12/09/09 20:31:09.04
次スレ発進準備完了
もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら59
スレリンク(shar板)
888:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 20:32:32.56
0===。El
(・∀・ ) 足なんて飾りです!
>┘>┘ エロい人にはそれがわからんのです!
889:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 20:33:05.04
それを上空から注意深く監視していたオレンジ色の〝ジン〟が舞い降りてくる。腰にはバズーカをマウントし、左右の手に一本ずつ重斬刀を持つ姿はどこかの国にいたという二刀流の剣豪のようだ。
「色が違う……? エースだとか、そういうの!?」
キラは背筋を凍らせた。もしも、本当にエースパイロットだとしたら、自分が敵う相手では―。
オレンジの〝ジン〟は、〝アークエンジェル〟から射出されるミサイルを巧みにかわし、〝ストライク〟に迫った。
「こ、このぉっ!」
〝ストライク〟の手に握られた〝シュベルトゲベール〟で横なぎに切り裂く。だが、それはむなしく空を切り、身をよじって回避した二刀流のモビルスーツが瞬間の連撃を繰り出した。
〈生意気なんだよ、ナチュラルがモビルスーツなど!〉
無線から入ってきた声に、キラはカッとなって反論した。
「ぼ、ぼくはナチュラルじゃない!」
〈な……に!?〉
オレンジの〝ジン〟は一瞬動きを止めたが、すぐさま先ほどと同じように二本の重斬刀を構え、〝ストライク〟に突撃をしかける。
〈ならば、裏切り者のコーディネイターには死んでもらう!〉
通信越しの男は、底冷えのする声で叫んだ。キラははっとして動きを止める。
―裏切り者……?
オレンジ色の〝ジン〟が〝ストライク〟を受け持っているのを良い事に、残りの〝ジン〟が縦横無尽に飛び回り、コロニーの損害など一切気にせずに〝アークエンジェル〟を襲う。
890:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 20:37:00.26
0===。El 0===。El
(・∀・ ) (・∀・ )
>┘>┘ >┘>┘
891:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 20:37:38.84
0===。El
( ゚д゚ )
>┘>┘
892:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 20:39:15.81
0===。El 0===。El
( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )
>┘>┘ >┘>┘
893:避難所より転載
12/09/09 20:43:39.76
〝ジン〟から放たれたミサイルにより、一本のアキシャルシャフトが損傷し、誘爆を引き起こした。
シャフトは炎の尾を引きながら地表に倒れ、衝撃でコロニー全体がきしみ声を上げる。
目前に迫ったオレンジ色の〝ジン〟に、キラは慌てて回避運動を取らせた。
だが、それも敵わず、再び二本の重斬刀から繰り出される連続攻撃にさらされ、なす術も無い。
〝ストライク〟のエネルギーゲージが見る見るうちに減っていく。キラは歯を噛み締め、うめいた。
「―くっそぉ!」
さいぜんから大きく軋み、過負荷に耐えて身をよじるように揺れていたセンターシャフトが、ついに崩壊を始めた。
轟音を立てながら、コロニーの背骨とも言うべきシャフトが分解をはじめると、ねじ切られるように、残っていたアキシャルシャフトが
次々と弾け飛び、地表を傷つけさらに崩壊を加速させる。
フレームがねじれ、軋みながら歪む。シャフトを失った外壁は支えをなくし、回転によるそれ自体の遠心力に振られ、
構造体にそって切り裂かれるように分解しはじめた。稲妻が走るように、コロニー全体にビシビシと亀裂が広がっていく。
「よくも―! でも、これならっ」
キラは、一撃離脱を繰り返す二刀流の〝ジン〟に向かって、左肩に装備されたビームブーメラン〝マイダスメッサー〟を投げつける。
〝ジン〟はそれをやすやすと回避し、再び〝ストライク〟に迫る。
キラはもう一度〝シュベルトゲベール〟を両手で構えなおし、機体を加速させた。オレンジの〝ジン〟が持つ二本の重斬刀と、〝ストライク〟の持つ巨大な対艦刀が空中で交差する。
一瞬、一つ目の巨人と白い巨人がにらみ合う形になった。
だが、〝ストライク〟パワーは〝ジン〟のそれを遥かに上回っている。そのままの力で〝ジン〟を押し付けるように跳ね飛ばした。
空気の急激な流出による乱気流がコロニー全体を吹き荒れ、すでに崩壊していた建造物の破片やエレカが、木っ端のように舞い上がる。
あちこちで爆発の炎が散り、それさえも燃焼のための空気を失って、命の絶える様に消えていく。
そんななか、宙を舞う〝ジン〟目掛け、先ほど投げた〝マイダスメッサー〟がビームの刃をきらめかせながら戻ってきた。
―いける!
