12/06/14 19:01:10.63 pDlC0/N0
>>857
国家権力と結びついた上でね。
イスラム国家同士でもオスマントルコはイランやエジプト等の王朝と戦争し続けてたし、
キリスト教徒国家相手でも正教、カトリック、プロテスタント各派の国家と合従連衡を繰り返していた。
手塚治虫が晩年に著作で描いたように宗教自体に問題があるんじゃなく、
権力と結びついた時、宗教は狂暴化するってわけだ。
別にキリスト教やイスラム教があったので戦争が起きたわけでもない。
地中海世界や西アジアはユーラシア・アフリカの農耕・牧畜を基礎とする文明の発祥地だけあって
遥か古代から部族や都市での争いが絶えなかったし
覇権国家同士の衝突も延々とやってきた。
それを更に煽る要素が一つ加わったに過ぎない。
古い歴史をもつ中国とかインドとかは西アジア以西に比べ、ユダヤ教を祖にする一神教とは比較的縁遠いが
悲惨な戦争と無縁だったかというと全然そんなことはないわけで。
ただ、歴史上の全ての戦争に言えることだが、
種世界みたいに相手を皆殺しにすること自体を目的にした戦争なんてのは、
まずありえないってこと。
結果として虐殺やら何やらが起きた例は嫌になるほど沢山あるが、あくまでそれらは目的のための手段なのよねん。
つーかあんな好戦的かつ本末転倒なことしてる種世界がなんで、あの時まで滅んでなかったのかが不思議だわ。