シベリアSS投下スレat SIBERIA
シベリアSS投下スレ - 暇つぶし2ch396:愚民(;ω;) ◆Gggggggggc
12/12/31 11:34:19.33 発信元:182.249.241.107
iPhoneでも、忍法帖が作成されれば書けるようになるんじゃないかな
Lv1だから量は書けないけど…
iPhoneアプリで専ブラ使った方が分かり易いかも?

397:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 11:47:33.99 発信元:182.249.184.111
>>396
レスありがとう
徹夜のテンションでアイドル13人分書いたから
かなりの量になってしまうんだ…

調べたらシベリア郵便局とかの代行さんが有るらしいから
そこも詳しく見てみるよ

398:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 14:01:19.46 発信元:182.249.184.111
修行中でリンク貼れず…

どうしよ…

399:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 17:14:48.45 発信元:182.249.240.12
「ナイよ」
稀に、本当にごく稀に、彼の神性は、盲目白痴の神は従者たる無貌なる者に声を掛ける事がある。
「何でございましょう」
ナイアルラトテップは何時もの「お伺い」をしてこの場を去ろうとした時、主たるアザートースがその背に声を掛けたのだ。
その言葉にナイアルラトテップは感情を感じさせない平坦な、事務的な言葉で返答する。
「…我は何時も思うのだ」
アザートースは知性を奪われ白痴である。と言われている。
しかし、その言葉には深い知性と威厳を確か感じさせる。思わず平伏したくなる程に、だが万物の嘲笑者は変わらず主に対して冷めた眼差しを向けるのみ
「我々の存在に意味があるのかと」
ナイアルラトテップは思わず鼻で笑いそうになるのをこらえる。
努めて平静に、恭しく応える
「申し訳ありませんアザートース様、自分のような卑小な者には、そのような深慮な問いには答えられません」
どこか慇懃無礼に、気取った雰囲気で返答するナイアルラトテップ
気がつくと周囲のフルート吹き達はその手を止めて固唾を呑んで見守っている。
「…我々は自分が信じたように生きて来た。」
嘆息のような間
「己の意志、己の考えのままに進んで来た。例え奴らと敵対しようと」
ナイアルラトテップは黙って聞いている。
アザートースに瞳があったのなら彼を見つめているのだろうか
「そして我々は敗北した。悔いは無いと言えば嘘になるが、己で決めた道だ。振り向こうとは思わない」
何か、何かとてつもない事が起きている。この話は聞いてはいけないものだ。
フルート吹き達は戦慄する。
しかしもとより耳など無い彼らに主の声を遮る手段等無い
そんな戦々兢々とした空気の中ですらナイアルラトテップは表情一つ変えない、
しばし沈黙が降りる。それは慣れ親しんだ永劫の如く、
しかしそれは容赦無く場を圧し包んでいく

400:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 17:16:04.31 発信元:182.249.240.12
「だが」
無窮の神は再び声を出す
「だがしかしだ」
その言葉はまるで答えを求める若い僧侶のように
「もしそれは我々の意志ではなく、何か…何か別の存在の意志によって動かされ、もたらされた結果だとしたなら」
混乱 困惑 そんなものにその空間は支配される。
それでもアザートースは容赦無く言葉を紡ぐ
「我々という存在は所詮、『彼の者』が戯れに作り出したものだとしたなら」
沈黙
「我々は一体なんなのだろうな…」
「アザートース様」
最後の言葉を遮るように、ナイアルラトテップは言った。
「もうよろしいでしょうか」
「…ああ、そうだな」
ほんの少しの嘆息と共にアザートースは呟くと場は再び静寂に支配される。そして幾ばくか
「笛」
唐突にナイアルラトテップは言葉を放つ
「吹いた方がいいですよ?」
それを聞いたフルート吹き達は慌てて何時もの狂った音色を吹き鳴らし始める。
まるで今あった事を掻き消すかのように
ナイアルラトテップはそれを見届けると静かにその場を去った

401:いやあ名無しってほんとにいいもんですね
12/12/31 17:17:36.01 発信元:182.249.240.12
老害の愚痴を聴かされるのは「何時も」気分が悪い、まるで自分が最大の被害者のように振る舞う様が腹立たしい、
「我々」等と一緒くたに括られるのが腹立たしい
何より自分の今の「有り方」が腹立たしい
知っている。そんな事は最初から知っている。
「アレ」の前では如何に旧支配者等と粋がろうが余りに無力である事を
所詮この世は「アレ」の戯れに過ぎない事も
そして「アレ」の上に更なる存在がある事も、そして「ソレ」はこんな卑小な自分達を等しく愛している事も!!
そう、所詮この世は「造物主」と「始原」の下らない親子喧嘩の舞台でしかない事も!!
もう、どうでもいい、全て下らない幻想だ。
なら忘れよう、この耳に届く「造物主」の誘いも「始原」の囁きも
全て忘れて遊ぼう、この下らなく、忌々しい世界で踊り続けよう
世界が「創り変えられる」その日まで
ナイアルラトテップは心の中で毒づきながら闇の中を進んでいた
何処までも深く、深くに向かって


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