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「日本国籍のはく奪不当」 性人類学者の金さんが提訴
在日2世として日本で生まれ育ち、性に関する悩み相談などの活動で知られる韓国籍の性人類学者金明観さん(59)が
8日、「戦後、一方的に日本国籍を奪われたのは不当だ」として、日本国籍があることの確認を日本政府に求めて東京地裁に提訴した。
訴状によると、金さんの両親は戦前、日本の植民地だった朝鮮半島から神戸市に移住。
金さんが生まれた1950年当時、朝鮮半島出身者の国籍は日本とされていた。
しかし植民地に対する日本の権利放棄を規定した52年のサンフランシスコ講和条約発効の際、
法務府(現法務省)が朝鮮半島などの出身者について「内地に在住するものを含めて日本国籍を失う」と通達。
金さん側は「領土についてだけしか規定していない講和条約を根拠として、
わたしたちの意思を問うこともなく一方的に国籍をはく奪したのは不当だ」と主張している。
金さんの代理人によると、法務府通達をめぐっては、61年に最高裁大法廷が妥当とする判断を示し、以後も同様の司法判断が続いているという。
法務省民事第1課は「訴状を見ておらずコメントできない」としている。