13/01/21 17:39:45.78
>>176
一般に言う恋愛感情はなかったろうね。
しかし、ヒルダは私情レベルで地位抜きのラインハルト個人を気遣うところをこれでもかと見せ
ていたじゃないか。キュンメル男爵との関係といい、ヒルダは本質的に世話焼き姉さん気質な
のだろう。
女らしくない性格から、アンネローゼのような母性にはならなかったが、となれば、シスコンで
弟ッ気が抜けないラインハルトが内心アンネローゼの代換として懐くのは自然なこと(私情あり
ありな素振りもみせている)。
シスコンでもいい大人だから自重する一方、リップシュタット以降、政治・軍事に大車輪だった
から、公務の話を同じレベルでストレスなく話し合える相手としてのみ認識していた(ヒルダも
基本そうだったろう)。
覇気を向ける程の事案もなくなって気の抜けたところに、思いっきりトラウマえぐられる事件が
あったことでその箍が外れたのが、あの夜だった、と。
しかし、結婚にまで至るような関係にはまり込む、一見恋愛事のような、しかし当事者にすれ
ば「どうしてこーなった?」ってのは世の中あるもんでね。