キラが勝利を確信した瞬間。オレンジの〝ジン〟は二本の重斬刀を捨て、後に迫るブーメランを、宙返りをする形で回避した。
そのまま腰にマウントしていたバズーカを構える。同時に〝ストライク〟装甲から色が抜け落ち、本来の暗い鋼の色に戻っていく。エネルギーが、尽きた。
全身を凍らせたキラの耳に、無線からの気迫の叫びが飛び込んできた。
〈―止めを受けろっ!〉
〝ジン〟がトリガーを引くよりも一瞬早く、シェルターが一斉に救命艇として射出された。
〝ヘリオポリス〟の大地が砕け、その流出物が〝ストライク〟と〝ジン〟に襲い掛かる。
やや遅れて放たれた弾頭は舞いあがる建物の土流に遮られ、〝ストライク〟に届くことなく爆発していく。
〈なんだとぉ!?〉
「〝ヘリオポリス〟が……助けてくれた!?」
キラは悲鳴のような声で叫んだ。乱気流が機体を揺さぶり、まったくコントロールができない。
「うあぁぁぁっ!」
キラは悲鳴を上げた。バーニアを噴射するが、気流に押され、虚空へ引きずり込まれていく。
〈〝ストライク〟はっ!〉
敵のパイロットが叫び、〝ジン〟が再びバズーカを構える。しかし、やはり乱気流に押し流され、〝ジン〟も虚空へと投げ出されてしまった。
キラは、散っていく思い出の街に涙を流しながら、果てしない宇宙へと押し出されていった。
894:避難所より転載
12/09/09 20:45:53.87
激しい振動が襲うシェルターの中で、集まった人々は悲鳴をあげていた。
「揺れが大きいぞ!」
「俺たちはどうなるんだ!?」
アムロも傍らで震えるフレイたちを抱きしめながら、苦渋の色を浮かべた。戦争の規模の概ねを、これでアムロは知る。
地球に住む者と、宇宙に住む者の価値観の違いはある。
双方の判断基準は明確に違い、倫理の観念とやらも全く別なのだ。
先ほどから続く断続的な振動、おそらく相手側は、コロニーという人口の大地に対して
(あるいはこのコロニーに住む者たちに対して)なんの敬意も無く、デブリを破壊するのと同じ気持ちでコロニーを撃っているのだろう。
そういう無頓着さを感じさせるような攻撃であった。
「コロニーが破壊されてしまったか……!」
彼のうめきに、フレイは「えっ?」と声を上げた。アムロは無視して叫んだ。
「このシェルターは救命艇になります! 落ち着いてください!」
一人の男が、やっきになって怒鳴り返した。
「落ち着けって、どうしろってんだよ!」
「ああ、助けて神様……!」
おのおのが好き勝手に叫けび始める。アムロは拳を握りしめ、やはり無駄かと心の中でつぶやく。そのとき、歌声が響いた。
「―メーリさんの羊、メーメー羊」
パニックになっていた人々は一瞬呆気に取られ、声のする方を見やる。
そこには、不安をかき消そうと、必死に歌っている幼い子供の姿があった。その少女―エルは震える指を必死に握りしめ、歌い続けた。
895:避難所より転載
12/09/09 20:46:26.39
幼い少女は、必死に歌を歌った。必死に、必死に―。
それは、幼き少女のできる唯一の抵抗であったのか、果たして現実からの逃避であったのかはわからない。
だが、確かにその仕草を、アムロは美しいなと感じた。
いつのまにか、シェルターの中に響いていた音は、外から聞こえてくる爆音と、少女の歌だけになっていた。すると―。
「―ワンリトル ツーリトル スリーリトル インディアン……。フォーリトル ファイブリトル……」
先ほどまで怒鳴りあっていた人々が、一人、また一人と各々の歌を歌い始めた。そして、また。
「―ローンドンブリッジフォーリンダウン……。フォーリンダウン フォーリンダウン……」
今度は、神に祈るように天を仰いでいた女性だった。
その波紋はシェルター全体に広がっていき、皆が恐怖を忘れるべく、一心不乱に歌を歌う。
エルの母親は娘を抱きしめながら、老夫婦は互いに手を握り合いながら、各々が必死に歌った。
こんな状況だというのに、アムロはそれを見て、美しいな……。と感じてしまった。
