11/12/12 22:14:11.98 sQ8qoxof
デモクラシーが政治理論家の中で前向きに捉えるられるようになったのは19世紀後半以降で、
それまでは、気まぐれな恩知らずの民衆による支配といった衆愚政治的な否定的ニュアンスの抱えた言葉だった。
しかし、17世紀以降において正統的な物とはいえなかったが、新の民主的政体は新の民主的社会に基礎を置くべきだといった、
統治政体のあり方を超えた、力強い主張がなされるようになり、イズム的なニュアンスが含まれることになった。
こうしたニュアンスと共に、19世紀以降にデモクラシーという言葉が広く世界に流通し、日本にも伝わることになったじゃないか。
よってデモクラシーを民主主義と訳すことは、西欧におけるデモクラシーが抱える認識から大きく外れるものではないと思うぞ。
参考資料: 新キーワード辞典 文化と社会を読み解く語彙集 Tベネット/Lグロースバーグ/Mモリス 「民主主義」より