11/12/10 21:11:23.99 PpdFSVir
>>864-865
レスが遅くなり申し訳ありません。
ですが、あなたも未だに私の質問の内容が理解されていないので非常に残念です。
私が問いかけているのは八月革命説の内容や、その解釈についての話ではありません。
何故、八月革命説のような解釈論が考え出される必要があったのか?
私は八月革命説という解釈論の存在自体を問題視しているのです。
あなた自身も述べている通り、八月革命説は改正限界説を前提にしています。
元々の改正限界説は、主権の移行は憲法改正の限界を超えるという認識があるので、
当然ながらその認識から導き出される結論は「日本国憲法」と呼ばれているものは、
大日本帝国憲法を改正し得る限界を超えている為、その正当性は認められないというものです。
ところが八月革命説は限界説の正しさを認めながらも、「日本国憲法」の正当性を説明する為、
ポツダム宣言の受理で「法的革命」が行われたので帝国憲法との間には連続性が発生せず、
憲法の改正の限界を超えたものでは無いという詭弁を以って説明しました。
憲法学者である宮沢俊義氏も改正限界説は認めているのです。
それでも「日本国憲法」と呼ばれるものは憲法として成立し、憲法として認識されてしまった。
その矛盾をどうにか埋める為に考え出されたのが宮沢俊義氏の八月革命説です。
元々、宮沢俊義氏は「日本国憲法の制定は日本国民が自発的自主的に行ったものではない」
という主張を述べていたのですから、このような説を考え出す事自体が不思議です。
一説にはGHQからの強硬な圧力があったとも言われていますが、
こうした宮沢俊義氏の背景を1つ見ても、八月革命説が奇異な説明である事が分かると思います。
とてもじゃないですが、これでは「日本国憲法」を正当で有効な憲法と言えるとは思えません。
私が八月革命説自体を問題視しているという理由がお分かり頂けましたでしょうか?
その上で、それでも「日本国憲法」は正当にして有効だと言うならば、
相応の説明をして頂きたいと思います。