そして、自分の腕に震えながらしがみついている彼女に、優しく促した。
「アルスターさん」
言われたフレイは震えた表情のままアムロを見返したが、やがて観念したのか、恐怖で震えた声で、彼女も歌いだした。
「オーオセィキャンユーシー……。バイザダウンアーリーラーイト―」
脱出艇となったシェルターに響き渡る歌は、どれもアムロの知っているものばかりだった。
どこかで聞いた事ある曲、とある国の国歌、古くから歌われている歌、内容は様々だったが、全てアムロは知っていた。
自分はこことは全く違う所からやってきた、だが……これはどういうことだろうか?
例え住む場所が違っても、そこにいる者が同じ人間ならば、何も変わりはないのだ。
896:避難所より転載
12/09/09 20:47:11.40
〈X一○五〝ストライク〟、応答せよ―〉
通信機はさっきから、同じ呼びかけを続けている。コックピットの中ではキラのせわしない呼吸音だけが聞こえていた。
―〝ヘリオポリス〟が……。
ついさっきまでキラが踏みしめていた大地は、バラバラに四散し、宇宙空間を漂っていた。
瓦礫や金属片に混じって、見覚えのある看板や建物の一部が目の前をよぎる。
―どうして……?
明日も、明後日も変わらないと信じていた日常。それは、これほどまでに脆いものだったのだ。
〈X一○五〝ストライク〟! 聞こえているか? 応答せよ!〉
通信機の声には焦りが混じっていた。ふいに―。
〈……キラ・ヤマト!〉
自分の名をよばれ、キラははっと自失から覚めた。あの女性仕官―マリューの声だった。
〈聞こえていたら……無事なら応答しなさい。キラ・ヤマト!〉
「あ……はい、こちら……キラです」
キラは通信機のスイッチを入れ、答えた。マリューの声に安堵がにじむ。
〈無事なのね? こちらの位置はわかる? 帰投できるかしら〉
「はい……」
キラはきゅっと口元を引き締め、改めてレバーを握りなおした。両親の安否が気になったが、部氏に避難しただろうと思うしかない。
その時、電子音がコクピットに響き、モニターに何かが表示された。
「―救難信号……?」
そこには、ランプを点滅させている、円筒型の細長い漂流物が映っていた。
897:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 20:56:04.48
支援
898:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 21:07:28.06
支援砲火てー
899:避難所より転載
12/09/09 21:08:53.57
「推進部が壊れて、漂流してたんです」
〝アークエンジェル〟に無事たどり着いたキラだが、右舷に開かれたハッチの所でもめていた。
〝ストライク〟は、その両手に一隻の救難ボートを抱えていたのである。
「このまま放り出せとでも言うんですか? 避難した〝ヘリオポリス〟の市民が乗っているんですよ!」
キラは怒りを露にして言うと、モニターの中でマリューがため息をついた。
〈……いいわ、許可します〉
すると、もう一人の女性仕官がきっとなった。
〈本艦はまだ戦闘中です! 避難民の受け入れなど……〉
〈壊れていては仕方ないでしょう。今はそんなことで揉めて時間を取りたくないの〉
〝ストライク〟と救命ボートが着艦したのは、カタパルトレールが細長く延びた発着デッキだった。
〝ストライク〟が奥の格納庫に入ると、エアロックの巨大な扉が閉まる。
モビルスーツ用のメンテナンスベッドが奥に据えられ、横には被弾したモビルアーマーと、
同じ形をした灰色の―まだ未塗装と思われるモビルアーマーが収容されていた。
〝ストライク〟のハッチが開き、キラが顔を出すと、クルーの間にざわめきが走った。
「おいおい、なんだってんだぁ? 子供じゃねぇか。あの坊主がアレに乗ってたってえのか!?」
