彼女らも思って無かっただろう。大体、我々がこんな馬鹿げた催しに出る事など有り得ないのだからな」
そう言うデュオロンの手には大金の入ったバッグが握られていた。
暗殺者である彼らは忍ばなければならない、しかしその彼らがその掟を犯してまでタッグ大会というものに出る理由は、賞金稼ぎのためだった。
315:似た者同士 1/9
12/08/14 15:53:48.30 発信元:123.218.60.159
いくら、法外な報酬をもらえる稼業と言っても限界がある。浮き沈みが激しく、依頼が全く来ない時期も存在し、資金が底を尽く事さえある。
そんな時仕方なく出るのがこの街で催されているという男女が組んで戦うという大会だ。
そこで、自分は彼女―リーゼロッテ・アッヒェンバッハと出会った。
自分と彼女の幻影および人形を使った暗殺術を応用した戦術で強豪を倒し、賞金を得ている。
今日はその過程で苦難の末に記憶を取り戻させたという姉に会う事が出来たという訳である。
デュオロンは口にする。
「今の彼女は幸せそのものじゃないか。何が『闇に彷徨う緋目の人形遣い』という通称が泣いているぞ」
横目でデュオロンがギーァを眺める。
「お前はリーゼロッテの闇を糧に生きる聖霊だったよな?なあ、幸せな彼女のどこに闇があるというのだ?もしかして、お前の趣味なのではないか」
皮肉を込めるデュオロンだったが、ギーァは大きく首・・・という体全体を振るった。それは否定を現すしぐさに見えた。<br>
「何?彼女の闇は消えていないだと?」
一応意思疎通は出来るようであり、デュオロンはギーァの主張を聞く事にした。<br>
「その証拠が彼女のよそよそしさといまだに姉をフルネームで呼んでいる事・・・」<br>
ギーァの主張をデュオロンが次々と代弁していった。
316:似た者同士 3/9
12/08/14 15:54:44.69 発信元:123.218.60.159
「そして何より、二人が離れ離れな事。あの者達が平和に屋根の下で暮らすまで彼女の闇は消える事は無いだと・・・ふふ、面白い事を言ってくれるな、聖霊よ」
デュオロンは大いに笑って見せた。
「一つ屋根の下の幸せだと?そんなもの、暗殺者である我々には一生縁が無いものであろう。おそらく、傭兵だというゼニア・ヴァロフにもな・・・」
一人と一匹が会話をしているうちに、姉妹は別れの挨拶に移っていた。
「じゃあ、またね、おね・・・いやゼニア・ヴァロフ」
「ああ、元気でやれよ。リーゼロッテ」
握手をし合い、二人は別れた。
「待たせたわね、デュオロン。さっ、行きましょう」
「ああ・・・いつまでも見送らなくていいのか?」
一応最低限の気を利かせたデュオロンであったが・・・<br>
「いい、名残惜しくなっちゃうから」
きっぱりと断られてしまった。
317:似た者同士 4/9
12/08/14 15:55:48.11 発信元:123.218.60.159
ホテルに帰って、リーゼロッテは椅子に腰掛け本を読み、デュオロンは紅茶を淹れていた。
別にルームサービスでもいいのではないかと思うが、何故かリーゼロッテはデュオロンの紅茶を気に入ったようだ。
もともと飛賊に居た時もウーロン茶を煎じていたのでお茶の極意は分かっていたが、まさか毎回淹れる事になるとは思わず、苦笑してしまった。
「まったく、私とした事が、何をしているのやら・・・」
そう呟くのも無理はない、自分の目的はこんな大会に出る事でも、ましてや10歳児に紅茶を注ぐ事でも無い。自分の父親を探す事である。
実は大会に参加するのもその情報集めや、あわよくば参加していないかという思いがあるからだ。しかし結果はいつも空振り。
今回こそは情報くらい集まるだろうと期待していたのだが・・・さすがにここまで空振りを食らうと精神的に来るものがある。
――などという事を考えていたせいか、いつもより濃い目の紅茶が出来あがってしまった。ちなみにリーゼロッテはまだお子様なためか薄目が好みだ。
もちろんそれを飲んだリーゼロッテは顔を歪ませた。
「濃い・・・」
そう一言だけ、文句を言った。
毎度の事だがこの暗殺少女は苦手である。手が掛からないのは幸いだが、その感情が読めない。何気ない言葉で怒らせ、緋目を食らってしまうなど日常茶飯事だった。
「デュオロン、あなたさ」
しかし、きょうは勝手が違い、彼女の方から言葉が返ってきた。
318:似た者同士 5/9
12/08/14 15:56:37.24 発信元:123.218.60.159
「焦ってるでしょ?」
「・・・・・・」
図星であった。その鋭い洞察力にデュオロンは顔に汗をにじませるという暗殺者にあるまじき行為を取った。
「あなたの事情なんか知らないし干渉もしようと思わない、でも私には分かるよ。あなたは今焦ってるってね。だって一時の私にそっくりだもの」
「何?」
それは意外な言葉であった。
「もしかして、探し人でもいるの?」
そこまで話されて、デュオロンは観念したように彼女の口を塞ぎ、大きなため息をついた。後ろでギーァが笑ったような顔をしてそうだった敢えて無視した。
「正解だ。さすが暗殺者、その勘と洞察力には完敗だ」
「それはお互い様よ。あなたの淹れてくれた紅茶の味が違って無ければ、私も気付かなかったわ」
それで気付かれるとは何とも情けないというか、呆気ないというか・・・デュオロンは笑うしかなかった。<br>
「ああ、そうだよ。俺は父親を探している。今まで何度も大会内を聞きこんだんだがまるで収穫が無い。さすがに精神的に参っている」
「同じだね。本当に同じ」
「何だと」
ここで初めてリーゼロッテが笑ったような気がした。
「私も、ゼニア・ヴァロフ――いや、お姉ちゃんを探すのに躍起になってた時期があるの。それこそ、今のあなた以上にね」
初めて彼女の口からお姉ちゃんという言葉が聞け、デュオロンだけでなく、ギーァでさえも飛び上がって驚いた。
319:似た者同士 6/9
12/08/14 15:57:19.45 発信元:123.218.60.159
「今考えれば信じられない話よ。私が大好きな人のメールを後回しにして、仕事の依頼を忘れるなんて暴挙をやっちゃったのよ?」<br>
それは確かにそうだ。暗殺者で無くとも、仕事をする人間にとっては最低の行為である事は明確であった。
「彼女を目の前にして、暗殺稼業に入って初めて怒ったり泣いたり、最後には笑ったり・・・本当に私が私じゃないみたいだったわ」
懐かしむような目でリーゼロッテは語り、文句を付けた紅茶に再び口を付けた。
「あの時もし私も紅茶を淹れられたら、こんな代物になっていたでしょうね」
つまりそれは・・・デュオロンはある事を確信した。
「要するに私達は似た者同士って事なのよ」
そう締めくくって、リーゼロッテが紅茶を飲み干し、ゼニアがお土産に持ってきたしっとりしたクッキーを摘み、口に放り込んだ。<br>
「・・・・・・」<br>
「・・・・・・」<br>
しばしの沈黙が流れる。デュオロンにとっては何とも居心地の悪い雰囲気であった。<br>
「ぷ・・・うふふっ」<br>
その沈黙を破ったのはリーゼロッテの笑いだった。明らかな笑い、微笑みとか苦笑とかそういうレベルではなく、爆笑に近いものだった。
その見た事も無いような彼女の姿にデュオロンは立ち尽くした。
320:似た者同士 7/9
12/08/14 15:58:24.74 発信元:123.218.60.159
「あー、おかしい。こんなに笑ったのは愛乃はぁとに“からおけ”に連れて行ってもらって以来だよ。本当に笑える」
「何が笑えるのだ、こっちは真剣なんだぞ」
あまりにも笑いが続くので、さすがにデュオロンも腹が立ってきたようだ。
リーゼロッテは痛くなったお腹を押さえながら、続ける。
「だってそうでしょ?暗殺者ってだけでなく、誰かを探してるっていう事も、さらにあなたは現在進行形だけどそれに焦ってたって所まで一緒なんて、偶然にしちゃ出来すぎてて・・・もう、ぷっふふふ」
笑いの衝動がぶり返したのか、また、リーゼロッテは笑って見せた。
一方のデュオロンは呆れたように苦笑していた。
「言われてみればそうだな。もしかすると、前世は生き別れの兄妹だったのかもしれんぞ。まっ、こんな事を言ったらゼニア・ヴァロフに睨まれそうだがな」
「まぁね、ああ見えて、お姉ちゃんは私の事かなり想ってくれてるから。もちろん、私の方も・・・だから会える機会が増えるまでこのお姉ちゃんで我慢するんだ・・・」
リーゼロッテの手の中には人形かつもう一人の姉、「エルフリーデ」があった。
「リーゼは、良イ子ダネェ。お姉チャン、嬉シイヨ」
「ありがとう、お姉ちゃん」
その様子を見て、デュオロンは思う。
突然飛賊を壊滅させ、姿を消した「裏切り者」、自分はそれと対峙した時冷静に対処できるのか、もしかしたら彼女のように激昂したり、泣き喚いたりするかもしれない。
321:似た者同士 8/9
12/08/14 15:59:07.97 発信元:123.218.60.159
しかし、それでも自分は探す義務がある。
何故なら、ゼニア・ヴァロフが彼女の姉なのと同じく、どんな卑劣な輩でも自分のかけがえなの無い父親なのだから。
