11/11/12 20:47:28.84 t1MjXdw7
>>138
仰っている事は分からなくもないのですが、
日本国憲法を有効とすると、それはそれで齟齬も出てくる部分があるのです。
それは国体です。
日本国憲法を有効としてしまうと戦後に国体とされたものの肯定に繋がります。
それは私の考えている事から見ると甚だ具合の悪い状況を招いてしまうのです。
ここで誤解をされないように予め断っておきたいのですが、
私は天皇親政については慎重に検討すべきとの考えを持っていますので、
大日本帝国憲法で謳われた天皇の大権が必ずしも必要不可欠であるとは考えてはいません。
しかし、国体を考えるという事は即ち天皇について考える事でもあります。
先程の話に戻しますと、日本国憲法を有効と認めてしまうと、
現在の象徴という立場が、殆ど議論にならないまま追認されてしまう可能性があるのです。
それでは国体をも考えるという私の提案自体が意味を無くす可能性があるのです。
日本国憲法の下では、天皇は日本の国家元首と解釈する事も可能との説がありますが、
一方では天皇は元首とは言えないとする説もあります。
これも又、国家元首を定義していない日本国憲法の不備の1つと言えるでしょう。
元首の問題に限らず、天皇とはどういう立場なのか?
或いは、どういう立場である事が国内外問わず、又、将来的にも望ましい形なのか?
歴史や伝統を踏まえた上で、日本国や政治との関わりや、国民との関わりや、
更には諸外国との関わりも含めて、どのような在り方が天皇として相応しいのか?
そうした事を議論し、考えて行く為には日本国憲法を肯定する訳にはいかないのです。