整備士のマードックが、あからさまにみなの意見を代弁した。首にタオルを巻き、ぼさぼさ頭に無精髭の、
お世辞にもさわやかとは言えない風貌の男だ。
〝ストライク〟の着艦を聞いて駆けつけてきた友人達が、コクピットから降り立ったキラに飛びついた。
「良かったなぁ、キラ!」
「無事だったんだな!」
トールに抱きつかれ、サイに頭をぐしゃぐしゃかき回され、キラは目を白黒させつつも、ほっとした様子で笑った。
すると格納庫の別の方から、声が上がった。
900:避難所より転載
12/09/09 21:09:46.81
「―サイ!」
赤い髪がたなびいた。救難ボートから出てきた避難民の仲から、一人飛び出した少女、フレイ・アルスターだった。
彼女はまっしぐらにサイの胸に飛び込む。
抱きつかれたサイは驚き、しかしすぐ嬉しそうにフレイの肩に腕を回した。
目を丸くしていたキラは、二人の親密そうな様子に顔を曇らせる。とにかく全員が無事だったのだ。
そうして再開を喜び、興奮して話し合ってる子供達は、周囲の状況など見ていなかった。そんな彼らに、ムウ・ラ・フラガが歩み寄った。
「へぇ、こいつは驚いた」
彼は愛想良さそうな顔で、キラの前に歩み寄った。
「な、なんですか?」
突然目の前に立ちはだかった背の高い軍人姿に、キラは思わず身を引いた。ムウは微笑んで、さらっと言った。
「君、コーディネイターだろ?」
ムウの言葉に、その場の空気が凍りついた。
艦橋から降りてきたマリューが、渋い顔でこっそりムウを睨んだ。キラはためらったが、ふいにきっとムウを見つめ返す。
「……はい」
とたんに、マリューとナタルの背後に控えていた兵士達が、銃を構えた。銃口はキラを狙っている。
「……なんなんだよ! それ!」
トールが叫び、庇うようにキラの前に出た。
「コーディネイターでも、キラは敵じゃない! ザフトと戦って俺達を守ってくれただろ!? あんたら見てなかったのか!?」
901:避難所より転載
12/09/09 21:11:19.22
彼はキラに向けられた銃口を睨みつけ、一戦も辞さないという様子で必死に訴えた。
そこへキョロキョロと辺りを見回しながら、一人の男がやって来た。男はフレイの姿を見つけると、呆れたように肩をすぼめてみせた。
「フレイ・アルスターさん、勝手に動き回っては―」
腕に幼い少女を抱いた男の透き通る声に、皆は一斉にそちらを見やる。
ふいに、彼の腕から少女が無重力に任せて飛び、サイとフレイに抱きついた。
男は咎めるように「エル」と声を上げたが、少女は楽しそうに笑みを浮かべているだけだ。
目の前にいたフレイが嬉しそうにしていたので自分も同じことをしようと思っただけなのだろう。男は肩を竦めてサイの前に立ち、聞いた。
「―すまない、迷惑をかけたようだ」
サイが呆気に取られたように「い、いえ」と声を上げた。フレイがそのまま男に抱きついた。
「アムロさん、わたしたち助かったって……!」
アムロと呼ばれた男は、やれやれと笑みをこぼし、「そのようだね」と言ってフレイの頭をなでるようにした。
キラは、あの人見知りをするフレイがあんなに懐いている男性に軽い嫉妬を覚えながら、呆然とたたずんでいた。
目を見開いて驚いた表情を浮かべたムウに気づきもせず、マリューは慌てて命じた。
「銃をおろしなさい。―そう驚く事はないでしょう。〝ヘリオポリス〟は中立国のコロニーだった。
戦渦に巻き込まれるのが嫌でここに移ったコーディネイターがいたとしても、不思議じゃない」
「ええ……僕は〝一世代目〟ですし……」
キラがぼそっと言った。
〝一世代目〟とは、初めて改変を受けた遺伝子を持つもののことだ。
両親がナチュラルならば、なおさら中立コロニーに住むのは抵抗がなかっただろう。
「いや、悪かったな。とんだ騒ぎにしちまって」
と、その騒ぎを起こした張本人が悪びれない様子で言った。
「俺はただ聞きたかっただけなんだ。
―ここに来るまでの道中、〝ストライク〟のパイロットになるはずだった連中のシミュレーションを結構見てきたからさ。
