【中華そば290円】幸楽苑【税込304円】13杯目at RAMEN
【中華そば290円】幸楽苑【税込304円】13杯目 - 暇つぶし2ch4:ラーメン大好き@名無しさん
13/04/28 14:34:49.60 xFIQQsvm
1年半がむしゃらに修業した青年時代。

「人生、一度はそんな時がなくてはならない」。新井田がいう「そんな時」とは、寝食も忘れ、必死に何かに打ち込む時のことだ。
福島一の食堂をつくろうと決意した新井田は、東京へ修業の旅に出た。1964年4月、東京服部栄養学校に入学。
新井田は民友「春夏秋冬 私の道」で当時の気持ちをこう語っている。
「父に楽をさせたいという思いと、事業を拡大させたいという決意を胸に秘め、奮い立つような思いでの門出であった」と。
新井田、18歳。青年の思いがいかに強いものであったかは、次の行動からも伺える。
同じく「春夏秋冬 私の道」の一文を拝借しよう。
「学校に通いながら、中華料理店を食べ歩いた。履歴書を持って、自分の舌と足で修行先を探し回った」。
いまほど情報が流通している時代ではない。自ら探すしかなかった。ただ、その行動が、青年の志をさらに強くしたのではないか。
「ここぞ」と思った店に頼み込んでアルバイトをさせてもらった。そうやって、3店目で人生に多大な影響を受けた、四谷・幸楽飯店に出会った。

幸楽飯店から託された名前。

終業のタイムカードを押す。そこからが修業だった。「先輩たちが教えてくれるのは、それからなんです。だから、タイムカードを押してからがいよいよ本番です」。
深夜まで厨房に居残り、黙々と中華鍋をふった。「八宝菜」「酢豚」、次々にメニューを修得。
1年半で、すべてのメニューをつくることができた。
「人の3倍も、4倍も努力しなければいけない時がある、私にとってはまさにあの時が、“努力の時”でした」。
一方、周りへの配慮も忘れなかった。店には、仏壇があった。その仏壇のご飯の上げ下げもいつしか新井田の仕事になっていた。
そんな新井田の姿を店主である鄧 順宝氏は目を細めてみていたのではないだろうか。
修業を終え、会津に戻ることが決まった時、鄧氏は、「『幸楽』をお使いなさい」とまで言ってくれた。
いうまでもなく「幸楽苑」の由来である。
人の3倍4倍、努力した新井田に思いがけぬ褒美が与えられたことになる。


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