11/12/08 10:02:34.60
>>588
1.旅順湾外から二百三高地までは10Kmほどの射程が必要で、当時の艦砲では届かない
2.そもそもの目的は旅順艦隊の覆滅であり、二百三高地を簡単に砲撃できるようなら、最初から旅順艦隊を砲撃するだろ
3.陸上砲、特に永久要塞のような物と戦艦が打ち合うのは、戦術上最大の愚策
ましてや永久要塞を直接狙うどころか、それを挟んでその先の高地を狙うとか愚策中の愚策
4.そもそもどうやって狙うのか? 無線通信は1896年に発明されたが、日露戦争時点で日本にあった技術では弾着修正するのは困難
(日露戦争当時、日本海軍は海底ケーブル敷設船を使って通信手段を確保していた事が戦争の勝利に役立ったことはあまり知られていない)
5.旅順湾外は機雷で封鎖されており、掃海無しで大艦隊を展開するのは自殺行為。これで何隻も軍艦を失っているし、ロシア海軍ですら
蝕雷で戦艦ペトロパブロフスクと共に名将のステファン・マカロフを失っている(これは日本軍の敷設した機雷だが)
6.二百三高地への進撃ルートが確保されたのは9月中旬。乃木の第三軍に28cm重砲が配備されたのも9月
(と言うか二百三高地から重砲で旅順港を砲撃できるようになったので、同高地の攻略に着手した)
重砲を手にれたのに、更に危険を犯して艦隊を入れるのは割に合わない
7.大体、バルチック艦隊とロシア太平洋艦隊が合流して連合艦隊に対して優位に立たれると、大陸で戦っている陸軍が
窮地に陥ると言う理由で、急いで旅順要塞の攻略戦をやっているのに、バルチック艦隊が来る前から艦隊を投入して
損耗させるなど本末転倒愚の骨頂マヌケ中のマヌケとしか言いようが無い。
そもそも、艦砲射撃の話って、ポストが赤いのも乃木のせいみたいな、素人の語る乃木悪玉論レベルの話だろ
旅順攻略を陸軍に泣きついたのは海軍だし、全体計画を立てたのも海軍、乃木は当然艦隊への指揮権はない