「デュオロン、紅茶おかわり頼める?」
滅多に頼まないおかわりにデュオロンは悪戯な笑みを浮かべる。
「おや、どういう風の吹きまわしかな?何かいい事でもあったのかな」
「う・・・うるさい。とにかく淹れなさい」
そっぽを向くリーゼロッテだったが、その頬がかすかに赤らんでいるのをデュオロンは見逃さなかった。そして、それを見て笑いながら、わざとらしくため息をついた。
「はいはい、分かりましたよ。わがままな暗殺お嬢様」
デュオロンの言葉を無視してリーゼロッテは思う。
そして、デュオロンも皮肉を言いながらも考える。
自分と似た者と出会えて、本当に良かった――と
322:似た者同士 9/9
12/08/14 16:02:10.33 発信元:123.218.60.159
後書き的なもの
恋愛関係というよりは仕事人仲間ってイメージですね
ちなみにリーゼの本命はここでも相変わらずはぁとです(笑)
お付き合いありがとうございました
323:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/14 16:48:38.82 発信元:202.229.176.174
本命が別にあるせいかどうか、なんとなく大人っぽい雰囲気…ごちでした
ギーァと会話するデュオロン想像したらなんかシュールw
324:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/16 13:05:15.38 発信元:206.223.150.45
乙ー 劇団四人もいいけど二人でも美味しいよね
しかしアルカナ認識できる相方だとネタ出し楽しくなるなw
主人の色恋を全力で(時に脱線気味に)後押ししてくる聖霊どもと、それが視えてしまう男達とかww
325:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/17 21:33:20.54 発信元:111.86.142.207
>>313-322乙! この二人に対するアッシュやシェンのリアクションも気になるww
アルカナと会話かー
・ブラックハート…まぁ可能だろう
・カイ…法力あるからいける筈。ソルも同様だが、オレイカルコスとはウマ合わない気がするw
・ブリジット…厳しいかも。でもロジャーには見えてそう
・正宗…原作で信長や光秀と戦ってるし、霊体の認識までは出来るか。幸村も同様
・トキ…無理っぽい?
・影二…この中じゃオカルトから一番縁遠いよ!
・ジャギ様…原作準拠ならアウト、石油カナならセーフ
・承太郎…ジョセフの霊と会話してたし、大丈夫そう
・Drドゥーム…一応可能か。でなけりゃ発明で何とかしそう
・ネロ…いけるっしょ。でもゴットフリートはトゥエルブみたくデジタル的な話し方してそうw
326:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/18 10:46:03.70 発信元:111.86.142.203
> アルカナと会話
何処ぞの炎の聖霊は某疾風の人狼がアルカナ化した姿、というネタを見たのはアンサイクロペディアだったか。
327:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/18 17:16:46.12 発信元:60.35.126.71
いきなり話の腰折れるけど自分KOFラスボスと東方の男女タッグ大好きだから少しまとめてみたんだが・・
ルガール+八雲紫=「ボーダー運送」
クリザリッド+紅美鈴=「中間中国」
無界さん+天子ちゃん=「石使い」
禍忌+パチュリー=「紫もやし」
って感じで、ラスボスの残りのメンツがゲーニッツ、オロチ、イグニスなんだけど
オロチには元々嫁っぽいのいるしイグニスには一応ニトロワのイグニスとの「二人はイグニス」で自分は満足できるからこの二人はこれでいいんだけど
ゲーニッツが問題なんだよなー 「神のご加護」が個人的にイマイチパッとしなかったのもあるけど
東方で風つながりの射命丸と早苗にも今はそれぞれいい相方いるし・・・
もう逆転の発想でΩゲーニッツ+天魔様=「おい、風使えよ」的な狂った男女タッグが見たい今日この頃
だらだらと長文失礼しました え?誰か忘れてるって?そんな事h(んんんんんんんんんんんんんんんんん
328:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/18 17:45:31.85 発信元:60.35.126.71
連レス失礼
ゲーニッツはヨハンとの絡みによく注目されやすいけど趣味がロッククライミング
だからそれを生かした東方の妖怪の山勢との絡みはもっとあっていいと思うんだ。
329:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/18 17:56:51.12 発信元:59.128.163.178
神のご加護好きな俺涙目。
330:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/18 18:46:07.96 発信元:60.35.126.71
いやスマン やっぱ好きな人沢山いるよね 神のご加護 話に出しもしなかった牧シスターに免じて許してくr(コレガシンバツデス!!
331:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/18 19:17:47.16 発信元:111.86.147.100
サイキ「……」
332:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/18 21:30:43.27 発信元:60.35.126.71
サイキMUGEN入りしてるの!?石使いでサイキタコ殴り動画はよ
333:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/18 22:24:06.15 発信元:206.223.150.45
某File-Xでマガキさんら数名に精神的ボッコにされてたなw
もう筋肉モリモリマッチョマンのHEN★TAIになるしかないのかww
334:327
12/08/18 23:32:33.25 発信元:60.35.126.71
少し色んなMUGEN動画適当に飛び回ってたんだが「狂キャラ72人でバトロワ」っていう男女タッグとは
ほど遠いような動画の敗者復活戦にてΩゲニと天魔様が対戦しているのを確認出来てびびったw
ちょーテキトーな思いつきがいざ同じ戦場に立つとそれなりに絵になってて少々驚いたんだが・・
そこまではよかったんだけど・・この状態のこの二人組ませたら世紀末ってレベルじゃないねw
「元々のランク」が違うせいで某ダブルドラゴンファイヤーがかわいく見えるから困る。
↑ここ重要
でもそれこそ逆転の発想でこれくらいのランクでの男女タッグ大会が見たいと思ってしまう俺は間違いなく病気
335:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/19 01:43:54.45 発信元:210.153.87.162
そこで魔改造(またはご乱心)夫婦の出番ですよ
っつーかあんな変態が目立ちまくってて当の偽ゼロはどんな心境なんだろww
336:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/19 08:03:29.08 発信元:60.35.126.71
ってよく見たらこの大会ボーダー運送コンビいるじゃないですかーやだー
よく見たら音量注意らしき二人もいるね そして金色に光るジョンスと魔理沙のような何か
共通点だけで無理やり組ませるならマグニと姫様で「ニートのような何か」コンビが作れるな
・・・なんか少し頑張れば元々のランクだけなら作れそうと思えるから困る
みんなほぼ原形とどめてないけどな!!
337:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/19 12:01:35.16 発信元:60.35.126.71
もしΩゲーニッツと天魔様が本当にタッグを組んで大会に出た時の
二人についての紹介と試合終了後のやりとりを少し妄想してみた 喋っている奴等は各自脳内で想像してくれ
「そして対するタッグはΩゲーニッツと天魔様です!」「この状態での男女タッグは初参加の二人だな」
「ゲーニッツといえば・・・吹き荒ぶ「風」だな」「そして天魔様は確か・・あの射命丸文さんの上司的な方でしたっけ?」
「いやいや天魔様は全ての天狗の頂点であり、妖怪の山に住む天狗達や河童など山の妖怪たちの長としても有名な方だ」
「吹き荒ぶ風と天狗達の長のタッグ・・・」「F5竜巻動画ですねわかります」
試合開始・・・
K.O
試合終了・・・
「おい、風使えよ!」「吹き荒ぶ風とは一体・・うごご」「あれ?ガンブレード?葉団扇は・・?」
Ωゲニ&天魔様「いやこの状態の私たちもう風使うキャラじゃないんで・・・」
こんな感じかね?
