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相鉄ホールディングス(HD)は、相鉄いずみ野線の駅前を相次ぎ再開発する。いずみ野駅でこのほど着工し、南万騎が原駅と弥生台駅でも検討を始めた。
同社は2018年度に東日本旅客鉄道(JR東日本)と、19年度に東京急行電鉄と相互直通運転を計画している。
都心へのアクセスが向上する一方で、沿線人口の流出も懸念される。
駅前再開発を通じて沿線価値の向上を急ぐ。
いずみ野駅前では計1万4000平方メートルの用地を整備する。
まず6月に2階建てで延べ床面積4000平方メートル強の商業施設を完成させる。
食品スーパーや銀行などが入居する。その後、残りの用地に約8000平方メートルの商業施設を建設する。
15年春に着工し、16年夏に開業する。
総投資額は20億円程度で、駅から3キロメートルの範囲内に住む約7万世帯をターゲットとする。
産直野菜の直売所が集まる「マルシェ」を開ける広場なども設ける。
子育てや介護など生活関連のサービス支援を充実させ、地域住民の生活拠点にしたい考えだ。
南万騎が原駅と弥生台駅前でも再整備計画の検討を始めた。
南万騎が原駅前の約2万平方メートルでは、商業施設の新設と住宅を整備する。
商業施設の建設費用は十数億円程度になる見通しで、16年の完成を目指す。
住宅の規模や投資額は今後詰める。定期借地権を活用した割安な高齢者向け住宅の整備などを想定している。
同駅周辺は1950年代に住宅地開発が始まり、高齢化が進んでいる。駅前に高齢者が住みやすい住環境を整えて、
住み替えを促進する。
一方、既存の住宅地のリフォームなどを実施し、若年層が流入しやすくする。
弥生台駅前では7800万平方メートルに住宅と商業施設を整備する。国際親善総合病院が駅から徒歩6分の場所に立地していることを生かし、
医療的なサポートやヘルスケアの機能も持たせたい考えで、16年の着工を目指す。
いずみ野線沿線は1960~70年代に開発された住宅地が多く、高齢化や建物の老朽化対策が課題となっている。
沿線駅(南万騎が原―湘南台)の2012年度の1日当たりの乗降客数は11万1700人と、08年度から2200人減った。
JR東日本と東急との相互直通で都心へのアクセスが向上するのをにらみ、沿線の魅力向上を急ぐ。