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「近海の宝」掘り出せ メタンハイドレート 世界最大の試験装置導入①
2011.1.11 02:00
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
天然ガスの原料として海底などに眠っているシャーベット状のメタンガス、
メタンハイドレートの採取に向けて、政府が今春、世界最大の室内試験装置を導入して本格的な実証を開始することが10日、分かった。
メタンハイドレートは日本近海に大量に存在することが確認されている。平成24年度には海洋実験に乗り出す方針だ。
実用化されれば、石油や天然ガスなどを輸入に頼る日本のエネルギー戦略にとって画期的な技術となる。
メタンハイドレートは日本近海のほか、南シナ海やロシアの永久凍土地帯などに存在している。
油田のように掘り当ててもメタンガスが噴出することはないため、採取技術をめぐり日本や米国、韓国、中国などが国家プロジェクトとして研究を進めている。
今回、世界最大の室内試験装置を設置して実証実験を行うのは、経済産業省が所管する独立行政法人産業技術総合研究所。
これまでの採取実験で、130気圧の状態で存在するメタンハイドレート層を30気圧に減圧すれば、
最も効果的にメタンガスを取り出せる仕組みを突き止めており、これを応用することにした。
具体的には、海底のメタンハイドレート層に接した部分まで井戸を通し、
ポンプで海水を吸い上げる方法でメタンハイドレート層にかかる井戸内の気圧を下げて、
気泡状のメタンガスを発生させる技術を確立したい考え。
3月に産総研のメタンハイドレート研究センター(札幌市)で井戸を想定した内径1メートル、
高さ3メートルの世界最大となる室内産出試験装置を導入し、井戸に必要な強度などの調査に乗り出す。