12/08/01 20:08:51.71
大量の本をとりあげたのでは、どうしても大部分はいいかげんに褒めることになってしまうのだ。(中略)
客観的に正しい批評をするなら、十中八九以上が「この本は価値がない」ということになるし、
書評家の正直な気持ちは「こんな本ちっともおもしろくない、金でももらわなきゃだれが書くものか」
というところなのだが。しかし、読者はそんな感想を聞くために金を出しはしない。出すはずがないのだ。
読者がもとめているのは、読む必要のある本についてのガイドであり、何らかの評価なのである。
―ジョージ・オーウェル「一書評家の告白」