やつらノロクサ動かすのにも四苦八苦してたんだぜ」
902:避難所より転載
12/09/09 21:12:02.35
ムウは少し肩を竦めると、キラを見つめた。
「―それをいきなり、あんな簡単に動かしてくれちまうんだからさ」
言い終わってため息をついてから、ムウはアムロを見つめ、不敵に笑みを浮かべた。
「ところで―なあアンタ……ひょっとして元軍人か何かい?」
問われたアムロは、ムウにちらりと目をやった。
「……何故、そう思うんです?」
「いやね、油断が無いっていうかさ。そういったのを俺は知っている。後は……勘、かな」
二人は、まるで互いの真意を探り合っているかのように、しばし空中で視線を交差させた。
フレイの不安げな様子を感じとったのか、アムロが先に緊張を解いた。
「大体の状況はつかめました。僕で良ければ―」
「お待ちください! このような得体の知れない者などに……!」
憤慨した様子でナタルが口を挟む。すかさずムウが反論した。
「そんな事言ってられないだろ? 民間人の子供に〝ストライク〟を動かしてもらっちゃったし、
残りの〝G〟は全部奪われちまったんだ、もう怖いもんは無いさ」
悪びれる様子なくひょうひょうと言うムウを、ナタルは顔を顰めて睨みつけた。見かねたマリューがアムロに声をかける。
「我々は今、瀬戸際の状況にいます。手を貸してくださると言うのでしたら、拒む理由はありません。
元軍人と言うのでしたら、是非お願いしますわ」
ナタルが驚いて、「艦長!」と声を上げるが、マリューが「命令です」と返したので、彼女は口をつむぐしかなかった。
「ま、これからどうなるかはわからんがしばらくよろしくな、アムロさん? で、アンタは何ができるんだい?」
どこか憎めないような笑顔でムウがアムロに握手を求めた。
「……少しですがモビルアーマーを動かせます」
903:避難所より転載これでラストォォォォォォォ
12/09/09 21:13:37.55
そう言いながら手を握り返すアムロに、ムウは喜んだ。この状況で戦力となる存在ができるのは非常にありがたいのだろう。
だが、手を握り返された彼は、一瞬呆けたような表情をしてからはっとして相手を見やる。
同じように、アムロも意外そうな顔をして相手を見つめていた。
憮然とした姿勢を崩さず、ムウが不敵に口を開いた。
「へえ……アンタ……。よろしくな、アムロさん?」
アムロもまた、息をついてから軽く笑みを浮かべる。
「……ああ」
突然昔からの友人と話しているような口調で語りだした二人にマリューたちは首をかしげた。
と、その時。サイとフレイの間にいたエルがアムロにで抱きついた。
「おじちゃん、行っちゃうの?」
「いつだって会えるさ。それに今はお母さんといたほうが良い。わかってくれるね?」
エルの頭にポンッと手を置き、優しい口調で彼は言った。
泣き出しそうになった少女にアムロは一瞬慌てた素振りを見せたが、
後から申し訳無さそうにした彼女の母親がやってきたのを見て、 エルを手渡した。
母親に抱かれ、戻っていくエルを見てから、アムロはもう一度そこにいる少年たちを見渡した。
ふと、呆然としていたキラとアムロの目があった。
「話し声は聞こえていたよ。君があの―白いモビルスーツに乗っていたんだって?」
元軍人という男に突然声をかけられたキラはびくっと身を震わせた。彼は恐る恐る口を開く。
「あ、はい……。キラ・ヤマトって言います」
「ン? そうか」
彼はキラにゆっくりと近寄り、彼の手を差し出し、言った。
「アムロ・レイだ。よろしくたのむ」
自分をコーディネイターと知りつつ、握手を求めてくる元軍人の男にどぎまぎしながらも、キラはその手は取った。
男の手は、大きく優しかった
つづく
904:(゜∀。)ワヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
12/09/09 21:14:34.11
転載は以上ォ!
