12/08/20 22:31:46.07 5pMkqPpB
CE68年、プラント自治評議会議長にシーゲル・クラインが就任した。
なお、この当時、地球でもコーディネイター過激派と思われるテロが頻発し、
ブルーコスモスの盟主に、ブルーコスモスの創始者の一族でもあるアズラエル家
当主となったばかりの24歳の若手 ムルタ・アズラエルが就任した時期でもある。
12月には、プラントが南アメリカ合衆国の企業から食糧の不正輸入を図り(当時、プラント以外の従来型コロニーや月面都市では、
食糧の生産が行われていたが、プラントはその形状が農業生産に向いていないとされ、食糧生産が禁止されていた。)食糧を
輸送する途中だった輸送船マンデルブロー号が大西洋連邦
宇宙軍の静止を振り切って逃亡を試みデブリに衝突して大破するという事件(マンデルブロー号事件)
が起こった。
シーゲル・クラインは、食糧の自主生産のため、69年、プラントはユニウス市の7〜10区(ユニウスセブン〜10コロニー)
を穀物生産プラントに改装した。
この改装にユニウス市が選ばれたのは、元々ユニウスは、農林水産学の研究設備が存在していたため、
食糧生産用に短期間で転用することができると考えられたからであった。
966:ユーラシア兵
12/08/20 22:58:00.05 5pMkqPpB
これらのプラントを私物化するかのごとき行動にプラント理事国の世論は、激昂した。
地球にいるプラント理事国の国民からすれば、今まで資金や食糧、資源を提供してもらっておきながら、
宇宙軍が駐屯(各国宇宙軍は、プラントに迫るデブリや隕石の処理も行っていた)しているだけである。
にもかかわらず、勝手に工業生産ノルマを圧政だと主張し、プラントを改装し独立を図るなどというのは、
恩知らずの泥棒以外の何物にも見えず、当然ともいえた。
この世論を受けてプラント理事国は、実力行使してでも排除すると、駐留宇宙艦隊を中心に編成した鎮圧部隊を投入した
・・・・この時点では、誰もがプラント理事国が鎮圧を成功させると見ていた…
だが、宇宙艦隊は、改装作業用の作業機器とみられていたモビルスーツによって半数が撃破され、残りの艦隊は
近くの駐留拠点に退却させられてしまうという結果に終わった。
967:通常の名無しさんの3倍
12/08/20 23:31:34.92
MS開発前の話か?
楽しみだなあ
968:ユーラシア兵
12/08/21 00:43:55.65 0vbpTGE2
これに衝撃を受けたの者たちの中で未来を見据えていたのは当時、月面最大の軍事拠点 プトレマイオス基地の艦隊
に所属していたドゥエイン・ハルバートン大佐の派閥とブルーコスモスであった。
ハルバートン大佐は、鎮圧艦隊敗北の原因を鎮圧艦隊がスペースコロニー群を背にしているザフト軍に対して
ビームによる艦砲射撃が行うことが出来なかったことであると判断し、今後、
高威力兵器の仕様が限定されるスペースコロニー周辺、内部での戦闘ではMSが威力を発揮すると考え、大西洋連邦軍もMS開発すべきであると提唱した。
ブルーコスモス、特に盟主ムルタ・アズラエルは、まだMSを開発せずとも、従来の機動兵器 MAによる一撃離脱戦法で
対処可能であると判断していた。
(ちなみにMAの元祖は空軍時代のジョージ・グレンがテストパイロットとなった宇宙戦闘機である。)
69年9月、大西洋連邦軍の試験型MA TS-MA2mod.00 メビウス・ゼロを発展させた TS-MA2 メビウスが
ロールアウトした。
このモビルアーマー メビウスは、MA共通の弱点である運動性を補うために
2基のメインスラスターユニットを稼働させることで迅速な方向転換を行うことが可能であった。
対モビルスーツ戦を初めて視野に入れて開発されたMA メビウスは、アズラエル財団傘下の軍事企業を
中心に大増産が開始され、他のプラント理事国の艦隊にも供与された。
969:ユーラシア兵
12/08/21 01:05:38.30 0vbpTGE2
これらの動きにプラント自治評議会を改称したプラント最高評議会は、
