おにゃのこが改造されるシーン素体14人目at SFX
おにゃのこが改造されるシーン素体14人目 - 暇つぶし2ch265:ショッカー代理人 ◆cVfFrJRnOU
10/12/31 23:01:56 HZAvEoXx0
吸血三葉虫

「あなた、あんまり根を詰めないでくださいね」
顕微鏡を覗き込んでいる夫に声をかけつつ、奈津江(なつえ)はコーヒーをテーブルに置く。
清楚な感じを漂わせる美しい若妻だ。
「ん、ああ、ありがとう」
顕微鏡から目を離し、うんと伸びをして体をほぐす志村(しむら)博士。
まだ若いが、古生代生物研究の第一人者として有名である。
「うまい。奈津江の淹れてくれるコーヒーは最高だよ」
「まあ、あなたったら。でもありがとう」
自分の淹れたコーヒーを美味しそうに飲んでくれる夫に、奈津江はつい幸せを感じてしまう。

「ふう・・・でも、どうやら目処が立ちそうだよ。化石から古代の生物をよみがえらせるという夢。何とかなりそうだ」
椅子の背もたれに体を預け、リラックスした体勢でコーヒーを味わっている志村博士。
その顔が見通しの明るさに輝いている。
「まあ、それはよかったですね。あなた」
まるで少年のように眼をきらきらとさせている夫に、奈津江は可愛いとさえ感じてしまう。
研究に没頭しているときは周りが目に入らない夫ではあるが、だからこそ若くして世界的にも認められているのだ。
いい夫なんだと奈津江は思う。
もう少し家庭のことを気にかけてくれるとうれしいんだけど・・・
それは望みすぎなのかもしれなかった。

                   ******

「動いた!」
思わず声を上げる志村博士。
化石だった三葉虫が、特別製の薬品の中で確かに動いたのだ。
それは長い間の研究の成果が実った瞬間だった。
「ようし、これで古代の生物を現代に蘇らせることができるぞ」
志村博士は満足そうにうなずく。
「ふう・・・安心したらコーヒーが飲みたくなったな。おーい奈津江、コーヒーを持ってきてくれないか?」
椅子に深々と腰掛けて安堵のため息を漏らす博士。
あとは更なる研究が必要だが、まずは一段落が着いたのだ。
妻の淹れる美味しいコーヒーでリラックスしたかった。

だが、いつまで待っても妻がコーヒーを持ってくることはなかった。
「おかしいな。どこかへ出かけたのかな? おーい、奈津江」
研究室からリビングに通じる廊下に向かって声をかける志村博士。
だが、やはり返事はなかった。


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