11/01/17 21:35:50 smfCjpW90
>>287
maledictさん、>>288さんや>>289さんも言ってるように、>>286は手塚治虫のマンガじゃなく
東映版アニメのストーリーだよ。
「ミクロイドS」は「サンダーマスク」なんかと同様、手塚氏のスランプ期の作品で、どうやら
東映動画からの持ち込み企画だったらしい。主人公が悪の組織に作られた超人で、組織を裏切って
人間のために戦うという、タイガーマスクや仮面ライダーやデビルマンとも共通のフォーマットに
なっているのは、東映側の意向が強く反映された結果だとか。
それでもアニメのヤンマたちが、ミクロイドにさらわれて改造されたという設定なのに対し、
マンガのヤンマたちが生まれながらのミクロイドとなっているあたりに、手塚氏の嗜好がよく出てる。
敵の司令官のジガーがヤンマの実の兄、という設定は、マンガ版の背景があって初めて生きるしね。
手塚氏にとっての「ミクロイドS」はヒーローものというより、当時流行していたパニックもの
(今のディザスターホラー)の影響が強いようで、ヤンマの関わらないところで破滅がどんどん
進行してゆくあたりにオイルショック当時の世相が反映されていて、それはそれで興味深い。
一方でアニメ版の「ミクロイドS」は、裏切り者ミクロイドのヤンマたちと、ギドロンに残った
他のミクロイドたちの関係を軸にドラマを展開していて、人間ドラマとしての面白さがある。
手塚原作では、ギドロンのみならず昆虫ロボットたちは皆人格を持っていて喋りまくるけど、
アニメでは昆虫ロボットは一切喋らず何の感情も表さず、人間が拉致改造されたミクロイドたち
だけがそれぞれの思惑に従って喋る。ヤンマの元親友でギドロンの刺客となって現れたけれど
実はヤンマにミクロイドたちの希望を託そうとしていたルリボシや、ヤンマへの思いと自然を
破壊する人間たちへの怒りの間で揺れ動いたヤンマの妹分のマイマイ、誰にでも変身できるという
卓越した力と誰よりも美しい姿を持っていたためにそのプライドに滅ぼされたブンなど、
いかにも脚本の辻真先らしい人間くさいキャラたちが続々と登場する。そういうエピソードの
積み重ねが、最終回のタイトル「ギドロン対われら人間」に表れた作品テーマに結実するんだと思う。
要するに、ミクロイドは普通の人間なわけだ。拉致改造されたというだけの。
なんか作品論になってしまってゴメン。スレに沿った話に戻すと、アゲハはアニメ史上最も早い
時期に現れたリョナ鑑賞用女キャラで、とにかく敵に捕らわれたりいたぶられたりするシーンが多い。
オープニングでの蜘蛛の巣にかかったアゲハも見て興奮したという小学生男子は多かったらしい。
あとゼミールに操られて悪人顔になったアゲハに興奮したという奴も多かったそうな。
人形サイズ、蝶の羽根、ボディラインあらわなコスチュームという狙ったようなオタク受けする
キャラで、しかも中の人が声優界No.1美人のロコちゃんこと鈴木弘子。このオーパーツな萌えキャラが、
拉致改造の犠牲者だというのだからたまらない。しかも改造後は必ず全裸になるのだから。