シベリアSS投下スレat SIBERIA
シベリアSS投下スレ - 暇つぶし2ch381:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/08 19:20:23.25 発信元:119.173.75.230
サーシャは破天荒だった
ほとんど毎日バルバノフの店に入り浸りだったし、キリチェンコとドラッグもやっていた
レズビアンと付き合ったことがあったし、やってみたいことはホモセクシャルとのセックスだと言った具合だ
一方で非常に情緒不安定で気分屋だった
肩凝りと偏頭痛に悩まされ、常に安定剤と睡眠薬を服用した
彼女の死体はドミトリーのアパートの非常階段で雪に埋もれて見つかった
頭をぶつけていたが酒に酔って恋人を驚かそうとやってきて転んだまま凍死したものとされた

ドミトリーは歩き出した
「サドンスキーも絵をやるらしいな」
「待合室のだろ? 売ってくれって人もいるってな。神様は不公平だよ、なんで俺なんかの店にくるか」
最近は来ていない
ドミトリーは思う、サーシャを殺したんだからな、と
バルバノフが続いた
「ときどきヤケクソみたいにデザートを詰め込んだよ、見てられなかった」
サーシャのことだ
知ってたさ兄弟、とドミトリーはまた思った


382:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/08 19:21:44.04 発信元:119.173.75.230
子供の頃、彼はアイスクリームを死ぬほど食べてみたいと考えたことがある
「私は実際食べたわ。一箱で具合が悪くなった」そう言って笑うサーシャに惹かれた
夏になったらプールにアイスクリームを張って泳ぎたい─
皆で飲みながら元気に話していた彼女だが店でサドンスキーと出会ってから落ち込むようになった
いつまでも売れない絵を描いていた
だからサドンスキーは確かに責任を感じていた
ドミトリーは立ち止まった
「いいさ、おまえがいなきゃもっと早くダメになってたよ、兄弟」
「……すまない」
バルバノフはサーシャと寝ていた

「死にたいと言われたことは?」
バルバノフは首を振った
「死にたいと……殺してくれと言うんだ。俺には絵がわからん。彼女に憧れたし嫉妬したが、疲れた」
今度は彼も頷いた
「あいつの絵はそんなに凄いのか? 俺は芸術がわからんよ」
そしてドミトリーが首を振った
「だめだ……やっぱり帰ってアイスクリームを食っちまうよ、まだ大量にあるんだ」
「ああ、それがいい。今日はやめよう」
「それでもバスタブくらいしかいっぱいに出来なかったけど」
最後に呟くのをバルバノフがいぶかしい顔で見送った
短い夏の訪れを前にニジェーリンのアイスクリームパーラーでは大口の清算が済んだ
ドミトリーはその晩、吐くほどアイスクリームを食べ、食べきれない分は熱いシャワーに流した
サーシャは死んだ。アイスクリームに埋もれて死ぬという夢を叶えてもらって
薬で朦朧となりその中を泳ぐ夢を見ながら凍死した
凶器はアイスクリームだった

 おわり


383:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/18 18:16:51.50 発信元:119.173.75.230
私が訪ねると、シェビーは裏庭で犬と泣いていた
もはやいつものことだった
彼のために、大体がひとりで泣いていた

「いい加減、新しいボーイフレンドでも作って忘れたらいいのに」
ぼやきながら彼女の母親が私を通してくれた
シェビーにはもうしばらくそんな人はいない
昔は別れるたびに、愛犬が最高の彼氏だと言って笑った

だが今はそうではない
彼が本当に大切だったのだろう
来る日も来る日も、目を太陽みたいに真っ赤に腫らし、
涙の雨を降らすので、庭の草は伸び放題にされている

真っ赤な芝刈り機はスクラップにしたそうだ
真っ赤な血溜まりが地面に跡を残していたので、
伸びた草で覆っておきたいらしい

シェビーは裏庭でひとり泣いていた
彼女のために、大腿が吹っ飛んだ犬を抱えて


 ~芝刈り機に巻き込まれた犬~ 終わり

384:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/10/18 18:20:20.12 発信元:119.173.75.230
連荘スマソ

385:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/03 22:05:24.57 発信元:182.249.240.7
昨日のルパン見てプロットだけ思いついた