パトリック・ザラを初めとする武闘派は、ただちに独立宣言を発表すべきだと、最高評議会議長
シーゲル・クラインは、時期尚早である と判断していた。
この当時、ザフト軍の装備は、モビルスーツを除けば、輸送艦改造の武装艦や駐屯艦隊からの鹵獲品が
大部分で、仮設武装艦の装備は、デブリ除去用のミサイルとレーザー砲のみで
到底艦隊戦など出来るはずもなかった。
後にザフト軍の主力艦艇として活躍するナスカ級、ローラシア級は、近い将来、火星圏、木星圏で
の宇宙開発のために建造が進められていた宇宙船を転用したもので
ドックで建造が進められていたが、まだ2隻が就航したばかりであった。
970:ユーラシア兵
12/08/21 02:15:43.38 0vbpTGE2
CE70年 2月5日、プラント理事国とプラントの間で緊張が高まる中、国際連合の仲介で
月面都市コペルニクスでプラント理事国とプラントとの間で会議が開かれることとなった。
だが、テロによってその会議は、血で染められることとなった・・・
会議が行われるはずだったコペルニクスのビルで爆弾が炸裂、会議参加予定の理事国側代表
と国際連合事務総長を含む国際連合首脳陣は全員死亡し、難を逃れたのは、シャトルが途中で故障
したために付近の月面都市に入港していたシーゲル・クラインらプラント代表のみであった。
CE70年 2月7日 大西洋連邦を初めとするプラント理事国は、コペルニクスの爆弾テロ
を「コペルニクスの悲劇」と名付け、プラントによるテロと断定、これを地球各国とそれに属する
ナチュラル、コーディネイターに対する宣戦布告であると見做すと発表、
先の事件で事実上崩壊した国連に替わって、プラント理事国を中心とした新たなる国際調停機関
地球連合が創設された。
加盟各国軍は、地球連合軍として、軍服、戦艦から小銃に至るまで装備の共通化が進められた。
各国宇宙軍にも、大西洋連邦のメビウスが供与されはじめ、大西洋連邦では辺境資源衛星、コロニー守備軍を除く
全ての宇宙艦隊にメビウスが装備されることとなった。
月面で
971:ユーラシア兵
12/08/21 02:17:48.03 0vbpTGE2
ここで投稿は終わりです。
月面で というのは、コピーミスですので気にしないでください、あと
最後の文の各国宇宙軍というのは、ユーラシア連邦、東アジア共和国を除く
地球連合加盟国のことです。
972:通常の名無しさんの3倍
12/08/21 03:55:20.27
支援
973:通常の名無しさんの3倍
12/08/21 09:39:05.43
射撃支援
974: [―{}@{}@{}-] 通常の名無しさんの3倍
12/08/22 23:27:31.00
てs
975:ユーラシア兵
12/08/26 09:14:42.91 SMDGsiC4
>>969
にミスがあったので修正と加筆をさせていただきます。
これらの動きにプラント自治評議会を改称したプラント最高評議会は、
パトリック・ザラを初めとする武闘派は、ただちに独立宣言を発表すべきだと、評議会とプラント市民に
訴えたが、自由条約黄道同盟時代からの盟友であり、プラント最高評議会議長
のシーゲル・クラインは、まだ時期尚早である と判断していた。
この当時、ザフト軍の装備は、モビルスーツを除けば、輸送艦改造の武装艦や駐屯艦隊からの鹵獲品が
大部分で、仮設武装艦の装備は、デブリ除去用のミサイルとレーザー砲のみで
到底艦隊戦など出来るはずもなかった。
後にザフト軍の主力艦艇として活躍するナスカ級、ローラシア級は、
近い将来、火星圏、木星圏で の宇宙開発のために建造が進められていた宇宙船を転用したもので
ドックで建造が進められていたが、まだ2隻が就航したばかりであった。
流石に、まだプラント市民の世論の大部分も理事国の強大な艦隊と戦争により、生活が脅かされることへの不安から
この時点では地球と本格的に武力衝突を望んではいなかった。
976: 忍法帖【Lv=19,xxxPT】
12/08/27 23:01:20.31
>>171
あ゛(
977:通常の名無しさんの3倍
12/09/01 00:54:51.76
規制解除キター
職人氏GJ