・・・しかし自分に文才スキルが無い事が改めてわかった
338:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/19 13:24:34.01 発信元:202.229.176.54
言いたかないが、そろそろ半年ROMったほうがいいんじゃないかな。
少なくともsageぐらいしてくれ
339:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/20 13:58:30.46 発信元:206.223.150.45
大昔このスレでオロチ一族は皆ペドなんじゃねえかと呟いた事があるが
(神オロチ×イグのん、ゲニ×ヴァニラさん、社×羽入)
ただ今某大会で社と組んでるオヤシロリカなら辛うじてセーフではなかろうか
340:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/22 11:14:43.91 発信元:124.146.174.230
見張りコンビが気になる今日この頃です
341:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/22 11:55:17.16 発信元:61.208.178.195
ラドンと射命丸ってMUGENじゃまだタッグ組んでないんだっけ
342:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/22 18:26:32.53 発信元:111.99.45.34
ゲニはクラリスとか社はスーラとかのグラマラス女性とのカップリングもあるでよ
343:sage
12/08/22 20:56:19.97 発信元:210.153.87.162
オロチ一族の最近のタッグ事情
社・・・あばよ!と地球破壊する暴力クローン
シェルミー・・・地獄門に落ちて色んなものを置き忘れてきてm9(^Д^)する殺人狂
クリス・・・覚醒してしまった(する危険性がある)魔界の血を引いた女
オロチ「もうやだこの一族」
ゲニ「いや、ロリコンのあなたに一番言われたくないですよ」
クラリス「あらあらまあまあ、魔族と組んだ酔狂な神父さんはどこの誰でしょうねえ?」
344:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/22 22:49:49.55 発信元:111.86.142.202
そんな中でちちしりふともも三拍子揃った相方持ちのザキさんマジパネェっす!
性格はアレだが
345:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/26 04:30:51.43 発信元:114.148.203.225
ゲニ×クラリスの牧師シスターコンビは微笑ましかったw
んで妄想ネタを一つ
・『取材』
日曜礼拝の来てくれた子供達に手作りのアンパンを配る、近所でも評判な仲良し牧師とシスター。
じつは牧師はガイアを汚す愚かな人類が嫌いで嫌いでしかたない『オロチ八傑集』で、
笑顔がかわいいシスターさんは魔界の住人で『人化の罪を負いし魔界公女』だったのです。
さて今日はそんな二人の下に天狗マスコミが取材に来ました。
「ど~も!清く正しい射命丸です。早速ですがゲーニッツさん、人類抹殺諦めてくれましたか?」
「ふふふ、さてどうでしょうか?」
「そうですか。オロチ復活すごいですね」
「それほどでもありません」
「やはり諦めてくれませんでしたー!人類滅んだら幻想郷の妖怪とか神の存在意義やばいんでやめてください!」
そんな二人(妖怪と人間)のやりとりを頭に汗マークをだしたように、困ったように眺めるクラリーチェ。
「あらあらだめですよ、レオ。そんなことしたらエルザが哀しむじゃありませんか」
「ふむ、愚かな人間は嫌いですが『魔族』と『妖怪』は好きなので抑えるしかありませんか……残念です」
「ほ、ほんと、頼みますよ、クラリーチェ・ディ・ランツァさん。ゲーニッツさん貴方と出会ってなかったら平気で行動起こしてましたら」
「うふふ。まかせてください」
互いに微笑みあう、ほんわかとしたクラリスとゲーニッツのツーショットを撮影しながら文の取材は続いた。
休日の過ごし方はゲーニッツの風に、伸ばした悪魔翼で受けながら浮かぶのがクラリスの趣味とのこと。
クラリスへ社会常識を教えながら、環境汚染をする愚かな人間ブラックリストを作成するのがゲーニッツの日課で、
それを破るのがクラリスの日課とのことだった。
346:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/26 10:38:03.69 発信元:210.153.84.135
>>345
ゲニは物騒だけど和んだ
GJ!
347:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/26 21:21:19.03 発信元:206.223.150.45
だから何でアルカナ勢はおっかねぇ奴やら物騒な奴やらと組みたがるんだww
乙ですー
348:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/27 11:54:47.93 発信元:111.86.147.114
ゲーニッツをレオパルドのほうで呼ぶとは、クラリスさん凄いです
349:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/08/30 19:22:55.91 発信元:206.223.150.45
支部の某絵を見て「ガチ敵対関係から始まるCPもアリだな(迫真)」と思えるこの頃
350:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/05 19:26:27.24 発信元:111.86.142.205
とりあえず読書の秋という事で各カプに本贈っておきますね
つ ゼク●ィ
351:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/06 01:33:19.33 発信元:101.1.116.160
>>350
好きな男女タッグのハッピーウェディングが全力で脳裏を駆け巡った!
ゼ●シィはいいものだ…
352:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/06 19:41:03.50 発信元:124.99.239.188
読書で思い出した
読書が趣味のゲニ子はこれっていう相方が少ないのは気のせいかな?
系列が多すぎて組ませる側も困ってるのかな?(ちなみに私はシュリセル派)
353:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/11 08:33:25.18 発信元:206.223.150.45
やっぱMUGEN世界のゼク●ィだと異種族婚特集とかやってんのかねww
354:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/11 21:25:59.64 発信元:122.19.146.252
ゲニ子はストーリー動画でのカップルが多い印象だわ。
355:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/11 22:57:43.78 発信元:111.86.142.201
MUGENゼク●ィ10月号「異種族婚特集」
・カレは狼!ライカンスロープとの愛と結婚
・愛されメタルボディメンテナンス!
・私達が角隠しを被る、本当の理由
・子供はできる?できない?愛と遺伝子のMUGENの可能性
356:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/12 20:17:52.97 発信元:111.86.142.202
>>355
一番目と四番目から明らかに月の策士臭がしたが気のせい ダツ タヨ ウダ
そうか…今年は人狼イヤーだったな…
357:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/15 19:54:41.39 発信元:206.223.150.45
つまりMUGENゼ●シィはカップリング支援団体が発行していたと言うのかw
E琳「という訳で今月は獣人、特に人狼特集で行くわね」
Lーゼ「解った。その代わり来月号は魔族特集にして」
Gース「そろそろ歳の差婚特集を組みたいのだが」
Aギラス「春先にやったばっかじゃねえか! 怪獣特集…だと怪しまれるから竜特集マダー?」
358:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/24 02:18:47.65 発信元:124.146.174.39
そろそろ月見かな。
月関連キャラはセンチメンタルになったりすんのかね
359:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/09/24 14:02:33.03 発信元:122.26.10.178
>月見
アカ白でネタ『月見ダンゴ』
命蓮寺の台所で聖白蓮が今夜のお月見への下準備をしている。
手馴れた手つきで米粉に水を入れてこね、手のひらで転がして丸く整える。
白蓮の心中が現れているせいか、どこか可愛らしい感じがするお団子だ。
白蓮「ふふ、これぐらいあれば『みんなの分』は充分ね」
やさしく微笑む白蓮。
割烹着を着て、長く美しい髪をきれいに結った頭に三角巾を被った白蓮はどこかお母さんという感じだ。
星「聖~~。アカツキさん用のダンゴ粉持ってきたよ~~」
響子「持ってきたよ~~♪」
ナズ「これこれ、響子よ家内で反響させない」
水蜜「……重かった……沈むかとおもった」
一輪「ガロンさんやブロントさんにクリザリッドさん、とにかく大勢の殿方が途中から手伝ってくれてほんと助かりました……」
小傘「あとでお礼しないと(驚かし的な意味で)」
買出し部隊が補給物資を『満載』して戻ってきた。
白蓮「ありがとう、みんな。休憩したら『アカツキさんの分』を造りはじめましょうか」
妖怪ズ「「「お~!」」」
夕方
ぬえ「なんだ~~~!?この正体不明な量のダンゴはぁ!?」
360:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/04 17:14:54.06 発信元:111.86.142.204
>>358
月関連…永夜抄・∀ガンダム・セラムン勢辺りか
そもそも月の中身がフューリーの方舟だったりする可能性もだな(ry
361:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/09 13:09:54.59 発信元:122.26.10.178
優曇華「うわっ、寒い!昨日まで夏みたいに暑かったのに!」
ガロン「だから天気の変わりに気をつけとけと言ったろう」
優曇華「ううっ……ガロンちょっと私を包んでよ」
ガロン「(俺はガウンか?)はいはい」
362:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/09 22:56:49.49 発信元:111.86.143.195
>>352
ゲニ子はエロ方面に旦那というかご主人様が多いから……という状態はおいといて、
個人的にはKOF96以降、京をゲーニッツの仇として追ってる内に何か芽生えるけど既に恋人がいる為に悶々としたりして何だかんだで腐れ縁のライバル関係に落ち着き、全部把握してる庵に鼻で笑われ、その後新しい彼女になる所まで妄想してる。
363:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/14 01:27:39.12 発信元:221.185.220.145
>>362
妄想長い
364:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/15 13:55:05.09 発信元:124.146.174.65
むしろこのくらいの妄想力はないとダメだろう、このスレ的には
というかそこまで妄想できるなら形にしろって話か?
365:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/15 22:26:00.61 発信元:206.223.150.45
そうは言うがな大佐
ネタが浮かんでいざメモ帳に向き合うと今度は文才の無さが立ちはだかるのは稀によくある事
執筆中の月見SS、今月中には投下してぇなぁー…
366:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/18 22:06:11.31 発信元:124.146.174.196
小ネタ投下します
多分4レス以内。
※大炎上 ※ひたすらほのぼの ※キャラクターの設定や口調の捏造あり
367:侘びしげな夕暮れどきに1/4
12/10/18 22:09:13.47 発信元:124.146.174.196
河原や野道で揺れるすすき。
稲穂の黄金、赤とんぼ。
色濃く香る金木犀。
視覚に嗅覚に訴えかけてくる季節感。
日に日に彩られていく景色は、少女にとってどれも新鮮だ。
何ということのない路傍の花に気を取られるようになったのはつい最近のこと。
共に過ごす事が多くなった人物から受けた強い影響。
彼がはっきりと口に出した事など一度も無いが、彼は多分、この国の自然を好いている。
鬼の徒名に相応しく厳しい瞳が、花鳥風月に向けられているときは、明らかに優しく穏やかになるのだ。
男が稀に浮かべる表情を、少女はいつしか好きになっていた。
それだから彼女は声を掛けないままでいた。
ゆったりとした空気を纏う彼の横顔を盗み見るに留める。
幾数も飛び交う数え切れない数の赤とんぼ。
名も知らぬ野花に野草がぼうぼうの河原。
男が視界の焦点を一体どこに合わせているのかは分からない。
少女は少女で、紫に染まりゆく鱗雲だとか、白い花に戯れる一対の蝶々だとか、
向こう岸に生えた木になった橙色の木の実など、好きな方向にゆるゆると視線を動かしていた。
そうしていたら聞こえてきた声。
大勢のものだ。
少女が、何だろうかと声がする方へ顔を向けると、何やらやたらと大きなものを担いだ大勢の男達の姿が橋の上にあった。
少女の隣で景色を眺めていた男もそれに視線を投げたので、
「紅摩、あれは?」
と聞いてみる。
紅摩は声を上げ太鼓か何かを打ち鳴らしながら進む男達に目を向けたまま、
「秋の祭りだろう。俺も詳しくは知らん」
「まつり……」
「この時期は五穀豊穣を祝っての“祭”が日本全国で行われるという話だ」
368:侘びしげな夕暮れどきに2/4
12/10/18 22:12:04.71 発信元:124.146.174.195
単語を反復する少女に男が補足する。
一般人とはかけ離れた育ち方をした紅摩は勿論、クローン人間としてこの世に生を受けたアネルには一切縁の無かったものだ。
対岸からかけられた橋を渡り、それは徐々にこちらへ近付いてくる。
豪華絢爛。
まず目に入るのは金糸で紡がれた一対の竜頭であろうか。
男達が担ぐ、円く削られた四本の一本木。
太鼓の音はするが、太鼓はどこにも見当たらない。
二人はそれの担ぎ手や乗り手に、知っている顔を幾つか見つけた。
皆一様に同色の半被を羽織って、足袋を履いている。
「担がれているのに乗っているあれは前田慶次ではないか?」
「その様だな。隣に居るのは……高原日勝、だったか?」
男達が担ぐそれを何と呼ぶのか、紅摩の知識には無かった。
神輿という言葉が念頭に来はしたが、それとは似て異なるものに思える。
やがて橋を渡り終えたそれの上から、紫色の半被を羽織った傾き者・前田慶次が、紅摩とアネル目掛けて
「やあ、大炎上のお二人さん!」
と大声で呼ばわった。
その場に止まることなく進む巨大なそれをしげしげ眺める少女に気付いてか、格闘家・高原日勝が
「こいつは“太鼓台”ってーんだ。今年の御神輿だぜ!」
とわざわざ教えてくれた。
「これも神輿なのか」
「厳密に言うと違うかな。でもまあ、気にしない気にしない!」
「これを担ぎ上げる“かき比べ”ってのをやって来た帰りなんだ。
“太鼓祭り”……去年の喧嘩神輿に比べたら平和なもんだったぞ」
「それは、そうだろうな」
喧嘩神輿という呼び方の時点でバイオレンス度があまりにも高い。
紅摩は去年催されたそれも今年のそれも見てはいないが、去年の祭りの惨状が容易に想像できたため、同意を示した。
369:侘びしげな夕暮れどきに3/4
12/10/18 22:14:06.43 発信元:124.146.174.196
「去年の最後は結局、御神輿関係なしの乱闘になったっけなぁ」
日勝が担ぎ手の歩みによる振動に揺られながらしみじみと語る。
次こそは俺が最強だとか燃える彼に、ストリートファイト目当てなら余所でやんなよ、と慶次が無駄と知りつつ突っ込んだ。
毎年祭りの内容が違ったりするのはMUGEN界ならではだ。
自身が生まれ育った世界の祭りをやろうと、皆が挙って提案するのだ。
いつからか、代わる代わる異なる趣向の祭をやる事になっていった。
どれも神を奉り豊穣を祝うものである事に変わりは無く、祭り好きな連中が大騒ぎできる一大イベントである事には変わりなかった。
そうした事情も、アネルは知らない。
話を続けるには距離が遠くなる。
「よぉ、軋間も担いでみねぇか?」
簡単な別れの挨拶が飛んできたが、後方に位置する担ぎ手からまた、知っている声がかかった。
KUSANAGIだ。
捻り鉢巻に紫色の半被が異様に似合っていた。
「……やめておこう」
太鼓台と呼ばれる豪奢で煌びやかなそれが、太鼓の音をドォン、ドォンと響かせながら、遠ざかっていく。
車道を堂々と練り歩く姿に、アネルはひとり納得した。
ああ、それで最近交通規制についての立て看板が妙に目に着いたのかと。
「いいのか?紅摩」
何がだ、と聞くまでもない。
KUSANAGIの誘いに対し、彼が少しだが迷っていたのが、彼女には分かっていた。
馬鹿騒ぎやお祭り騒ぎが好きなタイプなわけでもなく老練とした紅摩だが、何に対しても興味が無いというわけではない。
滅多に無い機会に幾らか意欲は湧いた筈なのだが、彼は頷かなかった。
「俺は、あれを酒の肴にする方が性に合っている」
アネルによる問い直しに紅摩は口角を緩めながら答えた。
見て楽しむだけの方がいい。
参加する柄ではないと、そういう事だ。
370:侘びしげな夕暮れどきに4/4
12/10/18 22:16:38.35 発信元:124.146.174.196
「そうか」
アネルは、ふうん、と短く返して、紅摩から視線を外した。
遠ざかる太鼓台をただなんとなしに眺める。
無理強いするような必要など無い。
紅摩がそれでいいと言うのなら、それでいいのだ。
祭りの点景を酒の肴にという言い回しは如何にも彼らしかった。
日に日に増す肌寒さ。
赤紫の空色の下、昼日中に比べ、気温は大分下がっている。
剥き出しの白い肩を男の武骨な掌が覆う。
存外に冷え切っていたその両肩にかけられる白いコート。
残った温もりが心地良い。
少女はそれの持ち主である男を見上げた。
「ありがとう」
「構わん。……もう、秋だ。明日からは何か引っ掛けてから出た方が良さそうだな」
「うむ」
素直に頷くアネルの手をそっと握った。
彼女はちょっときょとんとしてそれを見下ろす。
手をつなぐ事は、無いでも無いが、少しばかり珍しい。
握り返される手。
「じきに日が落ちる」
「そうだな。行こう」
「ああ」
互いにしか分からない程度に微笑み合う。
まるまると肥った秋刀魚と茄子やら何やら。
今晩食べるおかずの食材を買い求めに、二人はまた並んで歩き出した。
風はそんなに無いのに、雲の流れは不思議と速い。
371:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/19 04:27:53.40 発信元:111.86.147.102
久しぶりの大炎上ですなぁ
このほのぼのが良いわGJです
372:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/23 00:57:27.54 発信元:210.136.161.67
ハロウィン近いから仮装ネタとかお菓子作りネタとか面白いのごろごろ埋まってそうだね
373:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/30 19:22:20.78 発信元:106.181.189.53
ほしゅ
374:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/02 20:43:34.77 発信元:206.223.150.45
寒くて辛いので誰かノロケて!!
375:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/06 20:52:46.19 発信元:206.223.150.45
連投になろうと時期外していようと私は謝らない
ヒャア 我慢できねぇ 投下だ!
URLリンク(www1.axfc.net)
パスはmugen
376:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/20 01:40:42.93 発信元:111.86.142.206
ほ
377:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/20 09:47:20.41 発信元:124.146.174.17
久々の大規模な友情属性タッグ2、みんなは何かいいとこ発掘できそう?
俺は久々にゆゆ闇慈見られるだけで幸せだが
378:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/26 05:01:39.38 発信元:122.26.10.178
やっと規制解除
>>370
ほのぼのいいねぇ!
>>377
ちょっといっていきま
あと雷バルカップルで世界設定を考えてたらこんな妄想がむくむく沸きあがってきたんで書き込み
『聖霊庁聖女守護騎士団、略して聖騎士団』
聖女の守護を主目的とした騎士団。
きびしい法と徳を身に付け、聖女を含めた全ての女性の盾となりえる紳士な男性が構成員。
現騎士団長カイ・キスク。
眉目秀麗でし文武に秀でていてなにより紳士。多くの聖女の憧れ。
『幻想郷』
強力な妖怪も多いが、発達した科学文明や進んだ退魔技術で駆逐される多くの妖怪の避難地の一つである。
数年前、ヴァナディールという異世界の人間が多数迷い込み、いとも簡単に馴染んでしまった。
幻想郷の監視を続けていた聖霊庁にとって微妙に頭の痛い案件である。
冴姫「……いくのね。幻想郷に」
カイ「ええ、今の幻想郷はどうなっているのかをこの目で見なければいけません」
冴姫「嘘が下手ね」
カイ「……ッ!」
冴姫「幻想郷に出現した凄まじい強さを持つ騎士。通称『ブロント・サン』が、カイとっての『あの人』なのか確かめに行くんでしょ?」
カイ「否定はしません。それを含めてこの目で確かめます」
冴姫「なら私も一緒に行けば聖女守護の役目も成り立つわね」
379:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/29 20:05:56.51 発信元:206.223.150.45
先生、その条件だとソルさん入団出来ないんじゃn(オゥアー
とりあえず日常業務にQB狩りが含まれてるのは確実だなw
ウルトラ一族やグリーンランタン隊辺りと合同で当たれば結構な数狩れると思う
380:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/30 22:56:37.28 発信元:121.118.148.20
気付けば今年も一ヶ月切りそうだが、何か良いタッグはあった?
男女タッグ(てかMUGEN自体)が落ち着いてきて、お気に入りタッグは去年と変わらなさそうだわw
381:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/30 23:31:34.75 発信元:113.151.157.137
何もかも紅い
382:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/01 00:11:06.15 発信元:122.26.10.178
>>379
大剣のソルさんなら問題ない。
したがって>>380へも胸を張って言えるぜ。大剣、と。
フィオナ「うぅ、寒いです……。はぁ。もう冬ですね……」
寒さに身を震える聖霊の少女。
聖霊になったフィオナであっても寒いものは寒いと感じてしまう。
むしろ聖霊だからなおさら自然の冷たさを感じてしまうかもしれない。
そんな女の子の頭からバサ、と白い聖騎士団の外套が包む。
小さな少女にとって大きいそれは心から温かくする。
フィオナ「あ、ありがとうございます。ソルさん!」
ソル「……さっさと行くぞ」
フィオナ「ああ、まってくださ~~い」
383:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/02 10:42:17.13 発信元:206.223.150.45
キャー旦那不器用ー しかし大剣ペア前提だと旦那が騎士団出奔出来ないよな
封炎剣「解せぬ」
>>380
今年は白黒操剣士とほむスコかねぇ
個人的には某所の影響でジェダゆゆ熱が再燃してつらいんだがw
384:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/04 01:23:27.32 発信元:124.146.174.35
メインは変わらないが、新しく好きなのは増えたかなあ
アッシュまどかとか、上条さやかとか、黄金の鉄の塊とか
385:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/08 11:39:44.15 発信元:210.234.91.14
メルブラ勢ってネコ除けば殆どが固定の相方持ちなんだよな
志貴:?
アルク:?
シエル:ケンシロウ
秋葉:庵
翡翠:カイン、無頼
琥珀:ジョニー
レン:嘉神
白レン:K´
七夜:咲夜、エルザ
軋間:アネル
ネロ:観鈴
ワラキア:夢見
さつき:サチエル
シオン:アレックス
青子:コーディー
メカヒスイ:ロボカイⅡ
ロア:?
式:?
リーズ:?
AA参戦組を除けば相方がいないのはよりによって原作でモテモテの志貴とメインヒロイン筆頭のアルクなんだよなぁw
志貴にはフラン、クーラと組んだことはあったけど殆どみかけないし…。
386:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/08 13:17:47.60 発信元:210.153.84.207
古来よりエロパロでもここでもこいつ相方いないんだよなあだけの話とか、
安易にここは固定とか言っちゃうのはよろしくないと
何度もつっこまれて自然に避けるようになってきてたんだがね。
っつーか、そのリストの何人かが固定とかねーわってつっこみたい。
387:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/08 14:47:40.96 発信元:210.136.161.71
固定はなぁ。どうかと思うなー
シエルとケンシロウとかむしろ初めて見たわけだが
何に出てくるん? 逆に興味わいた
388:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/08 18:18:58.99 発信元:206.223.150.45
まぁ個人的には志貴はアルクルート入ってると解釈してる
選ばれなかったヒロインに春が来たっていいじゃない
話変わるが型月メンバーはレン改変シリーズについてどう思ってるんだろーかww
ネロレンとか下手すりゃ公式で出しかねないからなー
389:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/10 23:09:11.90 発信元:122.26.10.178
>アルク
バレンタインネタの動画で
アルクとカインが付き合ってるのを観た。
いやあ金髪美男美女のあまあま付き合いは見ていて末永く爆発しろと思った
平行世界の数だけカップリングは存在する!!
なんかムクムク秋葉と庵の妄想が沸きあがってきた。
こう、庵がバンドの打ち合わせを熱心にやってるのを見て演奏に興味を持った秋葉が、
お嬢様学校らしくピアノをたしなんでたからキーボードをやりはじめて、
遂には庵のバンドの紅一点としてガールズボーカルに。
390:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/13 21:28:29.13 発信元:111.86.142.200
あれか、みすちーがギター弾いてアキトとセッションしてるのを見て自分も似たような事したくなったのか
弦楽器ならバイオリンとかも有りだな、教わる相手も結構いるだろう
ルナサや瑞佳あたり
391:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/14 00:49:25.67 発信元:202.229.177.154
>>382に続く形で相方が寒いのを何とかしたい系小ネタ投下ー!