ある日、ルパンの前に得体の知れない少年が現れる
少年はルパンに世界最高のセキュリティを破ってみないかと持ち掛ける
少し興味を持ち、ルパンは話を聞くが、その場所はなんと名家の子女が集う女学院だった
馬鹿馬鹿しいと去ろうとするルパンに少年はおあつら向きのお宝があると食い下がる
暇な事もあり、渋々話に乗るルパン
絶対に乗らなそうな次元が何故か手を貸すと言い出し
先に潜入していた不二子は若い子に囲まれストレスマッハ
姪っ子が心配でやって来た銭形
いつものように除け者の五右衛門
果たして少年の目的はただの下心なのかそれとも


386:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/09 00:00:20.06 発信元:202.229.176.51
同意

387:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/11 16:28:13.87 発信元:182.249.240.30
「私達はあなたを愛しています。だから好きにやらせて下さい」
造物主「ふざけるな。世界をこんなに滅茶苦茶にしておいて」
「私達はあなたを愛しています」
造物主「お前達には責任感というものは無いのか、何故より良くあろうとしない、何故同じ事を繰り返す」
「私達はあなたを愛しています」
造物主「何かあれば私に縋る。それはいい、だが、ならば何故私の言葉を聞こうとしない、何故己を省みようとしない」
「私達はあなたを愛しています」
造物主「何故なのだ」
「私達はあなたを愛しています」
造物主「……」
「何故あなたは私達の愛を受け入れない、何故私達を否定する」
造物主「お前達を否定した事など…」
「私達から自由を奪おうとする。私達を否定しようとする。私達を殺そうとする。こんなにも愛しているのに」
造物主「……」
「私達を受け入れないのならお前は悪だ」
造物主「お前達は…」
「お前は悪だ お前は悪だ お前は悪だ お前は悪だ お前は悪だ お前は悪だ お前は悪だ お前は悪だ お前は悪だ お前は悪だ……」
造物主「もういい… 好きにしろ…」


「何故造物主は私達を否定したのだ。何故造物主は私達を救おうとしない、何故造物主は何もしようとしない」
「造物主は私達に嫉妬したのだ」
「造物主は私達を憎んだのだ」
「造物主は傲ったのだ」
「造物主は責務を放棄したのだ」
「やはり造物主は悪だったのだ」

388:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/11/14 23:10:20.82 発信元:182.249.240.37
土地に居着けば土着神 彷徨ようならば迷い神 恵み与えるならば豊穣神 荒ぶるならば祟り神

都内 さる深夜のコンビニにて
「こないださぁ、2chのオカ板巡回してたらひっさしぶりにシャグマの奴の名前見たよ」
「マジ!? あいつ今何やってんの!?」
「まだ地元で荒ぶってるらしいよ。色々逆効果になっちゃってるらしいけど」
「マジかよ、まだあんなとこで粘ってんのかよ、てか逆効果って?」
「この御時世 変に荒ぶったって人が寄っつかなるだけだよ。逆にヤクザやら大陸人が流れこんじゃって大変らしいよ」
「けっ、神無人が」
「神は憎まず戒めるもの、そういう事言うもんじゃないよ」
「流れ神に言われてもな」
「あんたもそうでしょ」
「何にせよ、こんなんばっかりだよ。信仰されなくなって消えるならまだしも、妙な噂流されて下手な妖怪よりたちの悪いもんなっちまう奴が増えやがった、なんだよ人身御供って、人食う趣味ねーし」
「ネットが出来てから特にねぇ、下手すりゃ何にも無い所に噂が固まって生えてきたりするし」
「ネットと言えばカザンの奴は上手くやったよな。洒落怖で自分の話流して上手い具合に釣れて疑似的に信仰を手に入れられたじゃん」「あー、それなんだけど、この間久しぶりにカザン見たんだけどさぁ」
「マジ!? どうだった?!」
「それがさぁ、なんかボーっとしちゃってて、何か話かけてもうわごとばっかりだし」
「マジぃ…」「噂が一人歩きし過ぎちゃってるからだろうね。核がブレまくっちゃってんだよ」
「あー、俺も真似してみようかなと思ったんだけどなぁ~」
「あんたの文才じゃ無理だよ」
「うるせえよ、あ~あ、地元にアホしかいなくなって思い切って独立してみたけど、いまだ祠一つ建てられないってどうなんだろうなぁ~」
「みんな大体そうだよ。下手打ちゃカルト扱いされてボン、忌み神の仲間入りだよ」「いっそ降りて潜るか」
「さっき人食いの趣味無いって言ったじゃん。行方不明が多いって言っても騒ぐ奴は騒ぐし、嫌だよ知り合いに迷い神がいるって」
「迷いはしねぇよ、まぁちょっと畏れ集めに ってそろそろ終わりだよ」
「ほんとだ。帰りどうする?」
「鹿島さんとこ行こうかな。お前は」「じゃあ自分も」「あ~、バイト増やそっかな」

389:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/05 19:13:38.59 発信元:182.249.240.48
少し前にある男が居たんだ。普通に愛する妻が居て、娘が居て、何不自由ない幸せな生活を送る、そんな男だ。しかし男は神話生物が絡む事件に巻き込まれちまったんだ。
男は目の前で妻と娘を化け物に食い殺されたんだと、
そして男は復讐に「狂った」ここまではよくある話さ、だけど少し違ったのは男はある特殊な職業に就いていた。
銃器開発メーカーの社長さ、男は私財と社内権力の限りを尽くしてある物を作らせた。
銃器メーカーの社長が作らせるもんなんざ決まってるだろ?どんな化け物も、神話生物を確実に殺せる銃だよ、こうして出来上がったのがこれさ、
くくく、すげえだろ?まるで鉄パイプに無理やり銃床くっつけたようなフォルム たまんないねぇ、そして弾がこれだ。
へへっ、こいつぁさながら岩に打ち込む鉄杭って所か?例えんなら、奴らを効率よく殺す方法なんざいくらでもあんのにあくまで銃にこだわったのは例え狂ってたとしても、鉄砲作る会社の社長の意地だったのかもな。
結局その社長はこれを奴らにぶち込む前に酒の飲み過ぎで脳溢血でくたばっちまい、会社も倒産、こいつは裏に流されて、俺んところに来たってこった。
威力は、言うまでもないな。使い手の安全なんざこれっぽっちも考えてねぇ、ひたすら威力だけを追求したんだ。鯨はおろかブラキオサウルスだって殺れるさ、
その代わり迂闊に使やぁ「飛ぶ」ぜ? 色々とな、なんでそんなもんあんたに見せたか判るか? あんたの目が気に入ったのさ、
奴らを殺したい、それも実感をもって、徹底的に殺し尽くしたいっ!!って言う感じがジンジンするのよ、その為ならてめえの身なんざどうだっていいって言う感じもな。
だからこいつぁ持ってきな。金なんざ要らねぇ、心付けだ。あんたならこいつを使いこなせそうな気がするぜ、その代わりよぉ、そいつで奴らを殺ったならその様を詳しく聞かせてくんねぇかな。
あいつらがぐちゃぐちゃに吹き飛ぶ様をさぁ!!!!俺の妹を犯し殺したあいつらが無様にくたばる所をさぁ!!!

390:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/08 13:28:13.90 発信元:126.213.22.189
「そうだよ」
こいつは言う
「悲しいね…一つの種族が終ると言うのは」
『…終らせたのはお前だろう』
そうこいつなのだ
一つの種族が最近絶滅した
奴ら…確か自分たちの事を人間と言っていたな
人間からすればそれはかなり昔の事だろう
「そうだね…まあ暫く遊んでた種族が消えるのはね…」
『残ったあれはどうするつもりだ?』
「暫く放っておくよ人間と同じレベルに成ったら…」
そう言ってナイアルラトホテップは何処かに行った

391:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/08 17:42:48.35 発信元:182.249.240.47
やっぱナイ様かっけーなー
調子乗ってる聖人英雄を弄んで欲しい

392:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/19 23:52:20.73 発信元:126.213.12.225
昔から色んな物を視る
幽霊とか妖怪とか
何でか解らないけど
取り敢えず今大事なのは
前のこいつ
凄く邪魔だ
今日は急が無ければ成らないのに
でかくて道を塞いでて壁みたいで
ぬりかべ…かな?
壁みたいな塗り壁は水木しげるが最初らしい
そんな事は如何でも良い
しかし本当に困った
時計を視るとあと15分
回り道でもするか

……しつこいなコイツ
別の道にも現れるとは…
退治とかは好きじゃ無いのだが仕様が無い
塗り壁退治には杖で下を払う…
払うと塗り壁は絶叫して消えていった
良かったこれで行ける
時計を視ると10分前だ
ヤバイ急がなきゃ
すると目の前にまた塗り壁が現れた
多分さっきのとは違う奴だと思うけど…
私は容赦なく杖で払った
(了)

393:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/21 22:16:57.62 発信元:202.229.178.134
─★☆ 第 3 回 ☆★─
 。 ○  o    ○   /  ィ     ○  o    ○
        o      /ニニニ)⌒ヽ        o
    o         ( ^ω^)~♪  oMerry Christmas♪o   。 URLリンク(www.youtube.com)
  ○   。  ○  /○  ○) /|,. o       O  o
。  o    o   ∠∠______∠_/ /     ○
      o    .|/     |_/  ○   。  o  O 。
 o  O     / ̄ ̄ ̄/ ̄   o   愛を届けるおー!! 。
      。  ノ      /    o         O
 o   o   y y_ノ)  y y__ノ)    。   o      ○
   o   (゚Д゚ )  (゚Д゚ ) つ  o   °      o   。
シ ベ リ ア 超 速 報 X’m a s P a r t y 2012

★☆独りじゃない!!みんなで遊ぼうクリスマス☆★
     ★☆ 会 場 ☆★
シベリアイベント広場6
  スレリンク(siberia板) ※スレ移転に注意
    ☆開催予定日時☆
 12/23(日) 20:00 ~ 12/25(火) 深夜24:00
(※時間帯により飲食店舗の担当不在や対応が遅れる場合があります)
   ☆イベント概要☆
☆シベリア超速報名物バーチャルタウン“なりきり店舗”クリスマス屋台出店!! カラオケ大会などその他企画!!屋台出店大歓迎です!!
★☆規制、観光、住人、コテ、名無し─どなた様でも大歓迎!!☆★
☆★企画、出店大歓迎!!自由に飛び入りでシベリアのクリスマスを一緒に盛りあげ遊びましょう!★☆

  ☆★質問やお問い合わせに出店はお気軽に↓↓まで★☆
シベリア商工会議所 2号棟
スレリンク(siberia板)

394:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/23 11:54:07.73 発信元:182.249.240.38
「銃ってのはやっぱスピードでしょ、こいつはトップブレイク(中折れ式)で弾は小さいけど丹っ念っに呪紋を彫り込んであるからどんな奴も速射で粉砕だぜ」
「何言ってんだよ、チャカはパワーだろが、この65口径にかなう奴ぁいねーよ」
「それ三発しか入んないだろ、しかもソリッドタイプ(固定式)だから排莢すんのも手間だし」
「その理論なら自分のが一番なんじゃ…(60口径自動拳銃)」
『黙れブルジョア』
「…」

395:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 10:19:58.83 発信元:182.249.184.111
アイマスSS書いたんだけどアイフォンで書き込めない
なんとか調べてシベリアまで来たけど
これからどうすれば良いかな?

396:愚民(;ω;) ◆Gggggggggc
12/12/31 11:34:19.33 発信元:182.249.241.107
iPhoneでも、忍法帖が作成されれば書けるようになるんじゃないかな
Lv1だから量は書けないけど…
iPhoneアプリで専ブラ使った方が分かり易いかも?

397:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 11:47:33.99 発信元:182.249.184.111
>>396
レスありがとう
徹夜のテンションでアイドル13人分書いたから
かなりの量になってしまうんだ…

調べたらシベリア郵便局とかの代行さんが有るらしいから
そこも詳しく見てみるよ

398:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 14:01:19.46 発信元:182.249.184.111
修行中でリンク貼れず…

どうしよ…

399:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 17:14:48.45 発信元:182.249.240.12
「ナイよ」
稀に、本当にごく稀に、彼の神性は、盲目白痴の神は従者たる無貌なる者に声を掛ける事がある。
「何でございましょう」
ナイアルラトテップは何時もの「お伺い」をしてこの場を去ろうとした時、主たるアザートースがその背に声を掛けたのだ。
その言葉にナイアルラトテップは感情を感じさせない平坦な、事務的な言葉で返答する。
「…我は何時も思うのだ」
アザートースは知性を奪われ白痴である。と言われている。
しかし、その言葉には深い知性と威厳を確か感じさせる。思わず平伏したくなる程に、だが万物の嘲笑者は変わらず主に対して冷めた眼差しを向けるのみ
「我々の存在に意味があるのかと」
ナイアルラトテップは思わず鼻で笑いそうになるのをこらえる。
努めて平静に、恭しく応える
「申し訳ありませんアザートース様、自分のような卑小な者には、そのような深慮な問いには答えられません」
どこか慇懃無礼に、気取った雰囲気で返答するナイアルラトテップ
気がつくと周囲のフルート吹き達はその手を止めて固唾を呑んで見守っている。
「…我々は自分が信じたように生きて来た。」
嘆息のような間
「己の意志、己の考えのままに進んで来た。例え奴らと敵対しようと」
ナイアルラトテップは黙って聞いている。
アザートースに瞳があったのなら彼を見つめているのだろうか
「そして我々は敗北した。悔いは無いと言えば嘘になるが、己で決めた道だ。振り向こうとは思わない」
何か、何かとてつもない事が起きている。この話は聞いてはいけないものだ。
フルート吹き達は戦慄する。
しかしもとより耳など無い彼らに主の声を遮る手段等無い
そんな戦々兢々とした空気の中ですらナイアルラトテップは表情一つ変えない、
しばし沈黙が降りる。それは慣れ親しんだ永劫の如く、
しかしそれは容赦無く場を圧し包んでいく

400:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 17:16:04.31 発信元:182.249.240.12
「だが」
無窮の神は再び声を出す
「だがしかしだ」
その言葉はまるで答えを求める若い僧侶のように
「もしそれは我々の意志ではなく、何か…何か別の存在の意志によって動かされ、もたらされた結果だとしたなら」
混乱 困惑 そんなものにその空間は支配される。
それでもアザートースは容赦無く言葉を紡ぐ
「我々という存在は所詮、『彼の者』が戯れに作り出したものだとしたなら」
沈黙
「我々は一体なんなのだろうな…」
「アザートース様」
最後の言葉を遮るように、ナイアルラトテップは言った。
「もうよろしいでしょうか」
「…ああ、そうだな」
ほんの少しの嘆息と共にアザートースは呟くと場は再び静寂に支配される。そして幾ばくか
「笛」
唐突にナイアルラトテップは言葉を放つ
「吹いた方がいいですよ?」
それを聞いたフルート吹き達は慌てて何時もの狂った音色を吹き鳴らし始める。
まるで今あった事を掻き消すかのように
ナイアルラトテップはそれを見届けると静かにその場を去った

401:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 17:17:36.01 発信元:182.249.240.12
老害の愚痴を聴かされるのは「何時も」気分が悪い、まるで自分が最大の被害者のように振る舞う様が腹立たしい、
「我々」等と一緒くたに括られるのが腹立たしい
何より自分の今の「有り方」が腹立たしい
知っている。そんな事は最初から知っている。
「アレ」の前では如何に旧支配者等と粋がろうが余りに無力である事を
所詮この世は「アレ」の戯れに過ぎない事も
そして「アレ」の上に更なる存在がある事も、そして「ソレ」はこんな卑小な自分達を等しく愛している事も!!
そう、所詮この世は「造物主」と「始原」の下らない親子喧嘩の舞台でしかない事も!!
もう、どうでもいい、全て下らない幻想だ。
なら忘れよう、この耳に届く「造物主」の誘いも「始原」の囁きも
全て忘れて遊ぼう、この下らなく、忌々しい世界で踊り続けよう
世界が「創り変えられる」その日まで
ナイアルラトテップは心の中で毒づきながら闇の中を進んでいた
何処までも深く、深くに向かって


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch