12/01/25 23:43:44.62 Z/FCy3of
>>611
あたり、そして補足という名の言い訳コーナー
茂に渡された資料=NJCのデータ
渡してる人=息子が死んだニコルパパ
新型=フリーダム・ジャスティス・プロヴィテンスの三機
しかし固有名詞を封印するだけでここまで書きづらいとは思わなかった
最後に出した固有名詞だけで全部を繋げるのは無理があったんや!
615:通常の名無しさんの3倍
12/01/25 23:54:13.63 B8Bj1990
>>604
乙です!
2人の文官ってのはシーゲル・クラインとパトリック・ザラですかね?
フリーダムとジャスティス、プロヴィデンスの開発秘話ってところですか。
招き入れられた男性ってのがよくわかりませんが、ニコルの父親でしょうか?
確かNJCの開発してたんじゃなかったでしたっけ?
616:通常の名無しさんの3倍
12/01/25 23:56:27.18 B8Bj1990
ありゃ、携帯で打つのに手間取ってるうちに補足されちゃってたかw
617:通常の名無しさんの3倍
12/01/25 23:57:59.30 Z/FCy3of
>>615
どこのスレで見たかは忘れたけど「ザフトでガンダム顔って、既存の技術無視しすぎじゃね?」と言うレスを元に書いてみた
何で似てるのか謎と言われてたので、連合への威嚇や皮肉と言う意味であえて似せたと言う形で処理してみた
あとNJCも息子が殺されてマジギレしたニコルパパが、研究データを一気にまとめてやつれてる的な感じにしてみた
本当は茂以外の議員全員を集めて開発計画を通す前の工作をする凸父と言う形で構成したかったけど、容姿が不明なので喋るのは凸父と茂だけにした
618:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 03:55:20.27
いつものSSの人寝ちゃったのかな
619:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 03:55:47.98
遊戯王の続きみたいね
620:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 03:56:05.45
俺も見たい
メアリー・スーばっかでつまんねここ
621:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 03:56:21.51
あの人くらいだよな書いてるの
622:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 03:58:00.94
遊戯王の人はまじで最高
623:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 03:58:11.08
わかる
おもしろすぎるよほんと
624:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:01:09.14
遊戯王のSSの人のSSくらいしか楽しみがないよ・・・
625:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:02:25.23
>>624
奇遇だな
俺もだw
626:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:11:03.04
あーあ
癌の奴らが構うからここもひどい有様に・・・
627:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:11:33.53
626
お前が荒らすからだお
消えろモリーゾ
628:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:12:05.23
癌お得意の責任転嫁ですか
都合が悪くなると何でもモリーゾね
便利な言葉だなモリーゾってw
629:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:12:42.66
癌が凸って来たりメアリー・スー全開の駄文投下してこなきゃこんなことにはならなかったんだがな・・・
630:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:13:09.76
まぁそうやって殺生丸スレや模型店スレを潰してきたのが癌だし
631:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:13:32.90
630
責任転嫁すんなよモリーゾ
632:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:13:52.48
出たよ必殺のモリーゾガーモリーゾガー
633:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:33:05.91
常時ID表示とかにしないとダメかなぁ……
634:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:35:59.36
癌が書きこむのやめてくれたらそれで済むのになw
635:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:39:06.37
全くだよ
あいつらが書き込むからモリーゾも居座るんだよな
モリーゾだって住民と一緒に楽しくSS書いてるだけじゃないか
癌がそれを奇声を発しながら邪魔しに来てんだよ
癌はあといくつスレ潰したら気がすむんだよ
636:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:39:32.39
ほんとだよな
俺たちゃただSS書きたいだけなんだよ
何でこっちまで言いにきてんの
癌まじきもい
637:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:40:23.61 /GUoS+3L
じぁあ、ID出してみようか
638:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:47:48.62
はぁ・・・>>1くらい読んでほしいわ
癌はすぐ顔面トランザム状態で書き込んでくるから厄介
639:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:55:43.94 /GUoS+3L
「sage」進行で荒れてるんだから、あえてID表示にしてみるんだ
640:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 04:57:22.63 6syJsIDX
癌が癌がと言ってる奴は絶対にIDを出さない
理由は言うまでもないが
641:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:03:35.50 /GUoS+3L
いつも「癌ガー」と言ってる奴って、癌とか患ってるんじゃないか?
642:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:30:50.22
618-626,628-630,632-636,638
自演大変ですね
643:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:32:27.70 1lT+tif2
アンカもまともに打てない云々とか言ったりする人語の読めない喋る腐肉
644:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:54:57.97
実際モリーゾ一人ならここまで荒れなかったよ
あいつはスルーされるのが大嫌いだからな
スルーせずに餌を与え続けた癌厨のせいだな
645:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:55:34.59
わかる
癌厨は俺のSSに意見すんな!
こっちが過疎スレでやってるのに何わざわざ文句いいに来てるの
646:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:56:11.31
モリーゾをスルーできればここも荒れなかったのにね
これからはモリーゾスルーを徹底すべし
モリーゾもまったりSS書くだけだしね
647:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:56:42.61
うん
モリーゾのSSを邪魔しないほうがいいね
俺達癌厨は撤退してSSスレなんて忘れたほうがいい
648:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:57:01.89
だな
ましてやメアリー・スー全開の駄文を書きこむなど言語道断
649:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:57:40.30
癌厨のせいでSS載せにくくなったんだよおらああああ
人のSSにいちゃもんつけんな
モリーゾスルー徹底しろ
650:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 05:59:44.73
_,.. -─- 、,
, '" `ヽ.
//¨7__ / i _厂廴
/ ̄( ノ__/ /{ } 「 (_冫}
/ ̄l_// /-| ,! ム  ̄|_「 \__
. イ , /!_∠_ | / /_⊥_,ノ ハ イ
/ / / 〃ん心 レ'|/ f,心 Y i \__> ねむねぷ?
∠イ / ト弋_ツ 弋_ツ i | | \ ねぷは遊戯王の職人さんを応援してるよ
_/ _ノ| ,i ⊂⊃ ' ⊂⊃ ./ !、_ン
 ̄ ∨| ,小、 ` ‐ ' /|/| /
Y |ヘ> 、 _ ,. イレ| レ'
r'.| |;;;入゙亠―亠' );;;;;! |、
,ノ:,:|. !|く __ ̄ ̄ ̄__У ノ|:,:,ヽ
(:.:.:.:ム人!ヘ ` ´ 厂|ノ:.:.:丿
651:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 06:00:45.96
フレイ簡易まとめ
・最初はサイの婚約者というポジションで登場
・コーディネーターが大嫌い
・いろいろあって父親がザフトの攻撃であぼん
・キラをザフトと戦わせるため体を使って慰める(父親を失った事への復讐が目的)
・サイとの婚約を破棄(やめてよね事件)
・いろいろあってアークエンジェルを離れることになるが基地にザフトが攻めてきて仮面に拉致される
・イザークにいびられる日々を過ごし、その後仮面にNJCのデータを持たされてドミニオンへ放流
・ドミニオンあぼん寸前にクルーと脱出するも仮面のドラグーンであぼん
・ニュータイプ的な演出でキラさんに謝った後天に召される
652:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 06:04:09.20
とりあえず癌をここにこれないようにするまでSSは休止する
なんか文句言われるしな
じゃあTCG板行ってくるノシ
653:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 06:05:09.09 1lT+tif2
自演乙
654:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 06:07:21.96
>>652さんのSSが見たい奴は癌の追い出しに協力しろ
655:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 06:14:14.14 1lT+tif2
652=癌な訳だが何か?
656:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 06:19:19.08
そんなに自慢できる大作ならしかる所に応募すればいいのにそれかブログにすればさらにファンが増えるだろ何でやらないの?
657:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 06:56:47.56 6bKqhzHu
遊戯王はもう書かなくていいです
間違いが多すぎて吐き気がします。遊戯王やってる身としてはただの小説センス0の駄文ですね。
658:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 07:00:25.37 6bKqhzHu
訂正
0「未満」
遊戯王は絶対に板違いでしょう
遊戯王本スレにも行ってみては?どうせスルーされるだけでしょうが。
659:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 07:09:57.53 VgMMgjl2
ID出せー
660:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 07:15:45.81 /GUoS+3L
ID非表示君は、シャア板(ガンダム)なのに遊戯王とか言ってるの?
バカ?
661:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 07:16:58.80 1lT+tif2
個人情報ガーファッビョーーーーーン
662:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 07:19:53.66 /GUoS+3L
モリーゾへ
お前の個人情報なんかグーグル先生に聞くと、ある程度でるんだよ
663:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 08:07:37.64 6i3alQnR
落伍者さんがここまで厚顔無恥でいられる事はある意味すごいですね
664:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 08:22:43.03 g57h3q6J
で、IDどうする?
職人はSS書くとき出すとして、感想をどうするかだな。
自賛クン本人もスルー徹底しろと自分で言ってるし
IDオープン徹底→sageスルーならまるっと解決するんじゃね?
665:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 08:31:27.77 /GUoS+3L
>>664
荒らしが出たときだけ、ID出すとかは?
666:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 08:32:05.45 6syJsIDX
識別の為にもそれが無難だと思うね
明らかに自分だけが浮いてると分かれば自賛君も消えるだろうし
667:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 08:47:13.10 6syJsIDX
読みたいのはSSだし、アドバイスや感想も更に良い物を期待して書く訳なんだけど
賞賛以外は全て荒らしとして暴れるくらい完成度が高いと自分で思ってるなら
ここでなく然るべき場所に応募なりしてみれば良いと思うんだけどね
668:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 11:05:05.48 6iwufHGd
下らないエロ妄想や勇者様(笑)願望しか書けない汚物には不可能ですな
まず日本語が理解出来るようになってから出直して来るべし
669:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 12:21:53.45 2kV55SBM
それ以前に人間(大人としての、ではなく)としてのモラルやマナーが理解できるようになってからじゃないと。
人の気持ちを理解出来ない、しようとしないような奴に面白いSSが書けるものか。
670:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 13:15:20.92 cfbGfqE8
あれはただの台詞集だしな、SSが何の略か理解してから出直すべき
一生無理だと思うけども
671:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:01:29.20
第三者のここの住民から見ればモリーゾも癌スレとやらもどっちも荒らしですよっと
672:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:01:58.60
671
消えろモリーゾおおおおおおおおおおおおおおおおおお
673:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:02:21.85
はいはいモリーゾモリーゾ
いい加減このスレ来るのやめてもらえない?
674:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:05:08.30
実際モリーゾも癌細胞スレの住民もこちら側からみれば同種だよな
675:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:16:47.10 Cqulm1l1
良い自演だ
感動的だな
だが無意味だ
676:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:17:33.60
俺たち癌細胞スレは2chからモリーゾを駆逐するためならいくらでも動くよ
そのためにスレがどうなろうが知ったことじゃない
恨むならモリーゾを恨め
677:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:19:33.59 6iwufHGd
いい加減、ネットにも現実にも居場所なんて無いんだから諦めれば良いのに…
ねぇ、落伍者モリーゾ君www
678:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:34:45.01 /GUoS+3L
676
荒らし宣告?
通報して良いよな
679:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:42:56.36 6ZFx0t8i
>>678
癌スレとやらのやつらを通報したはずなのに
IP調べて捕まったのは何故かモリーゾと名乗る
ここでスレチはSSを大量投下してたヤツただ一人だったという…
680:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 15:53:13.89
癌スレとやらのやつらを通報したはずなのに
IP調べて捕まったのは何故かラテールの神と名乗る
中卒無職ヒキニート荒らしのヤツただ一人だったという…
681:レヴィ ◆fNI.xrav.L8B
12/01/26 16:23:46.86 oohg405l
という妄想(ゆめ)を見たんですねわかります
ちゃんと評価されたいならアドバイスされたことを踏まえてちゃんとしたSS書けば良いじゃん、ガンダムの。
それとも永遠に高校生にすら劣る文章力のままでいるの?
682:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 16:42:24.99 f4d3k1XX
ラテールの神と名乗る中卒無職ヒキニートのモリーゾ
うんうん、違いねぇw
683:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 16:47:35.08
モリーゾと名乗る中卒無職ヒキニート15歳のラテールの神
うんうん、違いねぇw
684:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 16:57:10.81 6iwufHGd
※30近くにもなって10代のガキに自分の悪行を擦り付けようとする変質者の顕著なる一例
685:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 16:57:32.96 XYm+x7iC
ID出さないで印象工作とかばかすぎるな
モリなんとか
686:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:05:55.77 cfbGfqE8
ところでここって、原作キャラを使ったコメディネタって容認して貰えるのかな
ふと思いついたネタがあるんだけど、作中通りなら絶対しないようなギャグキャラになっちゃう
687:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:22:19.38 1oCQOqST
久々に来たら高橋が寄生してやがる
とりあえずレヴィさん乙
次スレはこのペースなら近いうちにいくだろうから
投稿と評価の時だけID表示にしたほうが良いだろうね
>>686
楽屋オチで済ませられる程度なら個人的にはいいと思うけど?
あまりやりすぎたらどっかの馬鹿と違ってちゃんとした
読者が注意するだろうし。とりあえず楽しみにしてます
688:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:23:22.40 /GUoS+3L
>>686
俺は読んでみたいな
ただ、やりすぎはヤバい気もする
例えば
名前をキラ・ヤマト→フリーダムに変えたり
趣味をホエールウォッチング
仕事ニート
これはやりすぎ
コメディ系だと、こんな感じかな
例
とあるミネルバクルーの休日・エクシアと00とクアンタと刹那
こんな感じかな
689:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:35:44.06 2kV55SBM
>>686
個人的にブラックジョークの類は好きじゃないかな。
そうでない、単純なバカ話としてのコメディなら大歓迎。
690:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:38:43.16 cfbGfqE8
>>687-688
thx、程度にもよるわけか
あらすじはスポンサー(アレハンドロ)の依頼であるものを手に入れるべく、経済特区日本に向かうアリー
向かった先でマイスターやルイスと鉢合わせるが、目立つなと言う依頼なので…って内容なんだがやめとくか…
691:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:40:23.05
AC5買った
これからプレイする
692:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:41:01.53
インストール長くてプレイできない
インストール必須とか時代遅れだろ
693:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:41:15.45 /GUoS+3L
>>690
問題ないと思うけど?
694:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:54:02.77 2kV55SBM
>>690
ものすごく気になります。
ぜひ書いてくだされ!
695:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 17:54:54.89 cfbGfqE8
>>689.693
まあその依頼の品がアレハンドロの(ネタとして)趣味丸出しのブツなんでまずいなと思ってさ
そこは別の物に出来るし展開も変えられるけど、コメディそのものが嫌いな人もいるしね
696:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 18:03:42.50 1oCQOqST
>>695
男は度胸!!とりあえず書いてみるもんさ
きっとバカ受けかもしれないし駄目でも批評で
今後の自分に+になるかもしれないぜ
697:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 18:13:21.74
SSスレまで乗っ取るとか
癌厨はマジで癌細胞だな
新シャア追放された荒らし集団が新シャアに書き込むな
698:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 18:15:06.82 cLNX0bAU
>>695
とりあえず投下してみるべき
699:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 18:18:04.01
俺はモリーゾ
なんかしらんぞ
て言うかなんでもかんでも
モリーゾ認定するのは良くない
700:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 18:21:33.19 B46fkXmu
>>695
投下しちゃえ
誰もが賞賛する作品なぞ神でも不可能だ
中には厳しい意見も出るかも知れないが
そんなもんは自分の肥やしにしてしまえ
701:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 18:22:45.69
>>699
名無しのID無しで"俺"とか自己主張されても正直困ります
702:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 18:23:01.32 /GUoS+3L
ねぇ、本人があまり乗り気じゃないのに周りが無理矢理投下させようとしてどうするんだ?
>>690
もしイヤなら、別の作品で投下してください
703:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 18:25:41.32 VgMMgjl2
まずID出せ
704:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 19:05:38.29 8je4E3TW
まずBBDを荒らし報告して規制するなら別にこのスレを立ててここはBBD隔離場(BBD一人だから埋まるのも遅い)にすればいいと思う
705:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 19:29:15.88
シンと殺生丸一行を同じ部屋に閉じ込めた
スレリンク(shar板)
もうこんなスレが立ってるから
出来ればここに隔離したいね
706:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 19:34:23.06 t/Uk640M
>>699
とりあえずID出してコテハン名乗りなよ。自演疑われたくなかったらそれがまず一歩。
707:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 20:07:39.63
ACで女子とBC中w
708:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 20:11:53.77 Fj+s6TIM
ここは貴方のツイッターではありません
SSと関係ない雑談は自重してください
709:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 20:19:59.48 XYm+x7iC
あと癌スレがどうのとか言ってるけど
癌スレがそんなに気になるなら
癌スレに行きなさい
710:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 21:09:11.92 1lT+tif2
ID出しを提案すると癌スレのノリで云々言うがどこの癌スレだろう
711:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 21:43:02.60 1oCQOqST
>>708
真面目な話ガン無視してた方が良いよ
モリーゾ高橋はリアルでの会話に飢えてるのか
(家族とすらまともに話してるのか怪しいぐらい)
注意レスですら喜ぶぐらいのガイキチだから
それに真面目に注意して止めるくらいなら
とっくの昔に治ってるだろうしね。スルーが一番
712:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 21:43:55.82
AC思うように動かせん
コントローラー投げたわ
こんなクソゲー割ってやりたい
713:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 21:44:46.38
くそげーくそげー
ジャンプも低いしすぐにビルにぶつかる
敵のヘリには攻撃が当たらない
最初のACにフルボッコにされたまじksゲ
714:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 22:05:50.87
モリーゾだか馬鹿もそれを知ったかでオチスレ外で垂れ流す馬鹿もうざいっての
さっさと最悪帰れよ
715:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 22:06:47.52
あまりにも糞すぎるから箱にジャンプして割ってやったプラスチックのケースをな
かずひろには怒られるだろうが後悔はしてない
716:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 22:13:05.04
カズヒロもっとましなゲーム買え
買うにしてもネプテューヌくらい簡単なのに白
717:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 22:22:45.01
え?なにこれ?
718:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 22:37:57.10 1lT+tif2
阿呆未満の落伍者の自演ショー
719:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 22:53:47.71 t/Uk640M
しばらく放置して、レス溜まったら荒らしとして通報しかないね。
720:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 23:02:22.13 lD1+Mnu9
十分溜まってる件について
721:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 23:05:05.46
かずひろにびんたされてほっぺが痛い
あーまじうぜぇ
722:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 23:06:16.38
セリフ集含めてすでにレス削除依頼が出ている件について
723:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 23:15:04.82
俺もアポトキシン4869飲めば人生やり直せる
724:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 23:17:38.23
723
小学生に戻ってもオツムが小学生未満じゃなんの意味も無いぞ落伍者www
725:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 23:25:12.44
>>724
だーかーらー
そうやってオチスレのノリで騒ぐんじゃないって
726:通常の名無しさんの3倍
12/01/26 23:27:15.71
完全スルーでログが溜まったら通報
もうこれで良くない?
このままじゃ職人さんも投下し難いでしょうし
727:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 00:58:33.12
俺もいつか櫂かオブライエンが呪縛から時払いに来てくれるんだ
728:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 03:46:45.75
落ち着いたようなのでSS投下します
729:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 03:58:57.86
727
消えろモリーゾ
730:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 03:59:50.41
しつこいんだよ癌スレ民
そうやっていくつのスレを潰してきたんだよ
731:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 04:00:23.08
頼むから不毛な争いは他でやってくれ・・・
732:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 04:02:57.20
こっちから見ればモリーゾもウォッチスレ住民も同じなわけだが・・・
733:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 04:09:12.02
>>732
自覚があるだけまだモリーゾのがマシ
734:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 04:56:36.68 XH7UuaoY
ID出しの流れになると、すっかりただの荒しになってしまいましたか
735:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 06:45:19.94 EwQfX2V0
本当にBBDを規制する気あるのなら書き込むなって言ってんのに…
ちょっと言い方が悪いかも知れないけど、癌スレ気分で他のスレでBBDに触らないでほしい。
あいつはかまってちゃんだから喜ぶだけだし…
BBD、俺に同意とか言って擦り寄ってきたら●ね
736:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 06:55:56.10 huagCCcX
>>735
お前さんもあぼ~んに反応するなっての
737:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 07:19:18.83 t8NeiJDH
なんで、このスレが荒らされなきゃいけないんだ?
何かしたのか?
思い当たらないんだよな
738:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 07:31:45.52 YSFKr8jR
>>737
ここに駄文垂れれば賞賛されると思ってるからじゃないかな
739:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 07:33:14.25
>>737
俺たちのやっている正義の種厨叩きを邪魔するな!じゃないの?アホらしい
740:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 07:35:46.28 t8NeiJDH
>>738
このスレに妄言垂れ流されても困る
ウザいだけ
741:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 07:40:41.94 koFUEvgz
>>737
山スレのリザルト氏みたいに感謝されたいみたいよ?
出来る事は下らないエロ妄想垂れ流す位しか出来ない癖にさwww
742:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 07:47:54.45 t8NeiJDH
>>747
あの文章力で、SSスレで感謝?
まず無理
感謝されたいなら他の方法を探した方が早いだろうな
743:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 07:55:47.17 huagCCcX
>>737
あの台詞の羅列を誉めなかったからだよ。
なんでもすぐに忘れるくせに逆恨みだけは忘れないようだし。
それはそうと俺もなんか書いてみようかな?
旧作の話も宜しいの?
744:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 07:59:13.68 t8NeiJDH
>>743
ガンダムなら何でもOK
気楽に書いて気楽に投下してみてよ
気長に待ってるからさ
745:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 08:43:06.45 JRETVCP2
>>735
何言ってるか分らんので見てきたけど、ID出してないのは本人の自演の模様
荒れの原因を~のノリで~と諫めたふりをして自分以外に転嫁させたいだけ
向こうも基本ID出しだからすぐ分る
ID出してないのは全部あぼんでいいよもう
746:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 08:47:49.82 huagCCcX
>>744
了解
土日でちょっと纏めてみます。
747:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 16:38:59.19
AGEの売り上げ見に纏い
騎士王戦う人になれ
傷つくこと恐れたら
新シャアは癌の手に沈む
Breaker 癌厨 叩き潰せ
癌と騎士の果てしないバトル
BREAKER 水豚 叩き潰せ
日野に勇気を与えてくれ
アルフレッド 白いボディ
アルフレッド 黒い馬
アルフレッド騎士王 ヒヒヒーン!
748:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 17:30:49.30
今投下したらまずいですかね?
749:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 17:32:32.98
748
まずい
失せな
750:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 17:32:55.42
748
遊戯王の人以外は見たくない
帰れ
751:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 17:34:19.98 zrWCXSQu
>>748
どうぞ
752:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 17:35:02.88 t8NeiJDH
>>748
騎士王のは見たくない
ID出して、酉つけてね
753:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 18:28:55.84 EwQfX2V0
そろそろBBD規制報告していいんじゃね?
やり方知らないから出来る人お願いします<(_ _)>
>>748
構わん、坊主の好きにやらせろ
754:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 18:52:15.06 F754naZh
>>748
ID出すなら、どうぞ
遊戯王の奴いらんから
755:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 19:03:46.39
>>748
まずくない、むしろ美味しい
756:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 20:35:53.78 JRETVCP2
>>748
ID出せない人は連投荒らしですので無視してください
こういう状況ですのでIDコテ鳥表示で投下願います
それでは楽しみにお待ちしております
757:通常の名無しさんの3倍
12/01/27 20:47:34.32 YSFKr8jR
>>748
投下しろとの多数の声確認
758:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 00:16:32.57 V6W7an1I
んじゃ俺もいっちょ投下するか
759:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 00:56:30.76
>>758
どうぞどうぞ・・とりあえずお茶でも・・つお茶一式
760:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 00:56:53.79 71ZvOvO5
おっとっと
761:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:08:11.76
あ、自分も書いていいですか?
ペルソナ4と種死のクロスオーバーものなんですけど。
762:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:23:38.11
>>761
ペルソナはよそで頼む
ここはガンダムオンリー
それともいつもの荒らしかな?
763:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:27:23.91
え、ダメなの?
>>2でノンジャンルだからクロスオーバーもOKって書いてあったから、
てっきりいいものだとばかり思ってたんだけど……。
764:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:30:10.56 R/BmS/eO
OKだよ
ガンダムが絡んでればノンジャンルだよ
カモーン
765:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:33:34.31 XzUwx/Jm
イエッサー!
それじゃ、次のスレから早速投稿させて頂きます。
あと、自分忍法帳のレベル低いので多分レス食ってしまうので、申し訳ありませんが何卒ご了承を。
766:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:38:51.80 R/BmS/eO
OK!支援するよ
767:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:38:54.29 XzUwx/Jm
―ここは、どこだ?
彼が、最初に考えたのはそれだった。
彼は、先程まで宇宙にいた。
そこで、攻め入って来たかつての故郷“オーブ”の軍隊を、現在彼が所属する“ザフト”の
エースパイロットとして友軍と共に迎え撃っていた。そしてその最中、彼らを裏切り故郷の側
についたかつての上司と相見える事となった。
768:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:40:12.15 V6W7an1I
>>759
じゃあお言葉に甘えて
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお」
彼の名はシン・ヤマト
マッドーナ隊のパイロットである
彼の愛機は月光
黒いカラーリングに細いボディの機動力の高い機体
三日月のような形をした2本のレーザーブレードが青く光り暗闇の中でぽつんと輝く
光が見えたと思ったら一瞬で機体が真っ二つにされていることから青い流星と恐れられている
「これでとどめだあ」
暗闇の中で青い光が一閃
やがて爆音があたりに轟く
「ふぅ・・・」
シン・ヤマトは機体を戦闘モードから通常モードに移行した後
制服の内ポケットからプラスチックの水筒を取り出し水を飲み一息つく
「全シャルドールのパイロットに告げる ガンダムの小僧とウルフのやつがアンバットに取り付いたそうだ」
宇宙要塞アンバット
ディーヴァ艦長グルーデックにより発見されたUEの宇宙要塞である
その戦略的価値は未だ不明だが
ここを抑えることでUEに大打撃を与えることは確実とされている
にも関わらず地球連邦軍は何の介入もし
少ないMS部隊でこの大要塞を攻略することとなった
769:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:41:05.28 XzUwx/Jm
かつてのプラント評議会議長パトリック・ザラの一人息子。
ザフト特務機関“FAITH”にも選ばれた、伝説のエース。
二年前の大戦を終わらせた英雄の一人。
そして、裏切った際に奪ったMSに同乗していた彼の同僚の少女諸共、
彼がその一刀の下に討ち取った筈だった、その男。
770:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:43:20.68 R/BmS/eO
>>768
現在投下中なんだ
その後ね
771:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:45:26.56 V6W7an1I
「アラン どうした返事をしろ」
マッドーナが少々焦った声で部隊に呼びかける
「どうしたんです?」
「先ほどからシャルドール一個小隊との通信が途絶えている」
俺はレーダーに目を配るが機体の識別が確かに減っていた
「どの辺りで消えたかわかりますか?」
「この辺だ」
マッドーナからデータを受信しレーダー上に赤く座標が表示される
「様子を見てきます」
「頼んだ」
スラスターの音が宇宙空間に響き即座に座標へと向かった
772:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:46:02.88 XzUwx/Jm
幾度となく、その情けない姿と理不尽な言動に軽蔑の念や反抗の意思を
覚えたが、それでもその操縦技術は内心認めていたし、同じ志の下に戦う
仲間だと思っていた。
773:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:48:25.88 XzUwx/Jm
それなのに、それがかつての仲間だというだけで
戦場を好き放題に引掻き回しては自分たちに何度も辛酸を舐めさせた
テロリストを庇い、挙句に寝返ってかつての仲間だった彼らに銃を向け、
上から目線の言葉で彼の意思を否定する。
774:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:48:30.98 V6W7an1I
「アランさん 応答願えますか?」
辺りを索敵警戒しながら巡回するがシャルドールは見当たらない
しかし俺はある異変に気づく
小惑星がある一定の場所につくと目視で確認できなくなることに
「これって・・・」
俺が向かうと案の定そこには何かの空間があった
その空間の中には全長600メートルを超える戦艦の姿があった
775:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:49:37.22
同時に進行するとごちゃごちゃして駄目だなぁ
776:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:49:53.96 V6W7an1I
「これは・・・一体」
思わず口にしてしまったが
俺はハッと思いだしたかのようにマッドーナさんに通信で呼びかける
だが通信は繋がらずおまけに味方機の識別もレーダーに映らない
「どうなっているんだ・・・」
777:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:50:45.06 XzUwx/Jm
今回の一騎打ちも同様で、只管に彼の意思を否定する言葉を吐いては、
幾つもの戦いを潜り抜けた彼の攻撃さえ容易くかわしてのける。
その一方で、途中途中で挟まれる上司、否、裏切り者の攻撃を交わし切れず、
少しずつ傷ついていく彼の機体。
778:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:52:33.33 V6W7an1I
俺はとりあえず空間全域を見渡し確認する
すると巨大戦艦の上に一機のMSが立っていた
身の丈を超える剣に黒い馬
「我を呼び覚ますのは誰だ」
通信?いや違う これは直接脳に・・・
「我が名は騎士王」
779:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:52:53.42 R/BmS/eO
双方支援
780:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:53:53.21 XzUwx/Jm
まるで、それまで彼が築き上げて来た経験や努力さえも、裏切り者に否定されているかのような一方的な戦い。
そんな戦況が、否応無しに彼の精神を疲弊させ、冷静さを削り取っていく。
そうして乗機の武装がほとんど破壊され、自身もそんな劣悪な戦況と
壊れたスピーカーのように繰り返される裏切り者の戯言にいい加減うんざりとしていた彼は、
781:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:54:19.49 V6W7an1I
「騎士王?」
俺の問いを無視し騎士王と名乗る機体はさらに続ける
「騎士王アルフレッド 貴様は我がマスターか?」
「マスター?何を言っている?」
「やっと会えたぞ我がマスターよさぁ我とともに参ろうぞ」
782:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:55:39.71 NORqi3QF
>ID:V6W7an1I
>>770
783:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:56:02.54 V6W7an1I
俺の意識は途切れしばらくして目を覚ます
「ここ・・・は・・・」
青い空に白い雲 俺はなぜか地球にいた
何かの建物の前にいる
俺はあの時たしかに宇宙空間にいたはずだ
784:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:56:31.40 XzUwx/Jm
たった一つ残った武装に全てを賭け、裏切り者の駆るマゼンタのMSへと突撃して―。
そしてどういう経緯があってか、赤と黒の波模様が空を覆い、赤色掛かった濃い霧の中に
うつ伏せで彼―シン・アスカは倒れていた。
785:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:56:36.33 R/BmS/eO
ID:XzUwsx/Jm
786:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:58:20.21 V6W7an1I
「入らないのか?」
建物から出た2Mを超える長身中年の男に声をかけられる
がっちりとした身体つきに日焼けした身体
おまけに濃いヒゲに坊主頭 キリッとした表情
こいつは軍人か?
俺は恐る恐る後ろからついていき建物に入る
787:785
12/01/28 01:58:57.13 R/BmS/eO
支援するよ
ID:V6W7an1l
帰れ
788:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 01:58:59.78 XzUwx/Jm
PERSONA DESTINY
1st PHASE I’m yourself, I’m your shadow.
「一体、どうなってんだ?」
血を透かしたような深紅の瞳でシンは辺りを見回したが、霧が深すぎて何も見えなかった。
789:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:01:30.72 XzUwx/Jm
今の彼の格好は、ここに来る前と同様、ザフトのエリート階級、
通称“赤服”“ザフトレッド”等と呼ばれる兵士用のパイロットスーツ姿だ。
ただし、ヘルメット―どうしてそうなったのか分からないが、バイザーに
大きな罅が入っている―は被っておらず、今は彼の傍でゴロリと転がっている。
790:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:02:10.83 V6W7an1I
「ここは・・・」
そこは大人から子供までたくさんの人間が何かに夢中になっていた不思議な場所だった
机を挟みお互い向き合い紙切れのような何かを手に持ち机の上に置いたり
俺にはその光景がとても神秘的だった
「やらないのか?」
男が俺をギロッと見て問いかけてくる
「やらないのかと言われましても・・・俺はこれが何をしてるのかさっぱりでして」
「何だ カードゲームは初めてか」
791:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:03:52.08 XzUwx/Jm
目が覚めた時からヘルメットは既に外れており、
その状態でも生きていられる事から、今彼の居る場所には空気が存在する、
つまり宇宙空間では無い事が分かった。
ではここは地球か、あるいはどこかのコロニーの中だろうかといえば、それも違うだろう。
792:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:04:49.47 V6W7an1I
カードゲーム?
一体何のことだ?
「あっそんなことよりアンバットは?UEは?敵は何処だ?」
俺がとっさにさっきの出来事を思い出し
周りの目を気にせず大声で叫ぶ
辺りの人間は手を止め何だなんだと俺に視線を集める
「あ いや・・・続けてどうぞ」
793:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:06:09.31 XzUwx/Jm
地球の空はこのような赤と黒の毒々しい色合いでは無いし、
コロニーならば天候・環境システムを操作すれば霧も含めて
今彼がいる環境を再現出来ないことも無いだろうが、それをする意味が無い。
そもそも、月付近の宙域で目下戦闘中だった自分が地球やコロニーに流れ着いたとは、
到底考えにくい。
794:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:07:36.61 V6W7an1I
「てめぇさっきっからうるせぇよ」
柄の悪い男が俺に向かってくる
ボサボサの赤髪にツンツンの目
ピアスに指のないグローブ
人目で不良だとわかる格好に
周りの連中も道を開ける
「聞こえねぇか?うるせぇって言ってんだ」
「すまない気にせず続けてくれ」
795:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:08:31.18 XzUwx/Jm
それに、霧に覆われて碌に見通す事が出来ないというのに、
何故だかそこが“見覚えある場所”のような気がした。
ここはどこなのだろうと、シンは思考しようとしたが、
その途中で別の疑問が頭に浮かんだ。
「戦況は、どうなったんだ?」
796:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:09:31.09 R/BmS/eO
ID:V6W7an1lは帰れ
ID:XzUwx/Jmは良作の感じがする荒らしに負けるな!
797:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:10:32.43
「続けてくれじゃねぇよ
この町内最強の勝太郎様に向かってんだよその態度は」
勝太郎と名乗る男はさらに近づきポケットから紙の束を取り出した
「座りな格の違いってもんを教えてやるよ」
未だゲーム中の客を押しのけさっさと椅子に座りカードを切り始める
798:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:11:19.36 XzUwx/Jm
月付近で展開されていたザフト要塞“メサイア”と
現プラント評議会議長ギルバート・デュランダルが提唱した
法案“デスティニープラン”を賭けたオーブ軍との防衛戦。
守ると誓い守れなかった少女やある戦友のような人の業が
生み出した悲しい人々が生まれない、彼の家族を奪った戦争が起きる事の無い、
799:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:13:09.57
「いや こいつはカードゲームは未経験なんだ」
間にさっきの男が入るとため息をつき勝太郎と名乗る男がため息を付く
「未経験だぁ?」
「俺のこのデッキを使えあとは俺が教えながらでいいな?」
さっきの男からデッキと呼ばれるカードの束を受け取り
俺はカード1枚1枚丁寧にめくりカードに目を通した
800:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:13:38.15 XzUwx/Jm
そんな世界を望んでその戦闘に参加していたシンが、
その戦況を気に掛けない訳が無い。
友軍は―かつての所属艦だったミネルバとそのクルー達は?
メサイアは? その中で指揮を取っている議長は?
オーブ軍―それを実質的に率いているラクス・クラインとその一派は?
801:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:14:46.03
そしてそこに見覚えのあるイラストを発見する
ー騎士王アルフレッドー
「これは!」
あまりの出来事に俺は驚きを隠せず声を上げる
「どうした?ん?騎士王アルフレッドか 見たことあるのか?」
見たことあるも何も俺はこいつに出会ってからこのわけのわからない世界に飛ばされてきたんだ
ということはこれは偶然の出来事ではない?
802:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:15:45.40 XzUwx/Jm
「アイツは……アスランは?」
遂には耐え切れず、シンの口から最後に戦った相手にして、
その決着がどうなったか分からない裏切り者―アスラン・ザラの名前が
苦渋と不安に満ちた呟きとして漏れた。
誰かに彼と、そして彼とシンとの一騎打ちの結果がどのようなものになったかを
803:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:16:37.30
これは俺に与えられた試練なんだ
「おっさん どうすればいいんだ?」
「そのおっさんってのはやめろ 俺にはおさないかずひさという名前がある」
「おさ・・・ないさん?」
「呼び方は何でも構わん とにかくデッキの中からカードを1枚選びカードを裏向きで出せ」
裏向きで・・・か
俺はマロンを手に取り裏向きで置こうとした
804:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:18:14.71 XzUwx/Jm
問い質しているともとれる言い方だが、しかしその返事が返って来る事は無かった。
当然だ。
周囲は何処を見回しても霧が立ち込めるばかりで、
それらしい気配も感じない以上、そこにはシンしかいないのだ。
彼しか居ない以上、返答が返って来る訳が無い。
805:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:19:08.22 R/BmS/eO
ID出しを支援
806:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:19:55.21
「ああ言い忘れてた 最初におけるのはグレード0
まぁつまり右上の数字がおのカードしか置くことができない」
じゃあグレード1のマロンは置けないわけか
どらんがる?これなら右上の数字が0だ
「よし 完了」
「そしてデッキをカットし上から5枚カードをドローしろ」
ふむふむ・・・
ブラスターブレード 小さな賢者マロン アルフレッドアーリー エレイン 騎士王アルフレッドっと
早速騎士王アルフレッドが来たぞ
これは心強い
807:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:20:48.68 XzUwx/Jm
そう、そこにシンしかいない―その事実“自体”に間違いは無かった。
『アスランがどうなったか、知りたいか?』
返って来る筈の無い返答が、返って来た。
「っ!?」
ギョッとし、声のした方にシンは振り返った。
見れば、その方向を埋め尽くす霧越しに、人らしき黒いシルエットが薄らと透けていた。
808:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:23:14.21 XzUwx/Jm
「だっ、誰かいるのか!?」
この深い霧越しに姿が見えるということは、それなりに近い位置にいるということだ。
それなのに、声が発せられるまでシンはその気配に全く気付かなかった。
ザフトのトップエースにまで登り詰めた彼が、だ。
そのせいで生まれた動揺から冷静さを欠いたせいで、
霧の奥にいるらしい声の主にシンは思わず怒鳴り声を上げた。
809:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:23:40.65
「で、気に入らないカードがあったらデッキに戻し引き直すことが出来る」
「んー特にはないな」
「じゃあはじめるぞ 今回お前は初めてだから相手の先行でいいな」
「なんでも構わん」
「よし じゃあ裏向きで出したカードを表にしろ」
お互い最初に裏向きで出したカードを表にする
俺が出したカードはどらんがる
相手の出したカードはリザードソルジャーコンロー
「後悔するなよ 俺のターン ドロー」
810:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:23:46.75 R/BmS/eO
ID出し支援
811:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:26:05.43 XzUwx/Jm
だが、それに意に介さないように、どこか卑屈で皮肉染みた口調で声の主は彼に驚きの言葉を告げた。
『アイツなら、お前を途中で割り込んだルナごとアッサリ倒していったよ』
「なっ……!?」
声を掛けられた時とは比べ物にならない衝撃が、シンを打ち据えた。
812:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:26:05.39
「鎧の化身バーにライド」
勝太郎と名乗る男はリザードソルジャーコンローの上に1枚のカードを重ねる
「コンローの効果発動 このカードにライドされた時このカードはソウルからリアガードに コンローを中央後ろに移動 そして攻撃!」
813:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:27:15.43
「ヴァンガード つまり真ん中のカードが攻撃する時デッキからカードを1枚めくり手札に加えることが出来る」
男が説明を終えると勝太郎と名乗る男はデッキの一番上を俺に見せ手札に加えた
814:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:28:18.19 XzUwx/Jm
二人の一騎打ちはアスランが勝ち、どういうわけかルナ―彼の同僚にして、
守ると誓った二人目の少女“ルナマリア・ホーク”も巻き添えを食らったという、声の主の発言。
アスランに負けたというだけでも最悪の結果なのに、泣きっ面に蜂とばかりのルナマリアの凶報。
そのあまりの事態に、シンは驚愕の声を漏らすしか出来なかった。
815:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:30:36.35
「ダメージを受けた場合デッキの上からダメージゾーンにカードを置く
ま、ディメンションゼロのスマッシュみたいなもんだ こっちは表向きだがな」
俺は言われた通りにデッキの上のカードをダメージゾーンに置いた
まぁるがる
「そいつの右上に引の文字が見えるだろ」
「ほんとだ」
「つまりカードを1枚引ける そしてどれかのパワーを+5000だがこの場合は意味ないな」
勝太郎と名乗る男はカードを横向きにしたままターンエンド宣言をした
816:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:30:50.04 XzUwx/Jm
だが、そんな彼に追い打ちを掛けんばかりに、声の主は更に無情な事実を告げる。
『その後、アイツは“ミネルバ”を堕とした』
ミネルバ。
今回の防衛線の直前まで彼が所属していた、最新鋭のザフト高速艦。
まともな進水式も行われないまま出港することとなってからほぼ一年、
多くの苦楽を共にして来た彼の“家”ともいえた存在。
817:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:33:25.52
「俺のターンか ドローえーとライドだっけ?」
「いんやその前にどらんがるの効果を読め」
山札から5枚をめくり探求の騎士ガラハッドがあればライド出来る か
俺は山札の上から5枚をめくるとそこには運良く探求の騎士ガラハッドがあった
そのままライドし残りのカードをデッキの奥に戻した
818:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:33:27.08 XzUwx/Jm
ルナマリアを含む、気心の知れた多くの同僚や上司が乗っていた。
その艦が、アスランによって堕とされた?
『酷い話だよな? 自分だって思い出もあれば知り合いとかもいるだろうに、
平然とエンジンやら格納庫やらぶち抜いて爆発させるんだもんな。多分、ヨウラン辺りが死んだぜ?』
819:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:35:39.99 XzUwx/Jm
そうだ。
アイツだって、ミネルバにいたんだ。一緒に、ミネルバを守ってきたんだ。
なのに、それを堕とした? 平然と?
嘘だ、と言い返したかった、しかしその言葉を声にすることは適わなかった。
820:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:36:19.77
「今のはスペリオルライド つまり通常のライドとは違うものだ お前はまだグレード2のカードがあればライドすることができる」
ブラスターブレード これか
「ブラスターブレードにライド」
「馬鹿な・・・1ターンに2回のライドだと ありえない・・・」
「そして手札のカードをコールとして5つの場所のどこかに出すことが出来る
前衛と後衛はいつでも入れ替えることが出来1ターンに何度でもコールすることができる
気をつけるのは真ん中のカードのグレード以下のユニットしかライドできないことだ
お前は今グレード2だからグレード2以下ならコールが可能だ」
821:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:38:33.82 XzUwx/Jm
『そして、アイツはあの新しいフリーダムや、前にアスハが乗ってた金ぴかと合流して大暴れ。
向かってくるMSは適当に武装を壊して宇宙漂流の刑。戦艦やらレクイエムの軌道を曲げるための
改造コロニーやらは、殺さず済ませるのが面倒だったのか知らねーけど極太ビームサーベルでズッバズバ。
一緒に連れてきたオーブ軍の連中も調子に乗りまくり』
822:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:39:25.15 R/BmS/eO
ID出し支援
結構ダークな話だよな
823:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:39:48.69
「よし 右前にマロンを 右後にエレインを 左前にギャラティンをコールだ」
「後ろのユニットは攻撃することができないが 前のユニットが攻撃する時そのパワーを足すことが出来る
この場合マロンの攻撃時 エレインの4000が加わり12000になるな」
よし 9000のブラスターブレードに 12000のマロン 10000のギャラティン
どれもバーの8000を上回ってるぞ
この3回の攻撃が通れば相手に3のダメージを与えられる
824:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:40:47.03
俺はヴァンガードの人支援w
825:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:41:02.50
ヴァンガードの人超おもろい
826:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:41:22.24 XzUwx/Jm
相手が少しずつ近づいているらしく、霧越しのシルエットが段々大きく、濃くなってくる。
『最後にゃメサイアも仲良く一斉射撃かましてボコボコにしてから、中の議長諸共陥落。
アスランのハゲ曰く、「未来を殺す」最悪の魔王デュランダル議長とその傀儡ザフト。
827:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:43:59.27 XzUwx/Jm
彼らを触れさせる事も無く倒し、自分達の自由と平和を守った英雄ラクス・クラインと愉快な仲間達。
さぁ、私達の戦いはこれからですわ!』
相手が近づくに連れてハッキリしてくる、霧越しのシルエット。
その “酷く見覚えのある”形に、しかしシンは違和感を覚えることも出来ない。
828:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:44:52.62 R/BmS/eO
荒しなんか気にせず、ドンドン投下してよ
ID出しの人
支援するよ
829:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:44:54.21
「よしっエレインのパワーを足してマロンで攻撃だ」
攻撃が通り1枚のカードがダメージゾーンに送られる
ゴクウ
グレード3のユニットだ
どうやらトリガーではないみたいだ
ほっとした俺はさらに追い打ちをかける
「ギャラティンで攻撃」
「ドラゴンダンサーモニカでガード」
ドラゴンダンサーモニカがガーディアンサークルに置かれる
「そいつはシールド持ちのユニットだ カードの下に数値があるだろ
それがシールド数値 相手の攻撃時手札から切ることでユニットのパワーをその戦闘中だけ増やし防ぐことが出来る」
830:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:46:19.80 XzUwx/Jm
声が告げる絶望の事実を整理することが出来ず、茫然と聞き流すことくらいしか
今の彼には出来なかった。
『……可哀想になぁ。家族を奪われたあの日からずっとずっと力を追い求めて戦い続けて、
やっとの思いで手にした“戦争の無い世界”への希望を、こんなにも簡単に呆気なく踏みにじられるなんてな』
831:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:48:00.15
「だが俺の攻撃はまだ終わっていない ブラスターブレードで攻撃えっとたしかカードを引くんだよな」
ふろうがる
覚と書いている
「それはスタンドトリガー 横向きのユニットを起こすことが出来る まぁつまりもう一度攻撃ができるってことだ」
「ちぃ・・・ここでトリガーを引いてくるとは・・・」
俺は起こしたギャラティンでもう一度攻撃し結果3ダメージを与えることに成功する
832:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:48:11.38 R/BmS/eO
ID出し支援
833:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:48:16.39
ヴァンガードおもしれえええええええ
マジ支援w
834:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:48:41.18 XzUwx/Jm
霧越しのシルエットの拡大が収まり、赤色掛かった黒一色だったそれの本来の色合いが少しずつ見えて来た。
どうやら、声の主は大分近くまで来たらしい。
『でもさ―』
声の主が、シンの目の前までほんの3,4歩というところで足を止めた。
835:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:48:56.82
やばい魅入ってた
836:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:50:57.20 XzUwx/Jm
すると、それまで膜のように周囲を遮っていた霧が、急激に薄くなり始めた。
『それでこそ“復讐”のし甲斐があるってモンだよな』
壊れたラジオから流れたようなノイズ音混じりの声が狂喜を滲ませてそう言う。
それに続くように、声の主を隠していた霧が急激に薄くなり、その姿を顕にした。
その姿を目にして、思わずシンは目を見張った。
837:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:53:33.84 XzUwx/Jm
声の主の“有り得ない姿”に、フリーズしていた彼の思考回路を無理やり再起動させる程の驚愕が彼を襲った。
『そうだよなぁ? ―“俺”』
馴れしたんだ痩躯を覆う赤と薄紫色のザフトレッド用パイロットスーツ。
ヘルメットを着けておらず、丸見えになった首から先にあるのは、10代後半頃の少年の顔。
838:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:54:32.92 R/BmS/eO
wktkID出し支援
839:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:55:18.51
俺は断然ヴァンガードの人かな
840:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:55:23.18 Ebjsq/Rw
リベンジャーシンキター!
841:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:55:57.22 XzUwx/Jm
ところどころで寝ぐせが跳びはねる黒髪が頭部を覆い、
幼さの残る生意気そうな顔は笑いつつも吊り上げた目頭と眉から
憎悪を有らんばかりに発散する、狂気染みた表情を浮かべている。
もっとも目立つ特徴である目が、血を透かしたような真紅ではなく、
濁った金色の光彩を放っているという事。
842:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:56:22.74 /NRNZJQ2
復讐劇に期待AGE
843:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:58:07.20
俺もヴァンガードの人
844:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 02:58:10.03 XzUwx/Jm
そして、その声が壊れたラジオのようなノイズ混じりであるという違いはある。
だがそれ以外は、その姿形も、その声質自体も、
構成する要素の何もかもが、全てが“彼”だった。
驚愕に目を見開くシンの目の前で、
“もう一人のシン・アスカ”が、その笑みをニヤリと強くした。
845:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:03:30.62
新人職人がSSを書いてみる 22ページ目
スレリンク(shar板)
新スレ立てちゃったけどここでよかったかな?
846:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:03:32.17 R/BmS/eO
支援
wktkが止まらないよ
847:ペルデス:XzUwx/Jm
12/01/28 03:03:32.53 XzUwx/Jm
すんません。時間も時間なので今日はここまでということで。
それと、今後は分かりやすいようにこのコテハンで投稿しようと思うのですが、宜しいでしょうか?
848:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:07:17.34 R/BmS/eO
>>847
荒らしに負けないでね
て、いうか次楽しみだ
レヴィさんとかペルデスさんとか、上手い職人さん増えたなぁ
849:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:07:27.26 /NRNZJQ2
>>847
乙彼、コテハン良いんじゃない?
850:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:10:32.95 NORqi3QF
>>847なりすまし対策に #(任意の文字列)でトリップをつけることを推奨する
どこの何とは言わないがなりすましいるので
851:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:12:33.04 R/BmS/eO
ねえ、次スレ常時ID表示でいかない?
852:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:15:42.64
>>851
次スレの>>1見てこい
853:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:18:03.39 R/BmS/eO
このまま荒らされるわけにもいかないしなぁ
854:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:48:49.38 UyQd7zGS
この流れの中で>>1を利用するのは荒しだけだな、しかも次スレに責任転嫁用偽テンプレ入れているし
855:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 03:50:02.51 B7md49La
テンプレ勝手に変更するな
なりすましもいい加減にしろ
856:ペルデス:XzUwx/Jm
12/01/28 03:50:43.73
一流経営者日野>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>変質者福田
857:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 08:30:12.14 71ZvOvO5
おいヴァンガードも板違いだろうが!!ふざけんな!!ぜんっぜん面白くねぇ!!
856
なりすまし乙
858:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 09:07:40.33 3lkDV6hC
・XzUwx/Jmさんお疲れ様でした、重箱の隅をつつくような添削になりますが…
>>804
>彼しか居ない以上、返答が返って来る訳が無い。
「頭痛が痛む」と同じような表現になってしまってます、「返答」>「答え」にすると
違和感なくなります、
シンがこの声にどう反応していくのか、彼の言う通りのIF展開が待ってるのか等
次回が楽しみなストーリーです、頑張ってください
・V6W7an1は>>499の文章をもう一度、できれば声に出して読んでください
読めない漢字が出たら調べる努力をしましょう、Googleに漢字をコピペして、その後ろに「 読み」と打てば
大抵の漢字の読みがわかりますよ
・カードバトル物のSSを書きたいのであればここではなく、該当するスレでやればキチンと評価されると思いますよ
はっきり言いますが、貴方の自演以外でこのSSを賞賛してくれる人はこのスレにはいません、エロのソムリエにハム太郎のぬいぐるみを見せて
「このガンプラ、カッコイイよな!」と聞いてくるようなものです
859:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 15:31:16.20 XzUwx/Jm
>>858
ご指摘ありがとうございます。
なるほど。割と似た表現ばかりしていたので、以後気を付けます。
何分亀の歩く速さ以下の遅筆ぶりなので、終わるのはいつになるかさっぱりですが、
最終話目指して出来る限り頑張って見せます。
860:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 15:33:39.22 XzUwx/Jm
そして、支援して下さった方々もありがとうございます。
何か気づいたことがあれば、遠慮無く申してください。
さて、差支えなければ15:45頃よりPERSONA DESTINYの続きを投稿させて頂き
たく思います。宜しいでしょうか?
861:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 15:34:36.52 Ebjsq/Rw
ぜひぜひ。シンの復讐劇に期待いたします!
862:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 15:36:39.06 WZIFM/V2
>>860
べ、別にあんたのSSなんて待ってないんだからっ
…は、はやく投下しなさいよね
863:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 15:37:02.96 ojaIdBCa
よろしくお願いします。
シンのペルソナがどうなるのか楽しみです。
864:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 15:46:23.36 XzUwx/Jm
では早速。
良いことを思いついたと、彼女は思った。
つい先日も感じた、奇妙な感覚。
現世(うつしよ)でそれを感じた前回と違い、今回は“向こうの世界”から感じた。
865:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 15:48:48.29 XzUwx/Jm
その感覚に興味を抱き、感じた付近を“自らが産み落とした分身の目”を
通して見たそれは、予想通り人の子―それも、“今回も”現世とも“向こうの世界”とも
違う異界より訪れたらしい人の子だった。
たて続けて異界からの来訪者が流れ着くという事態。その理由に察しがついている彼女としては
その現象は実に興味深いものだ。
866:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 15:50:46.42 VphF2ggD
支援
867:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 15:50:54.32 XzUwx/Jm
―さて、どうしようか。
異界からとはいえ、あの人の子もまた“来訪者”。その“素養”次第では、
“力”と“役割”を与えてやる資格があるかもしれない。
では、次はどのような“役割”を与えようか?
ほんの少しの間、空想の世界を練る子どものように嬉々としながら、
彼に与える“役割”について思考する。
868:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 15:53:41.97 XzUwx/Jm
同時に、かの人の子から目を離していたのだが、
どうやらその間に事態が進展していたらしい。
いつの間にか、その人の子の“影”が現れていた。
その事に気づいて意識を再び人の子と、その“影”に向けた彼女は、
最初、遅かったか、と落胆した。
869:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 15:55:54.61 XzUwx/Jm
“影”が現れた以上、あの人の子が辿る運命は“影”を受け入れずに死を迎えるか、
受け入れて“影”を己が“力”とするかのどちらか。どう転ぼうが、事が終わってしまえば
彼女の“力”を受け入れる余地は無くなる。
ほんの少しだけ残念そうに溜息をつき、
そのまま分身との視界共有を切ろうとして―ふと、気づいた。
870:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 15:58:02.14 R/BmS/eO
支援だー
シンの復讐劇にwktk
871:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 15:58:13.86 XzUwx/Jm
すでに“影”は現れている。そして事が終われば、
もうあの人の子に“力”を与えることは出来ない。
ならば、事が終わる前に“力”を与えたら?
そして彼女はほくそ笑み―話は冒頭の“良いこと”に戻る。
―さて、そうと決まれば。
872:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:00:45.65 XzUwx/Jm
『思いついたが吉日』という言葉もある。事が終わらぬ内に
自らも“向こうの世界”に行くことを決めた彼女は、
丁度良く近くで硝子を拭いていた人の子にその旨を告げた。
「すんませ~ん! トイレ行って来ま~す!!」
873:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:03:28.55 XzUwx/Jm
「……お前、誰だ?」
完全に呆気にとられて何も考えられなくなっていたシンが、
どうにかその口から絞り出すことが出来た言葉がそれだった。
夢を見ていると思った。さもなければ、
アスランとの戦闘の際にどこかマズいところでも打って、
そのせいで幻覚を見ているのだろうとも、思った。
874:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:06:00.58 XzUwx/Jm
そう考えても仕方ないだろう。
今の彼の眼に映る“それ”は、あまりに異常極まりないのだから。
『誰だって?』
そんなシンの姿が可笑しかったからか、
それともしばらく待って出てきたのがあまり間の抜けた言葉だったからなのか。
淀んだ金色の目を歪めて、クックッともう一人のシンは忍び笑を漏らしてから、その問いに答えた
875:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:08:47.01 XzUwx/Jm
『オイオイ、お前の眼に俺は誰に見えてるんだ? 自分の顔をもう忘れちゃったのか?
俺は、“お前”―ザフト特務隊“FAITH”所属、認識番号960511、
最新鋭MS“ZGMF-X42S デスティニー”のパイロット、シン・アスカさ』
もちろん、変装なんかしてないぜ、と付け加え、掌を仰ぐ、
おどけたような仕草と共にシンと同じ顔に歪な笑顔を浮かべるもう一人のシン。
876:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:11:09.04 XzUwx/Jm
だが、その言葉を素直に受け入れる事などシンには出来ない。
当然だ。自分がもう一人いて、それが目の前に現れるなど、
そのもう一人の自分の存在をどうのこうの以前に、その事態自体がそもそも現実として受け入れ難い。
ましてや、そのもう一人の自分が―。
877:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:13:57.34 XzUwx/Jm
『「アスランに負けたとか、ザフトがオーブに負けて議長も死んだとか、
どうしてそんなありもしないデタラメを言うんだ」って?』
「なっ!?」
図星を突かれ、思わずシンは驚きの声を漏らした。
878:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:18:44.71 XzUwx/Jm
『今度は「どうして俺の考えてる事が分かったんだ?」か? 言っただろ?
俺は“お前”―お前の“影”。自分が考える事くらい、簡単に分かるって。
それと悪いけど、俺が言った事は―お前がルナの邪魔のせいでアスランに負けた事や、
デュランダル議長が死んだって事は、皆ホントの事』
「う、嘘だ! そんな事、俺は―」
879:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:22:35.10 XzUwx/Jm
『お前が知らないのは、ただ、それを受け入れられなくてお前が忘れてるってだけ。
仕方ないよな。まさか、守るって“取り敢えず”言ったルナのせいでハゲとの決着が
着くなんて思うわけがねーし、“戦争が無い世界”への希望を賭けていたデスティニープランが
文字通り潰されるトコなんて見たくもなかったもんな』
880:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:25:49.78 XzUwx/Jm
尤もらしい事を、薄ら笑いを浮かべて言うもう一人のシン。その言葉に反論したかったが、何故かシンは出来なかった。
もう一人のシンが言う事はこれっぽっちも記憶に無いデタラメの筈だ。それなのに、
何故か頭の奥で何かがざわつき、彼に反論の言葉を考えさせないのだ。
それでも、何か言わなければと言葉を探しあぐねていたシンだったが、そんな彼を後目にもう一人の彼がこう言った。
881:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:28:19.13 XzUwx/Jm
『―でも、良かったじゃないか?』
「良かった?」
嘲笑と共にノイズ混じりの声で放たれたその言葉に、言うべき言葉が分からず逡巡していたのも忘れて、
間の抜けた声でシンは聞き返した。
コイツ、何言ってんだ、という疑問符が頭に浮かんだ。
882:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:30:39.66 XzUwx/Jm
アスランに負けたというのも、同時にルナマリアも守れなかったというのも、
議長も殺されてデスティニープランも潰されたというのも(シン自身認めてないとはいえ)、
全てもう一人のシンが言ったことだ。
ならば、それらの話の中に良い事が一つも無い事くらい分かっているはずだ。
883:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:33:36.79 XzUwx/Jm
『だってそうだろう? これで、お前はまた“復讐”する理由を手に入れたんだから』
「復讐、だって?」
やはり意味の分からない事を言うもう一人のシン。
だが、何故か理解出来ない筈のその言葉に、自らの心がざわめき出すのをシンは感じた。
884:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:37:52.54 XzUwx/Jm
まるで、自らも意識していなかった“とんでもない何か”が、
もう一人の自分に容赦なく穿り出されそうな、そんな不安。
その不安が知らず知らずの内にシンを一歩後ずさせるのを見計らったかのように、
もう一人のシンが歪に歪めていた金の双眸をカッと見開いた。
『そうさ―復讐だ!』
885:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:39:55.34 XzUwx/Jm
突然、もう一人のシンが叫んだ。
先程までのどこか嘲笑しているかのような声から一転した、
熱と狂喜の籠った声で、畳みかけるようにもう一人のシンが更に叫ぶ。
『家族が皆殺しにされたあの日から、お前はずっとそれを楽しみに生きて来た!
家族を奪った奴ら、戦争をする奴ら、戦争を食い物にする奴ら、
886:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 16:40:04.13 R/BmS/eO
サラっと怖いこと言うな
もう一人のシン
wktk支援
887:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:42:26.65 XzUwx/Jm
関係の無い人達に理不尽な事を強いる奴ら、仲間を奪った奴ら、
守ると誓った娘を奪った奴ら、お前を裏切った奴ら、
ヒーローごっこするなと言っておいて自分はヒーローごっこしてる奴ら、
正義ヅラして戦場を引掻き回す奴ら、御大層な理念のために人を死なせる奴ら、
訳の分からない御託を並べて“戦争の無い世界”をぶっ壊す奴ら、お前の“復讐”の邪魔をする奴ら!
888:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:44:31.53 XzUwx/Jm
そいつらをコテンパンに叩き潰して、醜く命乞いさせて、嘲笑って、
その上で八つ裂きにして殺してやる! それだけを考えて! それだけを楽しみにして!
そのため“だけの力”をただ只管求めてっ! お前は今日まで生きて来たッ!! ―そうだ!』
そこで一旦息を吸い、
『お前の本質は、“復讐”なんだよ!』
889:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 16:46:44.96 AXQbZu89
ペルソナ支援!!
890:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:47:35.38 XzUwx/Jm
勢い良く腕を振って、その激情の籠った言葉をもう一人のシンが言い放った。
「俺の、本質が……復讐?」
もう一人のシンのあまりの迫力に押されつつも、どうにかシンはそれだけを呟く。
その蚊も消え入りそうな声で発せられた言葉に、ああ、ともう一人のシンが満足気に頷き返した。
その様が、そしてその言葉が、これ以上無いくらいに彼の逆鱗に触れた。
891:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:51:08.14 XzUwx/Jm
「フザけんな! 俺は! 俺はずっと、“戦争の無い世界”の為に戦って来たんだ!」
そうだ、俺は今までずっとそのために戦って来た。
あの日―2年前オーブに地球連合軍が攻めて来た、あの日から。
有無を言わさない大きな力の前に、為す術も無く最愛の両親と妹を奪われた、
無力だった自分。
892:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:53:18.73 XzUwx/Jm
そんな自分が嫌で。誰かを守れるだけの力が欲しくて。
容易く人の命を奪っていく戦争を無くしたくて。そのためにザフトに志願して、
そのために戦って来た。
そのためだけに、戦って来たんだ! 俺の本質が復讐なんて、そんなワケあるか!
そんな激情を込めた彼の怒声を、しかしもう一人のシンは鼻で笑った。
893:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:55:50.74 XzUwx/Jm
『違うな。“戦争の無い世界”も、「誰かを守れる力が欲しかった」っていうのも、
それ全部建前だ。家族を奪った戦争が憎かった。家族を奪われたのに復讐も出来ない無力な自分が憎かった。
だから、その憎い戦争や情けない自分に“復讐”したくて、“復讐”するためだけの力が欲しくて、
お前はザフトに志願したんだ』
「違う!」
894:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 16:57:33.06 VphF2ggD
支援
895:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 16:58:21.64 XzUwx/Jm
全くその気持ちが無かったわけではない。
確かに戦争も、あの日の無力な自分も憎かったのだから。
だが、それは自分が戦う理由の全てではない。ましてや、
自分が求めていたのは復讐のためだけの力ではない。
自分が本当に求めたのは、戦争を無くす力、誰かを守るための力で―。
『じゃあ、ステラは?』
896:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 17:00:46.22 R/BmS/eO
シン(本物)辛いなー
支援
897:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:01:20.94 XzUwx/Jm
その名前を聞いた途端、ピクリとシンは身体を震わせた。
『覚えてるよな? ステラ・ルーシェ―お前が守るって約束して、守れなかった娘だ』
覚えているに決まっている。
思い出そうと思えばすぐにでも思い出せる、幼さの残った愛らしい顔。
898:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:04:04.11 XzUwx/Jm
守ると誓い、しかし守れなかった少女のその名前にシンは懐かしさと愛おしさ、
悲哀を覚えると共に、急激に嫌な予感が募っていくのを感じた。
『連合軍に無理やり戦わされていたあの娘を、お前は必至で守ろうとした。
でもお前は守れなかった。何でだ?
フリーダムやアークエンジェルの連中に邪魔されたからか?
899:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:06:24.52 XzUwx/Jm
ステラを説得し切れなかったからか?
それとも、その時のお前の力がステラを守るには足りなかったから?
―違う。全部違う。
本当の答えは、お前の力が守るための力じゃない、
お前の“復讐”のためだけの力だったから、さ』
900:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 17:07:33.05 R/BmS/eO
魅了されすぎて、支援を忘れるよ
901:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:08:32.23 XzUwx/Jm
「なっ……!?」
『その証拠に、その後、あれだけ敵わなかったフリーダムに、
お前はどうにかだったけど勝つ事が出来た。
当たり前だ。“復讐”は何かを奪われたりした、その仕返しにやるモンだ。
そのための力でステラを奪われたことへの復讐は出来ても、
“そのためじゃない”力でステラを守るなんて、最初っから無理なんだよ!』
902:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:11:21.90 XzUwx/Jm
「ち、違うっ! 違う! そんなワケっ……!」
頭を左右に振り、シンは必死に否定しようとする。
守るから、と、そう告げた時、ステラは安心仕切った笑顔を見せてくれた。
なのに、自分の力が、誰も守れない“復讐”だけの力だから。
だから、ステラを守る事が出来なかったと、そうもう一人のシンは言った。
903:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:13:51.81 XzUwx/Jm
その言葉を肯定するということは、つまり知らなかったとはいえ、
ステラを最初から裏切っていたということだ。
あの愛らしい笑顔を見せてくれた、ステラを。
だから、もう一人のシンのその言葉を、シンは受け入れられない。
自分の力が誰も守る事の出来ない“復讐”のためだけの力などと、
自分の本質が誰も守る事の出来ない“復讐”だなどと、決して認める訳にはいかなかった。
904:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:16:14.46 XzUwx/Jm
そんな彼に畳み掛けるように、眉を吊り上げてもう一人のシンが更に叫んだ。
『じゃあ、もっと言ってやるよ。アスランとの一騎打ちでルナが邪魔に入ったあの時、
お前は躊躇せずにルナをアスランごと堕とそうとした! ステラと同じように、守るって言ったルナをだ!
けど、ルナはお前の邪魔をした! お前を裏切ったアスランへの“復讐”を邪魔した!
905:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:19:04.54 XzUwx/Jm
だから、ルナを憎いと思った! 憎いと思ったから、
アスランごと“復讐”しようとしたんだよなぁ!』
「ルナをっ!? そんな事―」
『あるんだよ! とっくに忘れてるだろうけど、
お前は確かにルナを憎んだ! 「殺してやる!」と思った!
906:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:21:32.11 XzUwx/Jm
二人纏めて堕としてやるって、あの時出せた最高速で“デスティニー”を突っ込ませたんだ!
アスランの返り討ちに遭わなきゃ、二人とも殺せてた!
それもこれも、お前のその力が“復讐”のための力だから!
お前の本質が誰かを守ることじゃない! 気に入らないもの全てを憎んで仕返して、
八つ当たりする、“復讐”だから―』
「黙れェッ!!」
907:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 17:21:55.28
しえん
908:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:23:52.23 XzUwx/Jm
募り上がる不安が、もう一人のシンが吐く侮蔑ともとれる言葉への憤りが、
ついにシンの口から噴き出した。
「何が……何が、俺の本質は復讐だ。何が、何も守れないだ」
家族を失って、その悲しみを繰り返したく無くて。
909:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:26:01.20 XzUwx/Jm
そのために俺は、あんな悲劇を二度と起こさない力を求めて。
ステラのような、戦争の為に誰かに利用されるような子供が生まれない世界を
作りたくて。そのために戦って来たんだ。
なのに、なのにコイツは。
910:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:28:07.76 XzUwx/Jm
俺がアスランに負けたと、メサイアが堕ちたとデタラメばかり言って、
俺の気持ちを否定して、俺が誰も守れないと言って、俺が復讐しか出来ないと言って!
何が、何が「俺はお前」だ! お前が俺なら、俺がどんな思いで今まで生きて来たか、
今まで戦って来たか、一番分かってる筈だ! それを……お前なんか、お前なんか―。
911:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:30:41.45 XzUwx/Jm
「“お前なんか、俺じゃない”!!」
込められる限りの“拒絶”の意思を込め、もう一人のシン向けてシンは絶叫した。
すると、その叫びに一瞬虚を衝かれたように金の瞳を丸くしたもう一人のシンが、
俯いてクックッと肩を震わせて笑い出した。
912:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:33:03.86 XzUwx/Jm
『そうかよ……俺を撥ね退けてでも、負けた事も、
自分のことも認めたく無いワケか。
じゃあ、もういい。お前なんかもう、知った事じゃない。
俺はもう―“お前なんかじゃないんだから”ッ!』
ガバリと、もう一人のシンが顔を上げ、その金色の瞳を
凛々と輝かせて高らかに狂笑を上げる。
913:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:35:22.05 XzUwx/Jm
すると、突然のもう一人のシンの身体から黒い靄のようなものが噴き出し、
その身体を覆い尽くして黒色の塊を形成していく。そしてその黒い塊が、
急激な勢いを持って縦横無尽に膨張していき、見る見る内に
巨大な“何か”を作り上げていく。
914:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:37:25.98 XzUwx/Jm
「な、何なんだよ? 何が、起きてるんだ!?」
急転の事態に狼狽し、誰に問い掛けるでもなくシンはそう言った。
その問いに答える声は、今度こそ無かった。
915:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/28 17:39:58.74 XzUwx/Jm
休憩も兼ねて、今回は一端ここで終了させて頂きます。
支援して下さった方々、ありがとうございます。
お目汚し、失礼致しました。
916:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 17:40:22.27 R/BmS/eO
支援
917:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 17:41:50.69 R/BmS/eO
ペルデスさん乙
魅了されました
918:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 17:47:47.10
乙ですよ~
またお願いしま~す
919:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 17:48:14.76 71ZvOvO5
やべ
920:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 18:05:38.13 VphF2ggD
乙でした
921:通常の名無しさんの3倍
12/01/28 18:22:19.80
久々の新人さんの作品…ペルデスさんお疲れ様でした
シンの心の葛藤、もう一人の自身とのぶつかり合う感じ
この先シン自身がどういう形に向かってゆくのか…気になりますね。
922:レヴィ ◆fNI.xrav.L8B
12/01/28 23:54:36.29 O7EG1Ewf
ペルデスさん乙です!
以下本題
前投下したSSに抜けがあったので修正します
以下の文面を>>583の「今ウィンダムに搭乗している~」の前に入れてください↓
「応援……ダガーLとウィンダム?」
二度にわたって敵ダガーLの物理攻撃を食らったノーチェは乱れた息を整えつつ、
敵と距離をとりレーダーに映し出された2機の味方機に目を向けた。
『おい、聞こえるかノーチェ!? 助けに来てやったんだから感謝しろよ!』
すると不意にウィンダムから通信が入り、耳障りな声が彼の耳を衝く。
923:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:11:39.24 37/EK5R1
皆様、おはようございます。
いやはや、今回も多くの支援頂きありがとうございます。レヴィさん乙です。
さて、問題がなければ7:20分ごろより続きの投下を始めさせて頂こうかと思います。
宜しいでしょうか?