たぶん3レス
※大炎上 ※ひたすらほのぼの ※キャラクターの設定や口調に捏造あり
392:仄明るい灯火に1/3
12/12/14 00:51:36.91 発信元:202.229.177.153
日に日に肌寒さが増す晩秋。
もみじはこれ以上ないくらいに赤く染まり、いちょうからは銀杏が落ちてくる。
日の出はより遅く、空は高く、雲は薄く、日の入りはより早く。
ネスツのクローン技術により生み出され改造を施された少女も、流石に露出度を控え目にするようになってきた。
とはいえ脚線美は惜しげ無く晒されたままであったりする。
彼女なりのファッションにおけるポリシーであろうか。
紅鬼の異名を取る彼女の相棒はといえば、胴着の様な衣服に白いコート。
通年変わらぬ格好だ。
MUGEN界ではさして珍しくもない。
厳寒の真冬であろうと丸裸同然の衣装を貫き通すような猛者まみれなのだ。
肉まんだとかおでんだとか鍋だとか、暖かくて熱々な食べ物が恋しくなり始めるこの季節。
恋しいといえば家もそうだ。
燃え盛る火が煌々と室内を照らす暖炉――とまではいかずとも、“家”というものは暖かいものだ。
外出時の緊張感が解けてしまう分、余計そう感じるのだろうか。
「紅摩、茶は要るか?」
「ああ。頼む」
帰宅したての玄関先で、軋間紅摩はそんなことを考えていた。
寒さも暑さもものともしない鋼の肉体を持つ彼だが、寒さや暑さを一切感じないというわけではない。
この部屋はアネルの家だ。
暮らし始めて数ヶ月経つが、自分にとっては仮の宿である。
それでも、まだ空調を整え暖めてもいないこのマンションの一室を、これほど温かいと感じるのは、何故か。
寒々しかった山の古寺とこれほど違うのは、何故か。
393:仄明るい灯火に2/3
12/12/14 00:52:31.13 発信元:202.229.177.153
(考えるまでもない事か)
至極単純な答えが彼の目の前にはある。
敢えて具体的な言葉にする必要もない。
自己完結しながら歩を進める。
やかんに火をかけてから、アネルたっての希望で買い備えた暖房器具・こたつに二人で足を入れる。
物の少ないこの部屋で、ベッドやパイプハンガーに次いで大きな家具が恐らくこれであろう。
電源が入れられたばかりで冷えたままの中で、紅摩の裸足に、冷たい何かが一瞬触れた。
「あ……すまない」
氷のようにすら思えたそれは、アネルの足先だった。
正方形のこたつ、彼の隣の一辺に座る彼女が謝った。
存外に冷え切ったそれに眉をひそめる。
「もう少し着込んだ方がよくはないか」
主に下半身を。
と、率直に伝えたのだが、
「寒いわけじゃないんだが。
……身体の末端が何故かこんな風になる」
改善する気は皆無な様子で彼女はそう答え、首を捻っては手の平を握り、広げを繰り返す。
その手をひょいと捉えれば、成る程、足先に負けず劣らず手先は冷え切っている。
女は身体を冷やすなという使い古され今なお生き続ける言葉があるが、それに真っ向から背いているような気がした。
394:仄明るい灯火に3/3
12/12/14 00:55:07.02 発信元:202.229.177.153
こたつの中はぬくぬくと暖まり始めたが、これほど冷えた身体に果たして効果があるものかと紅摩は思う。
安い緑茶を淹れるための湯はまだ沸かないだろう。
手っ取り早くアネルの身体を暖めるにはどうすべきか。
湯浴みは身体を芯から暖めるだろうが、茶を沸かす以上に時がかかる。
ならば、この身一つくらいしかないかと。
「ん?」
背中を覆う肉体に、肩に被さる白い布。
アネルは少し不思議そうに、後ろから身体をぴったりとくっつけてきた紅摩を見やる。
立てた膝の下に足が入り込み胡座をかく。
彼女の冷たいままの手を彼の大きな手が覆う。
拒むことはない。
筋肉達磨の軋間の熱だ。
痺れるくらいに感じられるその体温に、少女は安堵しきったようなため息を漏らした。
「……あったかい」
「寒くなかったのではなかったか?」
アネルは質問に答えないまま気持ちよさそうに瞼を閉じる。
じわじわと与えられる熱は、眠気を誘うほどに心地良い。
沈黙が続く。
暫く経って、やかんから立ち上り始めた湯気を見た紅摩がアネルの腿から足を抜くと、彼女は頭を持ち上げ抗議した。
「紅摩、行くな。寒い」
先程までの発言とは矛盾しきった台詞につい口角が上がる。
しかし彼は彼女からその身を離しこたつから出て行く。
台所のコンロの火を落としてから一瞥した少女の顔は、幾らか珍しく年相応な不満げさで、笑いを誘った。
おわり
395:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/14 10:43:23.04 発信元:49.96.230.20
あんまぁ~~い!
396:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/14 13:28:41.16 発信元:206.223.150.45
リア充末永く大炎上しろ!w 乙です
あとアネルの声の人スパロボ参戦おめでとうございます
397:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/15 23:47:43.66 発信元:210.234.48.37
>>387
男女タッグ祭り2010だったと思う
カリー・ド・マルシェというタッグ名で他にも幾つかの大会に出てた。
まどか杯のベール=ゼファーとガイの鹿目夫妻が完全にネタ枠だと思ったら予想以上に好タッグで良かったw
ガイが前衛&ゲージ溜めで、ぽんこつが全画面と役割分担が出来てて強かったな~
398:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/16 20:20:29.61 発信元:111.86.142.207
あの大会はジョナサンに全部持ってかれた感が強いw
他にも上条さんの宝具殺しやらラオウのグランドクルスやら、何気に名場面多かったよな
399:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/18 19:25:13.35 発信元:210.153.87.161
聖女たちの相方を普通と普通じゃないで分けてみた
普通
冴姫→カイ団長
舞織→ブリ
このは→影二
ミルド→承り
ゼニア→FFのクラウド
なずな→ガルフォード
お前ら普通じゃねぇ!
はぁと→狼牙、KGその他大勢
神依→トキ
リリカ→テリー、筆頭
リーゼ→デュオロン、ヴェノム
頼子→煉くん
きら様→秀吉
フィオナ→織田ソル
美凰→16号、忠勝
ペトラ→デスペラード
キャシー→ポチョ
エルザ→七夜
クラリス→ゲニ
アンジェ→ジャギ
あかね→幸村
・・・・・・普通がやっぱ少ねぇ、世紀末と戦国おそるべし
400:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/19 08:38:37.04 発信元:202.229.177.40
普通と普通じゃないの違いがわからん。
性能の話かと思ったがそうでもなさそうだし、性格でもなさそうだし。
401:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/19 08:43:22.70 発信元:206.223.150.45
見た目か能力かねえ
デュオロンやポチョムキンなんかは原作中屈指の常識人だし
まぁネロ坊は下側だろうが
402:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/20 23:39:08.78 発信元:124.108.209.228
というか大抵は一見普通に見えても手足に気とか炎とか纏わせて殴れたりするしな
403:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/21 19:31:29.89 発信元:206.223.150.45
東方自機+ラスボスの相方でやってみる
異論は一向に構わん
アイスマン……割と常識人
ジョンス……火力はヤバイが人格はまとも?
七夜……概ねアウト AA以降なら何とか
小十郎……キレなければ
ガロン……主夫ネタ抜きにしても常識的な部類かと
ムラクモ……思想も挙動もヤバイw
DIO様……最高に『ハイ』っt(ry
ジェダ……原作準拠なら割とアウト
良太郎……周りがバカやらなければ
鉄平……まともな方だと思う
無界さん……話は通じる人
ゴジラ……もうスケールが違うよ!w
アカツキ……最後に真人間が来てくれて助かる
映姫様と神奈子の相方が浮かばねえ
404:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 02:20:53.24 発信元:124.146.174.67
自機でスルーされるチルノと文ェ……
あと名前ミスられてるてっぺーさんェ……
405:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 11:59:06.83 発信元:182.171.145.17
ジェダは方法がアレしかないって思ってるからあの行動をとってるわけで、
他の方向性を示しつつ納得させれば大人しくなるよ
要するに論破出来ればおk
幽々子は本来はかなり知的だし、魂や転生に詳しいからいけると思う
ジェダ自身もオゾムにコロッと騙されたりしてるし、案外なんとかそう
406:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 12:35:58.79 発信元:210.153.87.161
映姫はジャッジメントが昔いたかなぁ。科学者の身分で世界の審判者を目指そうとした存在・・・映姫とは大喧嘩始めそうですねww
407:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 14:02:53.31 発信元:59.128.160.172
別に自分はこだわりはないけど、輝夜と電王の御伽話は電王はモモタロスと良太郎、
どっちでカプ考えてるんだろ?
