12/04/25 11:25:57.39
Amazonレビュー、これねぇだろっと感想が星五つになるのがわからないw
戦争だからって魔法の言葉?
第14話『悲しみの閃光』
ユリンが新型モビルスーツに乗ってフリットのガンダムの前に現れるとは全く予想していなかった。しかも「フリット…やっと会えた」と悲しげに囁くユリンには、強化人間のように記憶を操作された様子も無く、正気を保っているように見えるから尚更である。
「え?え? コレどういうこと?どういうこと?」
想定外の展開を映し出すTVの前で、私は激しく動揺した。かなりの程度で、フリットとシンクロしていた。
ユリンの乗る新型モビルスーツは弥勒菩薩像を連想させ、そのモビルスーツから放たれたビットはまるで蓮の花のようである。本来慈悲深さの象徴であるデザインが、無慈悲な攻撃を仕掛ける映像を観て、混乱に拍車がかかる。
ユリンのモビルスーツが、フリットのガンダムを身を挺して守った瞬間、
「…そりゃねーだろ…」
茫然となった。
アムロとララァは出会うのが遅すぎた。だから、悲劇的な別れを招いたんじゃなかったのか。
早い段階で出会っていれば、悲劇は回避できたんじゃなかったのか。
フリットとユリンは早い段階で出会えていたのに、なぜこんな悲劇的な別れをしなければならないのか。
遅くてもダメ、早くてもダメ、分かり合えていてもダメだというなら、救いは一体どこにあるのか。これでは、二人が余りにも可哀相すぎるではないか。
そんな感情の昂ぶりの裏側で、
「戦争とはそういうものだろ?」
という呟きが聞こえてくる。
満身創痍となったスパローからタイタスへと換装したのも束の間、そのタイタスも要塞の入り口をこじ開けたことと引き換えに壊れてしまう。あとはもう、“ただのガンダム”であるノーマルしか残っていない。
果たしてこの先、AGE-1ノーマルだけで戦って生き残れるのか?と思う一方、“ただのガンダム”であるAGE-1ノーマルこそが、ガンダムの本来の姿であるとも感じる。
最後は結局、ガンダムの素での力で戦い抜く。しかも、宇宙要塞の中で待ち構えているのは、ファーストガンダムにおけるソロモン攻略戦に登場したモビルアーマー・ビグザムを思い出させる、巨大なモビルスーツなのだ。
今、『ガンダムAGE』をネタばれ無しでリアルタイム視聴できている人は、昔、ファーストガンダムをネタばれ無しでリアルタイム視聴できていた人と同じくらい、幸運だと思う