ちーかれーたびー
905:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 21:19:43.87
乙
906: ◆ygwcelWgUJa8
12/09/09 21:22:23.31
ありがとうございました、ご迷惑をおかけしてすみません(´・ω・`)
907:通常の名無しさんの3倍
12/09/09 21:51:53.97
おつおつ
読み応えありましたでw
908:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 00:07:23.84
>>887
乙
909:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 00:09:25.10
素晴らしい、乙
量が多いのが幸せな気分だったw
910:427 ◆ZSVROGNygE
12/09/10 00:26:23.00
久しぶりなのでとりを忘れてしまった。間違っていたらすみません。427です。
そして新職人の皆様投下乙でした。色々時間が取れずに苦戦していましたが漸くめどが付きました。
うまくいけば1時半ぐらいに、遅くとも2時くらいに投下できそうです。
どうしましょうもし次スレの方がよければ、後半と言わず前半から投下し直そうとも思いますが如何でしょう。
では皆様のちほど。
911:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 00:30:44.86
おお!乙です
やあ今日は良い夜だ
912:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 00:43:07.57
キタ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━!!!!
全裸で待ってます。
913:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 00:43:38.58
gj
914:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 01:12:44.42
容量がわかればそれに準じるべきでしょう
わからず不安なら次スレにおねがいします
915:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 01:40:17.88
さてそろそろ来るかな?
916:427 ◆ZSVROGNygE
12/09/10 02:02:42.94
どもども、今492kですね、不安なので次スレに投下します。今少し友人と電話していたので
最後の部分が申し越し掛かります、とりあえず先に前回の前半部分を投下します
917:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 06:04:32.58
投下乙です。
次スレ誘導
スレリンク(shar板)
918:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 13:16:43.67
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r',ilレ、、.l゙ ,i{il゙゙二,,,,r|" .,!| .,!| l ,llllllllllllll゙illl!゙` `''-,、
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i|゙l|/,li,,,レ" ノ゙/ .,l"||、/ノ || ,/ .,lllllllllllll!l'" `'-、
.゙=ilニ'" ./,,i´ .,l" ゙l,l゙ ||.l゙ .,lllllllllll!゙ _,,,-r'''ニ"''-ー,-,,,、 \
,i´,r"_,、 .," '彡ニ゙゙l゙ .,llllllllll!゙‐'''''"`,/''ニ,,`'ー,, `゙"'ー-ミ
,,/ .l゙ .,l゙ .,/".!|レi゙l! llllllll゙゙ .|.|,、 ゙'l,!、,、 `',!-,、
,,r'" .| ,l゙ ._,レ゙ ゙|,ニイ .lllll!" .|,! `i、 \`'‐、,,,-" `'ー、、
,-,i´ ".j!ニ' ̄!r'i、.,/ .| ,ill!゙'''''i、 |,| ヽ `'i、 `゙'-、_ `゙''i、
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919:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 13:17:30.23
|ヽ__
,r=イ/-、
/{ / / ハ
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∨7/> 、 ./ .|_, ィ=‐、´ /ヽ=ヾ:、
_ ヽ/=‐ヽ ̄ヽ, イ > ´¨/ //ヽ/ \
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920:通常の名無しさんの3倍
12/09/10 13:18:10.65
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