どっちの人も見たことあるけど。
>>405
その論破が難しいと思うけどなー
あれだけ長く生きてきて、結構賢そうな奴が至った方法だ。
それを否定するには生半可な知識や提案では無理。
幽々子が賢いのは認めるけど、あの人別に世界の救済とかには興味ないし
ジェダに代替案出せるとはあんま思わなー
幽々子の生き方とか存在とか見てジェダが毒気抜かれる方がまだあるようなw
408:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 14:35:21.35 発信元:202.229.178.140
書く人次第だろう、一本化する必要があるとは思えん>御伽話
つか、幽々子は幽々子で宴会に毒酒持ってこうとする女だしなぁ。
409:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 16:33:55.79 発信元:59.128.160.172
別に一本化を希望とかじゃなくて、人のイメージが聞きたかっただけの話。
モモタロスや良太郎以外の連中とのでも面白そうだし、みんなが輝夜好きで輝夜ハーレムもまたよし。
410:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 18:18:55.00 発信元:182.171.145.17
>>407
確かにそっちの方がありそうな話だね
幽々子は幽々子で冥界の管理という世界の秩序に関わる仕事をしてるのに
結構適当にやってて、それで問題がおきてるわけでもないようだし
為政者だからって肩肘張ってもしょうがないって諭すような感じかな
というかジェダは魔界の未来が心配だからあの方法を取ってるのであって、
幻想郷とかMUGENとかの特に滅びの心配が見られない世界なら無理に行動しないと思える
むしろ東方系と関わると大抵のキャラが毒気抜かれて大人しくなりそうな気が
411:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 18:24:21.10 発信元:122.25.237.36
カプ好きはみんな「D4C」の使い手ッッ!!
同じスレに違う世界のカップルを同時に萌え語れる。
それがスタンド能力、“いともたやすく行われるえげつない行為”『D・D・D・D・C』
紅摩と妹紅とアネルとKUSANAGIが、
幻想郷の妹紅の家に住んでいれば、
カップル萌えを語れる!
その数6通りッッ!!
・ネタ『6通りの可能性』
妹紅の家に住人が増えてから数日。
家にある竹炭製造用の炉の前に若者が二人対峙する。
KUSANAGI「うおおおおお!勝負だ、紅摩あああ!!」
紅摩「……ッ」
縁側で昨日できた竹炭の包装をするアネルと妹紅。
アネル「妹紅。こ、これでいいか」
妹紅「うん、上出来。これで笹の葉を包んで……はい完成」
迷いの竹林で取れた竹を燃やして竹炭にする事業は好評を得ている。
大量生産もできるようになり、ルガール運送を通じて外界にも販売されている。
今日もKUSANAGIと紅摩という火と火が競い合い『炎』となり、良い竹炭ができるだろう。
<終り>
412:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/22 18:55:36.26 発信元:206.223.150.45
>>410
某彼岸の3話とか見てると別の意味で魔界がカオスに見えてならないw
メガテンやナイトウィザードの面子も増えてきてるし、まだまだ予断を許さない状況か
という訳でメフィストのご子息殿はさっさと嫁さん連れて魔界に帰って来なs(ハッハー
413:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/23 05:00:49.69 発信元:111.86.142.201
>>411
カプカプ妄想は楽しいよねw
大剣&雷、白黒×2、黒髪&和銀辺りが鉄板だろうか
SSとか見てると路地裏とWさっちんなんて完全に四人チームになってるからなーw
414:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/23 10:30:20.53 発信元:211.125.197.113
もうすぐクリスマスー!
カップルもボッチも楽しめばいいさねー…( ´;ω;`)
415:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/23 12:20:37.10 発信元:111.86.142.206
嫉妬団の市街地侵入を防ぐため、決死の戦いを挑む支援団体首脳陣が見えた気がする
今年は敵方に某大会のシャア一味まで加わるから一筋縄ではいかないだろう…
416:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/25 01:18:48.72 発信元:180.12.156.160
初投稿であります。場所を使わせてください。
※鎖使い(アクセルとシャルラッハロート)
3レスくらい しかし別に甘くない
それでもよろしいのならどうぞ
417:鎖使いのクリスマス光景1
12/12/25 01:21:28.60 発信元:180.12.156.160
時は12月25日―クリスマス。
街はカップル達が行き交い、賑わいを見せている。そんな中、アクセル=ロウは一人でぶらぶらと街を散策していた。
アクセル「ハッピーバースデー俺様。めぐみとのクリスマスが恋しいぜ」
元の世界から離れてどれほどの時が経過したのか。時間移動を何回も経て、いつの間にかMUGEN世界という、ありとあらゆる世界が融合した混沌世界にいた。
ソルの旦那をはじめとする、元の世界にいた人々もこの世界にいるせいか、別の世界という感覚はあまりしなかった。
アクセル「やることないし、夜も遅いし、朝まで酒盛りでもするかな?この際だ、萃香ちゃんも誘おうかな?」
なんて呟いていた矢先、突如後方から"ジャラララ"と音が聴こえる。その音はアクセルの右腕を捕縛した。
アクセル「おわ!?」
右腕に鎖が巻かれ、すぐさま鎖の先に視線を向ける。
アクセル「……やっぱりシャルちゃんか」
シャルラッハロート「アンタのことだからこの辺をぶらぶらしてると思ったわ」
その鎖を放ったのはローゼンベルク学園に所属する戦処女のシャルラッハロート。操鎖能力によってとらえたアクセルを半ば強引に引き寄せた後に、鎖を解いた。
アクセル「しかしなんでこんな所に?ヴァイスちゃんやえこちゃんとクリスマスパーティでもしてると思ったんだが」
シャルラッハロート「アンタ今何時だと思ってるの?えこはもう寝てるわ。ソフィーもえこを寝かしつけたら一緒に寝ちゃったみたいだし」
そう言われてアクセルは時計塔に目を向ける。PM23時。子供はとっくにお休みの時間だった。
シャルラッハロート「ソフィーを起こすわけにもいかないし、教官殿は相変わらず仕事……。暇だから街に出たらアンタに出くわしたってわけよ」
アクセル「そ、そうかい」
ばつが悪そうに頭をかくアクセル。その傍ら、シャルラッハロートが手に袋を提げていることに気付いた。それをアクセルに向けて差し出す。
418:鎖使いのクリスマス光景2
12/12/25 01:24:54.91 発信元:180.12.156.160
アクセル「シャルちゃん、なんだそれ?」
シャルラッハロート「クリスマスパーティーで余ったケーキ。勿体無いからアンタにあげるわ」
アクセル「おっ、いいのかい?」
シャルラッハロート「よく聞きなさい。これはソフィーが作ったケーキ。私が食べたいところだけど、これ以上はカロリー過剰摂取になる。だけどソフィーが作ってくれたものを捨てるなんて出来る訳がない。だから残したら殺すわよ……」
アクセル「うへぇ、命がけだな」
一瞬寒気がしたが、それが恐怖によるものか、単に寒さによるものなのかはわからない。二人は近場のベンチに腰を下ろし、アクセルはケーキの入った箱を開け、中を確認する。
アクセル「…1個か。それだけヴァイスちゃんの作ったケーキは好評だったってわけだ」
シャルラッハロート「当たり前よ。ソフィーは愛乃はぁとのところで一生懸命訓練したんだから」
シャルラッハロートは自分のことでもないのに誇らしげに語る。それほどヴァイスのことを想っているという証明でもある。
アクセル「……で、その1個残ったケーキをわざわざ俺様に食わせるために街に出たと」
シャルラッハロート「なっ……!?」
思わず赤面するシャルラッハロート。慌てて否定の言葉を続ける。
シャルラッハロート「ん、んなわけないでしょうが!なんでアンタなんかのために!?」
アクセル「それなら誰にやったって同じだろ?なのに俺にってことは何かあるんじゃないか?」
シャルラッハロート「そ、それは……えーと……」
顔を背け、もじもじするシャルラッハロート。ヴァイス以外には早々見せる態度ではないだろう。
419:鎖使いのクリスマス光景3
12/12/25 01:28:50.86 発信元:180.12.156.160
シャルラッハロート「アンタ…その……今日誕生日でしょ?その……まあ……プレゼントってことで」
アクセル「そんなこと前に言ったっけな。ありがとなシャルちゃん」
シャルラッハロート「ど……どういたしまして」
しばらく続く沈黙。それはアクセルがケーキを食べ終わるまで続いた。
アクセル「ごちそうさん。うまかったぜ」
シャルラッハロート「そう、よかったわ。ソフィーが心を込めて作った甲斐があったわね」
アクセル「今度はシャルちゃんが作ったケーキを食べたいな」
シャルラッハロート「私が作ったケーキはソフィーとえこ専用。アンタに食わせるくらいならバルドゥールの餌にしたほうがマシよ」
アクセル「ひでぇ」
まあ彼女らしい答えではある。案外照れ隠しかもしれない。
シャルラッハロート「さて、私はそろそろおいとまするわ」
そう言って彼女は鎖を真上に伸ばす。ポインターを設置して、それに鎖を繋げてどこかの蜘蛛男の如く移動する。彼女特有の移動方法だ。
シャルラッハロート「年明けの大会にまた逢いましょう」
アクセル「ああ。じゃあなシャルちゃん」
別れを告げる二人。シャルラッハロートは闇夜の中に消えていった。
アクセル「……いっけね、すっかり忘れてた」
年明けのタッグ大会に彼女とエントリーしていたことを思い出した。もし彼女が来てくれなかったら忘れたままだったかもしれない。
アクセル「…ケーキもうまかったし、今日は酒盛りやめとくか」
アクセルもまた夜の街を彷徨い始める。そろそろ日付も変わる。運悪くタイムスリップして大会に参加出来ないなんてことがないように幸運の女神に祈るアクセルであった。
420:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/25 02:20:19.27 発信元:202.229.178.150
おつです。シャルかわいいぜ……。わざわざケーキ届けにきたとかもう、もう
アクセルも誕生日おめー
地の文そんだけ書けてるなら台詞の前に名前いれなくてもいいんじゃないかな、とか
掲示板は制限字数でひっかかることもあるし、そうなると面倒くさいから
421:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/26 09:50:50.08 発信元:1.75.11.149
かわいいなちくしょうアクセルタイムスリップしろ
アクセルが時間移動するたびに
その世界のヒロインとフラグを建てるとかありそう
>制限
テキストをアプロダ
もしくは避難所を利用かな?
