14/02/04 06:04:07.09 5USdRWWO
池上彰6 抜粋
自民党が政権政党になって1年余りが過ぎました。この間の過程は、日本の民主主義にとって非常に画期的だったと思います。
つまり自民党のやり方がおかしかったら、政権交代が起きて民主党政権になった。でも、民主党がお粗末だったから、また政権がひっくり返ったわけです。
有権者はこの数年間の経験を積んだことで、「また政治がおかしかったら選挙でひっくり返せるんだぞ」ということを学んだのです。
政治家は政権を取っても、きちんと運営しないと、いつまた政権を失うかもしれないという危機感を持ち、政治に対する緊張感を無視できなくなったわけです。
■批判票の受け皿のない不幸
民主党は大幅に議席を失い、小規模政党になってしまいました。ほかの野党もばらばらです。
この後、もし有権者が自民党の政策や判断に対して批判票を投じようとしても、受け皿になる野党がないわけです。それは日本の民主主義や有権者にとって不幸なことだと思います。
そうなると、自民党の政治運営に慢心が生じかねません。「当分、われわれの天下だ。何をやったって政権を失うことはない」となると、かつてのような様々な問題が出てくる可能性があるということです。