924:通常の名無しさんの3倍
12/01/29 07:13:46.77 WG80/mPx
おk
925:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:20:05.54 37/EK5R1
もう一人のシンに異変が起きた、丁度その頃。
シンがいる地点より少し離れたその場所を、一つの集団が進んでいた。
「大変クマ!」
集団の中から、慌てたような声が上がる。
「“影”が暴走始めちゃったみたいクマ! ヤバイクマ!」
926:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:22:34.73 37/EK5R1
その絶叫に釣られるように、潮が引くように急激に薄くなっていく霧。
それに合わせ、霧の中に覆われていた瓦礫やら巨大なロボットらしき物体の
残骸やらがその姿を晒していく。
それが、暴走した“影”が、人を襲うことが出来るようになったという何よりの証。
「マジかよ!?」
「ちょっ……まだ辿り着いてもいないのにぃ!」
927:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:24:11.00 37/EK5R1
その事実が分かっていても、否、分かっているからこそ、
彼らはその事態に絶叫せざるを得ない。
霧が完全に引いた時、“影”は人を襲う。暴走した“影”に
人が抗う術は無い。
“力”を持つ彼らならまだしも、その彼らも“影”の下に
辿り着けていないのではどの道同じ事だ。
“色々と気になる事はあるが”、いずれにせよ、
このままでは手遅れになってしまう。
928:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:25:16.91 37/EK5R1
「―急ごう!」
暴走した“影”に、“また”誰かが殺される。
その最悪の結末を回避するために、霧の空けた瓦礫とロボットの残骸の山の中、
その集団は更に足を急がせるのだった。
929:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:26:39.77 37/EK5R1
『我は影……真なる我……』
ノイズが混じったシンの声でそう告げる、もう一人のシン“だったもの”。
急激に膨張した黒い塊の中から現れた時、その姿はもはやシンどころか、
人の姿すらとっていない、巨大な異形と化していた。
930:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:28:35.34 37/EK5R1
『さぁ、“復讐”の時間だ』
トリコロールに彩られた全身を覆う装甲と背の赤い翼は所々が砕け、拉げ、罅割れ、
内部機器が露出し、千切れたケーブルが切断面からバチバチとショートしている。
その右肩には全身が軟体動物のようにあらぬ方向に曲がりくねった女性がへばり付き、
そこから下にあるはずの右手は手首の辺りからバッサリと切り落とされ、内部の機構を外に晒している。
一方、その左肩には撥ね上がって鋭くなった装甲に腹を貫かれた男性が寄り掛かるように俯き、
その先に延びる左手に握られている長大な剣―対艦刀に分類されるその兵器は、
刃となるレーザーを発生させる上下の発信機が拉げ、代わりに固まった血で出来たような赤黒い刃が
その部分を覆っている。また、それを持つ本体同様に所々がボロボロになった実態部分には、
右腕が二の腕の辺りから千切れた茶髪の少女と、その身を包む独特のデザインをしたピンク色を
基調としたパイロットスーツの所々に金属片を突き刺した金髪の少女がしがみ付いている。
931:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:30:21.57 37/EK5R1
更に、本来なら滑らかな白の装甲で形作られた脚部がある筈のその下半身は、
赤色の胴から下を覆う幾人もの亡者が怨裟の声を上げ、百足の足のようにウゾウゾと蠢いている。
そしてその頭部。半ばで折れた金色のブレードアンテナを額の部分に掲げた
白色の兜から覗く緑のツインアイは罅割れて内部のカメラが露出し、
その身体に纏わりつかせる亡者達と同様に、文字通りの血涙を滝のように流していた。
身も凍るような恐ろしい姿に変わり果てていたが、しかし、シンには見間違いようが無い。
ここに来る直前まで駆っていた愛機を。
それにしがみ付く、失った筈の大切な人々の姿を、見間違える訳が無い。
『俺から全てを奪ったアスラン達も、俺の邪魔をしたルナも、
そして俺を拒んだお前も―皆、皆々、“復讐”してやる!!』
血涙の溢れるツインアイを瞬かせ、赤黒い刃の光る主武装“アロンダイト”を、
“デスティニー”が高々と振り上げた。
932:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:32:24.71 37/EK5R1
反射的に、シンは横に跳んだ。
一瞬空けて、シンがいた位置目掛けて“デスティニー”の姿をした化け物が
“アロンダイト”を叩き付けた。
途轍もない質量を持った一撃が、すぐ目の前で雷が落ちたかのような轟音を上げ、
地面を砕いた。
巻き上がった細かな破片に額を打ち据えられ、思わずシンは尻餅を突く。
「痛っ……!」
鋭い痛みの走った額に手を当て、同時に視線を上方に向ける。
再び“アロンダイト”を振り上げる“デスティニー”の姿が見えた。
慌てて横に転がるシン。
そのすぐ傍に、血の刃を渡らせた対艦刀が再び叩き込まれた。
大小様々な形の破片を伴った暴風に煽られ、再びシンは尻餅を突く。
視界一杯に砕けた灰色の地面―意識していなかったので気付かなかったが、
どうやらアスファルトらしい―と、所々が砕けた水色の刀身が広がる。
そして、目が合った。
933:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:34:29.25 37/EK5R1
『……ちゃぁん……お兄ぃちゃぁああぁぁん……』
2年前と同様の、半ばから千切れて赤黒い血を流す右腕を伸ばそうとする
妹―マユ・アスカと。
『シ……ぃん……シイィイィィン……』
もう二度と誰にも弄ばれないようにと、彼女から貰った思い出の貝殻と共に
湖畔へ水葬した時そのままのパイロットスーツ姿の、ステラ・ルーシェと。
ボロボロの“アロンダイト”にしがみ付く、当に失った大切な少女たちと。
地の底から響くような怨嗟の呻きを放ち、空ろとなった目から血涙を流す、
恐ろしい姿をした彼女達と。
そして、彼女達ごと引き上げられた対艦刀と共に移動した視線の先で―。
その両肩で、最期に見た時そのままの姿で恐ろしい死に顔を血涙に濡らす両親と。
文字通りの血涙が流れるツインアイに、溢れんばかりの怨讐の念を込めて彼を睨む“デスティニー”と。
目が、合った。
それが、一瞬とはいえ彼を動揺させた。
その動揺のために動きを止めてしまったのが、いけなかった。
934:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:36:10.62 37/EK5R1
視界の端に、水色の軌跡が見えた。
それに気付くやすぐに横に一回転した傍で、ズドンという轟音が鳴った。
そう思った時、すでにシンの身体は宙を舞っていた。
先程額を打ったものよりも大きい破片が、雨のように彼の全身を打つ。更にその数瞬後、
追い打ちとばかりに硬い地面にシンは背中を打ち付けた。
「ガハッ……」
パイロットスーツを着ていた事が幸いした。
ザフトのパイロットスーツは首から胸、背中、肩に掛けてプロテクターに覆われているため、
急所となる部分が集中しているその辺りへのダメージが大分抑えられたのだ。
だが、それはあくまで不幸中の幸いという話である。
実際には、破片のシャワーと地面に全身を傷つけられたシンは、痛みのあまり動く事が出来なくなっていた。
特に、一番にガードすべき頭にも傷を負ったというのが問題で、
ただでさえ切れた頬や額から夥しい量の血が流れているというのに、片目が見えなくなっており、
もう片方の目も酷くボヤける。
おまけに、すぐ傍で衝撃が発生したせいか、両耳からキンキンと耳鳴りが喧しい。
935:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:38:28.14 37/EK5R1
『クソオオォォォッ!!』
ノイズがかった、自分の声と同じ怒声が聞こえた。
それだけでも発生する鋭い痛みに耐えながら、声のした方にシンは首を傾けた。
見れば、悔しそうにトリコロールの装甲をガタガタと震わせる“デスティニー”の姿があった。
その左手から伸びる水色の刀身が、先程までシンがいた位置のすぐ傍の地面に沈んでいた。
『クソッ! 絶好のタイミングだったのにっ! だけどっ! 今度こそ!』
再び、その左手に握られた“アロンダイト”が高々と持ち上げられる。
マズイと、シンは思った。
先程までとは違い、今のシンは首一つさえ動かすのも難儀な状態だ。今度は確実に避けられない。
今度こそ、彼の下のアスファルトごと、シンの身体は叩き潰される。
どうにかしないと。
必死に打開策を考えようとするも、しかし身体の痛みと耳鳴りにまともに思考する事が出来ない。
足掻こうとしても、その瞬間走る激痛に呻き声を上げるしか出来ない。
もう、シンに出来る事は何も無い。
『今度こそ……“復讐”してやるうううぅぅぅぅぁああ!!』
その憎悪をその一刀に込めるように、雄叫びを上げて“デスティニー”が
“アロンダイト”を振り上げる。
その刀身にしがみ付くマユとステラが、シンが守りたかった二人の少女が、
嬉しそうに顔を歪ませる。まるで、これから死んで自分達と同じになるであろうシンを、
祝福するかのように。
936:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:39:50.24 37/EK5R1
―死ぬのか?
こんなワケ分かんない場所で、こんなワケ分かんない奴に、
あんなワケ分からないデタラメ好き放題言われて。
嫌だ。
アスランも、メサイアも、ミネルバも、ルナも、本当はどうなったのか、
まだちっとも分かって無い。
“戦争の無い世界”だって、まだ諦めて無い。
だから―。
「まだ、死ねるかッ……」
ボロボロの刀身が、水色の残像を引いて振り下ろされる。
ノイズの混じったシンの声で狂笑を上げる“デスティニー”。
そして、ほぼ確約された死の運命に絶望するでもなく、最後まで抗おうとばかりに、
見る見る内に大きくなる刀身を見える方の目で只管睨みつけるシン。
そんな彼の思いに呼ばれたかのように―。
何処からともなく、球体状の“何か“がシンと、彼からほんの1メートルも無い位置まで下りていた
“アロンダイト”の刀身との間に現れた。
937:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:41:02.16 37/EK5R1
渾身の力を込めていたであろうその一太刀が、ガキリという甲高い音を立てて弾かれる。
その衝撃から仰け反る“デスティニー”の姿が一瞬見えたかと思うや否や、
シンを守ったその球体が爆発し、その爆風が彼の視界を真っ白に覆い隠す。
その爆風が直前までもう一人のシンの姿を隠していた赤い霧よりも更に濃い、
真っ白な霧だと気付くよりも前に、片目だけのシンの視界が“それ”を映した。
薄灰色の影からシンの胸の上まで伸ばされた、その姿を覆い尽くす白い霧以上に白く美しい、
その誰かの“手”を。
938:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:42:53.63 37/EK5R1
「―ああ、そのままでいいですよ」
何かを喋ろうとして、しかし傷が痛んだのか呻き声を上げただけのその人の子に、
自身が生み出した結界の霧越しに掌を向けて彼女はそう言った。
やはり現世の人の子とは違う、と彼女は思った。
寝癖混じりの黒髪や黄色掛かった肌は日本(ひのもと)に住まう人の子と良く似ているが、
血を混ぜた硝子玉の如き見事な紅の眼は、海の向こうに住まう人の子とて同じ物を持つ者はそうおるまい。
その様は、何者かの意図によってそうなるように作られたかのようだ。
そして何より、彼の内に有りしその“素養”。
現世の人の子には持ち得ないその“素養”こそが、何よりもこの人の子が異界より現れたというその証。
こうして直に彼の前に現れて感じるその“素養”に“再び”感嘆の感情を覚え、彼女は微笑を浮かべる。
彼は、“力”と“役割”を与えるのに値する“素養”を、確かに持っている。
「さて、いつまでも君の傍にいられるわけでも無くてね。早速ですが―君に“力”を与えたい」
939:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:44:21.00 37/EK5R1
力、と、そうオウム返ししようとして、再び人の子が痛みに呻きを上げる。
彼女が何を言っているのか、自分に何をしようとしているのか、
そもそもどういう状況なのか自体、彼には分かって無いだろう。
だが、分かってもらう必要は無い。
分かろうが分かるまいが“力”と“役割”を与える事に変わりはないし、
霧越しとはいえ姿を見せている以上、彼の記憶を多少暈してやらねばならないのだから。
「そうそう。君に与える役割なんですが―」
ゆっくりと、彼の右手に、自らの右手を近づけて行く。
その途中、片方だけ開かれた彼の眼が視線に入った。
まるで情報の整理がついていないだろうために、只管その赤い瞳は丸くなっている。
だが、先程“影”に害されようとしていた時、その瞳は確かに強烈で印象的な光を宿していた。
その光が、彼に与える“役割”に直前まで悩んでいた彼女を一瞬で決断させたのだ。
それ以上に相応しい“役割”は無いと。
「“渇望”―そう、君には“渇望”の役割を与えましょう」
死の運命に抗う術を、生を求める、鋭いまでの“渇望”の光を。
940:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:46:35.19 37/EK5R1
―こだ……ああぁぁ……こい……あぁぁ……
どこからか、怨念と憎悪に満ちた悪鬼の叫びが響いた。
それがあの“デスティニー”の姿をした化け物の声だと気付くのと、
自身が“立ち上がって”、赤と黒の一対のウイングを生やしたその背を見ている事に
シンが気付くのは同時だった。
あれ、とシンの頭に疑問が浮かぶ。
先程まで、立つどころか、喋る事さえ困難な程に痛んだ自分の身体が、
どういう訳か痛まない。全身の傷も、片方しか開かない目もそのままなのに、
まるで痛覚だけがすっぽ抜けたかのようなのだ。
『どこだあああぁぁぁ! どこに行ったあああぁぁぁぁぁ!?』
それに、明後日の方向を向いて自分を探しているかのような素振りをしている“デスティニー”も
奇妙だ。碌に移動できなかった自分が奴から姿を眩ませる事等出来る筈が無いし、周囲の地面に刻まれた
“アロンダイト”の跡から見ても、それは間違いない。だというのに、見失ったと言わんばかりのあの様子は
一体何なのか?
どうにも腑に落ちない現状だが、しかしシンはそれ以上踏み込もうとしなかった。
まるで“霧が掛かった”かのように頭がボンヤリとして、思考するのも、“直前に何があったか”を
思い出すのも億劫に感じたからだ。
―にしても。
何気なく、シンは周囲を見回す。
もう一人の自分や“デスティニー”に気を取られて気付かなかったが、
霧が晴れて全体が見渡せるようになったそこは、やはり見覚えのある場所だった。
941:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:48:38.51 37/EK5R1
足下を覆うアスファルトも、所々にスクラップとなって鎮座する、
当時配属されたばかりだったオーブ軍主力MS“M1アストレイ”や、
連合軍主力MS“ストライクダガー”も、爆風に抉られたかのような焦げた土の斜面も。
違いは幾つもあるが、二年前に家族と共に目指して、しかし彼しか辿りつく事が出来なかった、あの港だった。
―そっか。
そりゃ、見覚えもあるよな、とシンは納得する。
家族を失った場所、家族を守れなかった無力な自分を嘆いた場所、彼の始まりの場所。
忘れたくたって忘れられない。
例え、何事も無かったかのように立派な慰霊碑に変えられてたとしても、
そこで失われた命があったことを、忘れちゃいけない。
決して、復讐なんかのためじゃないのだから。
そんな理不尽に命が奪われる戦争から、奪われる運命にある命を守りたくて、
この道を、選んだのだから。
―我は汝、汝は我
突然、声が響いた。
耳を介してではなく、自らの内から直に伝わって来たかのようなその声に
驚くよりも前に、右手に何やら違和感がある事にシンは気付いた。
見ると、いつの間にやら長方形の何かを持っている。
942:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:51:37.93 37/EK5R1
―今こそ双眸を見開きて
どうやら、何かのカードらしい。
裏面には濃い青と薄い青の二色で中心を境に塗り分けられた仮面の絵が描かれ、
表面にはシンプルな金枠の内側で終着点の無い闇のような黒い渦が描かれている。
どうしてこんなモン持ってるんだ、と不思議に思いながらその絵柄を眺めていたシンだったが、
その頭にふと“言葉”が過った。
―発せよ!
それを見計らったかのように、先程から響く声が、そう告げる。
その声を訝しむ間もなく、その言葉が何を意味するのかを考える間もなく、
シンの口が、その“言葉”を紡いだ。
「―ペ……ル……ソ、ナ」
“ペルソナ”。
そう口にした途端、シンが持っていたカードが、枠に覆われた闇の中から
猛烈な勢いを持った蒼い炎を吐き出す。
そしてその炎の奔流の中に、シンの片目がそれを見た。
影絵のように炎が放つ光の中に映り込む、“何か”の姿を。
『そこかああああぁぁぁぁ!!』
カードから溢れる炎が気付かせたのだろうか。
それまで背を見せていた“デスティニー”が、怨讐の叫びを上げて振り返り、
“アロンダイト”を高々と振り上げる。
それを気にも留めず、シンはただカードが放つ光の中の“何か”を見つめていた。
ふと、次にどうすべきかが頭に浮かんだ気がした。
そうすればいいと、“何か”も言っているような気がしたので、
シンはそうすることにした。
『今度こそ、終わりだあああぁぁぁ!!』
神速を伴って、“アロンダイト”が振り下ろされる。
それと同時に、シンは右手を握り締めた。
硝子が割れたような甲高い音を、同時に発生したシンの中の
“何かが弾けるような感覚”に共鳴させて。
カードが砕け散った。
943:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:54:12.09 37/EK5R1
これで終わる、と彼は思っていた。
これで、自分を拒絶した“本体”に“復讐”できると、彼は信じ切っていた。
抗うための“力”を持っていない、否、持つ事を拒否した“本体”が、
自分に対抗する等出来る訳が無いのだから。
だから、今度こそ終わるのだ。
自らが振り下ろすこの刃が、自分を拒んだ“本体”を、
己の本質さえ受け入れられない脆弱で幼稚なその精神ごと叩き潰して四散させるのだ。
それで、愚かな“本体”への“復讐”が完遂するのだ。
それが、避けようの無い運命だから―その筈だったから。
『……何だよ、ソレ?』
妙だとは思っていた。
あの白い霧に覆われ、それがすぐに晴れたかと思うや、いつの間にか眼前から消えていた“本体”。
傍から見ても動けるような状態じゃなかった“本体”が一体どこに消えたのか。
必死になって探していたところ、ふと暫くして背後から何かの光が射している事に気付いた。
まさかと思って振り返れば、案の定“本体”がそこに“立っていた”。
あれ程に傷ついた“本体”が立てた事も、“本体”の右手から溢れんばかりに発生する
蒼い炎も気になりはしたが、しかし彼にとってそんな事はどうでも良かった。
“本体”がそうであるように、その“影”である彼もまた、その本質は“復讐”。
その本能に従い“復讐”することを優先した彼は左手の血の刀身が付いた対艦刀を構え、
振り下ろした。
それから後は刹那の間の事だった。
944:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:56:41.58 37/EK5R1
握り締められた“本体”の右手から硝子が割れたような甲高い破壊音が響き、
そこから粉々に四散した欠片が光を纏って寄り集まり、
『何なんだよ、“お前”?』
作り出された“何者か”によって、“アロンダイト”が止められたのは。
ガキリと、音を立てて“アロンダイト”がその“何者か”の持つ武器に太刀筋を逸らされる。
ボロボロの刀身が、再び轟音を上げて何も無いアスファルトの地面に沈みこんだ。
その隙を突かんと、武器を構えて“何者か”がもの凄い速さで突っ込んでくる。
チィッ、と血涙に汚れた白色のマスクに覆われた口から舌打ちの音を立て、
すぐに彼は“アロンダイト”を引き戻し、“何者か”との間に構えて盾にする。
“何者か”が放った逆袈裟切りが、その場所にしがみ付いていたマユの身体ごと、
巨大な刀身を中程で真っ二つに切断した。
続けて、得物を上に振り上げて縦一線を繰り出そうとする。
させるかと、対艦刀の残っている部分ごと彼は突進を繰り出した。
その一撃が“何者か”を引き剥がすが、しかし直前で武器を間に出して防御したらしく、
ダメージを負ったようには見えない。
クソッ、と毒づき、彼は憎悪を込めて、全身から赤色の光を噴き出す“何者か”を睨み付ける。
顔は赤みを帯びた蛇腹状の仮面に覆われ、その隙間から覗く金色の目からだけでは
その感情を読み取ることは出来ない。その額から後頭部に掛けては、鉢巻きのような細い帯状のパーツが伸びている。
その右手には、赤黒く柄の長い、矛らしき武器が根元から握られている。更に、仮面上部の突き出た部分と鉢巻き上のパーツの先端、
そして武器の刃と身体の至る所から、ゴゥゴゥと炎が燃え上がっているという特徴があった。
だが、そいつの最も特徴的なところは、身に纏うその服にある。
945:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 07:59:15.01 37/EK5R1
肩と肘から炎が噴き出るその服は、首元から胸、肩までと肘から手首までが黒く、
それ以外の部分が濃いワインレッドで彩られていて、その腰元に独特の形をしたベルトが巻かれている。
そしてその襟元には、砂時計に似た赤いザフトのマークが描かれていた。
所々のデザインが本来の物とは異なるとはいえ、その服は間違い無く、
ザフトのエリート士官が身に纏う“赤服”だった。
そして、盛り上がった赤いマフラーが覗くその胸元。胸を肌蹴るその着こなし方は、
彼の“本体”がよくそうしていたものだ。
その姿に“何者か”の正体が思い浮かび、しかし彼はそれを否定する。
『お前は……』
有り得ない。
アイツが“力”に目覚めたなんて、有り得ない。俺がこうして存在しているんだから、
それだけは絶対に有り得ない!
じゃあ、“アレ”は何だ?
俺に対抗できる、“アレ”は、何なんだ!?
俺に対抗できるってことは、“アレ”はアイツの“力”?
アイツの“心の鎧”じゃないのか?
違う! それだけは有り得ないんだ! 俺がいるんだから!
アイツは、俺を拒絶しているんだから! じゃあ、じゃあ―!
『お前は……お前はっ! お前は一体何なんだああああぁぁぁぁぁぁッ!?』
―怨讐の血刃
自問自答の末に生まれた猛烈な不安を吹き飛ばさんばかりの絶叫を上げ、
彼は“アロンダイト”を振り上げた。
946:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 08:01:08.38 37/EK5R1
有り得ない想像しか浮かばない“何者か”を“本体”諸共叩き潰すために。
半ばから断ち切られた水色の刀身を、それまでとは比べ物にならないほどの
速度を持たせて振り下ろす。
自分の存在を脅かしているかもしれない“何者か”も、流石にこれは防げまい。
そう考えていた彼の耳に、それまで何も行動を起こしていなかった“本体”―片方だけ
開けられた真紅の目から光彩が消えたシンのその言葉が、確かに聞こえた。
「―“カグツイザナギ”」
その言葉に反応したかのように“何者か”―“カグツイザナギ”が空いている左手を彼に向けた。
そう思った刹那、
―アギ
彼の全身を灼熱の炎が包み込んだ。
947:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 08:04:02.63 37/EK5R1
「見えたクマ!」
集団の一人の、赤と青の着ぐるみ姿が手首の無い太い腕をそれに突き付ける。
その先では、“影”が今まさに必殺の攻撃を繰り出そうとしているところだった。
「デッケー……つか、何アレ!? ロボットだよな!? どー見てもロボットだよな!? な!?」
9メートル弱程度のその巨体はトリコロールの装甲に覆われ、背から機械の翼を生やしたその姿は、
誰が見ても同様にロボットと表現するだろう。
加えて、所々が壊れて緑色に光る目から血涙を流すその様は禍々しくも、そのスタイリッシュとも
いえない事も無いシルエットと合わさり、独特の味を出している。
その様に、スゲーカッコイイ、と男心を刺激されたように叫んでいた茶髪の少年が、
同行する緑ジャージの少女に、燥いでる場合か、と後頭部をチョップされる。
だが、集団の先頭を走っていた灰色の髪の少年の視線は、それとは別のものを捉えた。
「―っ!?」
「痛てて……ん? どしたよ相棒?」
後頭部を撫でていた茶髪の少年が、灰色髪の少年の異変に気づき、声を掛ける。
その声に、灰色髪の少年は“それ”を指差すことで答えた。
その指先は、“影”が手に持つ、半ばから断ち切られた、凝固した血の如き赤黒い刃の剣のような武器を
振り下ろそうとする、その眼前を指示していた。
「んなっ!?」
「えっ、何? 何かあったの―って嘘!? アレってまさか!?」
「何でクマ!? “影”はまだ暴走中なのに! ちゅーか、アレってセンセイの!」
集団が、一様に驚きの声を上げる。
“まだ存在しない筈”のモノが、そこにいた。
蛇腹状の仮面に覆われた顔と、右手に持つ矛。赤いオーラのようなものに包まれ、
所々が燃え上がり、見た事のない赤い服を着ているという違いはあれど、その姿はあまりに酷似していた。
その“まだ生まれていない筈の心の鎧”は、あまりにも見知った姿をしていたのだ。
「―“イザナギ”?」
“影”の全身があっという間に燃え上がったのは、呆然と灰色髪の少年がそう呟いた、
そのすぐ後だった。
948:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 08:06:08.30 37/EK5R1
『ぐわあああああぁぁぁぁ!!』
悲鳴を上げ、炎の中で“デスティニー”がのたうつ。
赤青白に塗り分けられていた装甲と、その身にしがみ付いていた亡者達が、
その全身を覆う炎に炙られ、見る見る内に消し炭へと変わっていく。
その様を、ボンヤリとシンは眺めていた。
『ぐくっ、クソオォッ! 何なんだよ、ソイツはァッ!?』
ソイツ?
ああ、コイツか?
怨嗟の叫びを上げる“デスティニー”が何の事を言っているのか分かり、シンは顔を上げた。
ボヤける片目の視界の中に、宙に佇むその後ろ姿が映った。
3メートルはあろうかという巨体を、所々が燃える“ザフトレッド”の制服に包み、
刀身の燃え上がる赤黒い矛を持った、先端から火の上がる鉢巻を額に巻いた仮面の怪人。
その仮面の隙間から除く金色の双眸だけでは、その表情を読み取ることは出来ない。
それが、自らの無意識の海とやらより生まれ出でた“心の鎧(ペルソナ)”というものだということ。
そしてその名が“カグツイザナギ”ということは、それを呼び出したその瞬間に分かった。
呼び出した瞬間に、その情報が頭に浮かんだといった方が正しいか。
『有り得ない、有り得ないッ! 俺がここにいるのに! お前は俺を拒んだのに!!』
いつの間にやら、“デスティニー”の装甲はそのほとんどが燃え落ち、
その身を食らっていた炎も鎮火していた。
代わりに、赤いパイロットスーツの所々を焦げさせたもう一人のシンが、
黒煙と陽炎の中で荒い息を立てて叫んでいた。
949:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 08:08:31.07 37/EK5R1
『ソイツは一体何なんだよォッ!? そんな、どこから湧いて出たかも分かんないような“力”を使ってまで、
俺を受け入れたくないってのかよオオオォォッ!?』
ウルサイ。
何が受け入れたくないだ。ありもしないデタラメしか言わなかったクセに。
どこから湧いて出た? なら、お前もどこから湧いて出てきたんだよ?
いい加減、自分と同じ姿で騒がしく喚くそいつが鬱陶しくなってきた。
その心情を悟ったかのように、カグツイザナギが刃の燃え盛る矛を袈裟懸けに構える。
―消えちまえ、化け物。二度と俺の前に現れるな。
カグツイザナギが、矛を振り抜いた。
それによって生まれた炎の波が、もう一人のシンを飲み込み、巨大な火柱を発生させる。
その火柱が消えた後には、焦げ付いたアスファルトの地面のみが残っていた。
それを見届けてすぐに、シンの視界がぐにゃりと歪んだ。
全身が、思い出したように痛み出した。瞼も鉛に変化したかのように重い。
カグツイザナギの体が細かな光となって四散し、元のカードに戻るのが見えた。
どうやら、限界らしい。
それを悟るや否や、自分に駆け寄る集団を視界に入れる間も無く、シンの意識は
深い闇の中に猛烈な速さで沈んでいくのだった。
950:ペルデス ◆rvCk.7NUZ2
12/01/29 08:12:35.64 37/EK5R1
というわけで、第一話終了です。
それにしても、1レベルアップしただけでここまで書き込み量増えるとは……
忍法帳恐るべし。
それでは。いつ投稿できるか分かりかねますが、次の話もよろしくお願いします。