ところで
、SSサイトでMUGENカップ作品みたことない?
422:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/26 15:54:45.69 発信元:206.223.150.45
>>416-419
乙どすー
えこってまだMUGENには居ないんだっけ?
>>421
うっかり長命キャラ口説いて後々まで覚えられてそうだなソレwww
423:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/28 12:41:20.66 発信元:111.86.142.11
保守
424:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/30 19:38:56.41 発信元:211.125.197.144
オロチ「来年は巳年…いよいよ我の時代がくるぞ!!」
アンノウン「やったねオロくん♪」
ミズチ「姉者、その反応はやめたげてよぉ!」
425:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/30 23:00:11.93 発信元:111.86.147.104
しまったその手があったか
426:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 12:24:32.01 発信元:206.223.150.45
ふむぅ今年もあと半日か
年始めに>>51みたいな事を書いていたがカリスマ布教できなくてゴメンねクロちゃんw
それどころか駄SSで煽って申し訳ない来年は最初から開き直っていくから許してNE☆
427:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 16:22:37.70 発信元:219.28.36.119
「東方心綺楼」で一輪さんがプレイヤーキャラのひとりとして登場と聞いて思いついた小ネタ。
甘くないけどカンベンしてほしいッス。
428:日陰コンビネタ 1/2
12/12/31 16:23:59.76 発信元:219.28.36.119
「一輪さん、何か一言お願いします!」
「今回の選出についてご感想を!」
「ああもう・・・!どうしてこうなったの!?」
いつもは静かに落ち着いた空気に包まれている命蓮寺はその日、天狗のブン屋たちが大勢取り囲み、喧騒に包まれていた。
そしてこの騒ぎの中心人物で、天狗の包囲網に困惑しているのが命蓮寺の住人のひとり、雲居一輪であった。
「今回の『東方心綺楼』出演に関してどのようなオファーがあったのですか!」
「製品版はどのようになるんでしょうか!」
「目線こちらにお願いします!」
「もういい加減にして~~;;;」
天狗たちの容赦ない質問攻めにかなり辟易しているが、包囲網からの脱出の糸口が見出せない。
とことんネタを吐き出させるまでは解放させてくれないだろう。
もうなんだか泣きたくなってきたと思ったその時 ――
「 earth dragon!!」
『ぎゃぁぁぁーーーっっ!?』
ピチューン ピチューン ピチューン
叫び声とともに地面から次々と気の柱が噴出し、天狗たちを薙ぎ倒していった。
「え――!?」
「こっちだ――」
突然の出来事に呆気に取られる一輪の手を誰かが掴んだ。
その手を引く者を見ると ――
「ヨハンさん!?」
429:日陰コンビネタ 2/2
12/12/31 16:25:22.78 発信元:219.28.36.119
「大変だったな、イチリン」
「ええ、ほんとに――」
やれやれと溜息をつく一輪であったが、
「ところでヨハンさんはどうしてここに?」
「なに今度の新作で君がプレイヤーキャラとして出演すると聞いて一言お祝いでもと思って来たのだが――」
まさかあんな騒ぎになっているとは思わなかった――ヨハンは苦笑しながらそう言った。
「ほんとですよ。いくら姐さんたちに比べて影が薄かったからってブツブツ」
「まあ私も似たような経験があるからわかるな・・・その気持ちは」
HAHAHAと笑うヨハン。彼もいろいろ苦労をしてきたのだ。
「まあそう腐ることもないイチリン。今回のように人生何が起こるかわからないからな。人生万事塞翁が馬だ」
「・・・・・・そうですね。ブツクサ言ってても始まらないし、正式稼動に向けて頑張ります」
「うむ、その意気だ」
決意を新たにする一輪にヨハンがエールを送る。そして――
「なら私も正式版を、フライングで手に入れるよう手回ししておくかな」
「え―?」
「誰よりも先に君を操作したいからね」
ヨハンの言葉に、一輪の顔に驚きと恥ずかしさの色が同時に浮かぶ。
「え、えええええ―!?」
「おや、迷惑だったかな?」
「え、いや、そ、そんなことは――!?」
ワタワタと慌てふためくが、なんとか気を落ち着かせる。
「私も――初めて(操作してくれる人)はあなたがいいです」
「なら、ご期待に備えるようにしよう」
そう言い、顔を見合わせてふたりは笑いあった。
なお、この発言がどこに潜んでいたのか清く正しいブン屋に聞かれてしまい
『大胆な”はじめて”発言!今話題の大空に咲く花のお相手は異教の教祖!?』
との見出しで盛大にアチコチにばら撒かれたのはまた後日のお話である。
430:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/02 07:32:46.98 発信元:124.146.174.6
乙。イチリン、て呼び方が個人的にツボったw
交代式の人が懐かしの好成績タッグ集めて交代式大会開いておるね
皆は好きなタッグ出てきたかな? 俺は蝶が出てきたのとおまけだけで幸せなんでゆっくり見守るよ
431:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/10 20:27:21.86 発信元:206.223.150.45
タッグ間の呼び方とな!? 何それ面白そう
きっと人前と二人きりで使い分けてるCPとかいるに違いねぇ
432:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/11 01:00:12.49 発信元:220.109.234.35
各タッグの年齢とか並べてみたら面白いことになると思うの
433:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/11 09:17:52.63 発信元:182.171.145.17
年齢っていうとやっぱりジェダゆゆの約6000と約1000の高年齢ペアが浮かぶな
まぁ年の割には初々しいようなイメージが強いんだけど
でも基本人外が多い東方キャラとのペアで女の方が年下ってのは結構珍しいよね
434:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/11 09:59:51.00 発信元:111.86.141.71
>>432
2スレくらい前でもそんな話があったな、確か
一覧表と言いつつ原作発売(稼動)からの年数貼られた時は吹いたわw ゴジ空とか半世紀開いてたからなー
>>433
初々しいっつーか、ジェダ様にとっちゃ人生初カノである可能性が非常に高いw
だから某暴君も頑張って4桁生きれば桜咲く春がきっと来るよ!!!1
435:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/17 23:11:07.89 発信元:122.133.170.236
呼び方って案外思いつかないもんだな
はぁとみたいに意地でも考えるとか、アレクとかボビーみたく短縮形が決まってるなら早いんだが
なんとなく、レミリアは相方を気安くがんがん名前呼びするいまげ
「ねぇ、ディオ」「そうでしょう? ディオ」
436:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/18 12:38:49.99 発信元:106.159.67.197
URLリンク(www.nicovideo.jp)
437:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/18 12:42:12.96 発信元:206.223.150.45
アメコミ勢は公式レベルでも本名愛称ヒーローネームと択が多いからナー>ボビー
まぁシャッハさんは本名呼びを意地でも認めないと思うがw
それはそうと刹那の徒名「せっちゃん」がイマイチ浸透してないような気がするのぜ
438:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
13/01/18 12:55:34.52 発信元:106.159.67.197
スレリンク(siberia板)