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北海道新聞 ＞ 地域：道東
お盆帰省乗客ぐったり 特急おおぞらに札幌から同乗ルポ 「早く通常ダイヤに」（08/11 07:00）
（※画像：車内から降り立つ乗客で混雑する釧路駅改札口近く。南千歳駅から立ちっぱなし
だった乗客もいた＝午後６時２０分）
相次ぐ事故の影響でＪＲ北海道の釧路―札幌間の特急「スーパーおおぞら」上下１４本のうち４本が
運休となってから３週間あまり。お盆の混雑期に入った９日、札幌から釧路まで４時間弱、帰省客に
交じって列車に乗った。自由席確保のため早く並んだ乗客、座れずに長時間立った利用者の顔には
疲労の色も。「早く通常のダイヤに戻ってほしい」とため息が漏れた。
スーパーおおぞら７号が出発する５０分前の午後１時半、札幌駅７番線ホームには約３０人が自由席
乗車口に並んでいた。前後の５号と９号は運休しており、７号に乗客が集中したようだ。
１時間前から並び始めた札幌市の女性看護師（２５）は、釧路で乗り換えて根室まで帰省するといい、
「長丁場なので座りたい。普段なら１０分前、早くても３０分前だが、運休と帰省ラッシュの影響が心配で
早く来た」とくたびれた様子で話した。
午後２時すぎ、自由席を待つ行列は約８０人に。乗車が始まると、列をなしていた乗客のほぼ全員が
２両ある自由席の６号車と７号車に座ることができ、７、８席の空席も。ただ、列車出発後、新千歳空港の
接続駅、南千歳に着くと、数十人が乗車。着席できなかった約１５人が自由席の７号車の通路をふさぎ、
デッキ数カ所にも計１５人ほどが立ち、混雑度が増した。
午後４時前後、新得駅近く。「立っていたら酔ってしまった」としゃがみ込む女性も出た。 午後６時１５分、
釧路駅到着時も数人の立ち客がいた。南千歳駅から３時間半、立ちっぱなしだった福岡市の
大学生（２３）は釧路での就職試験を前に「長かった」と疲れた様子。帰省で同じく南千歳から立っていた
福岡県久留米市の男性（２３）は「繁忙期におおぞらを利用したのは３回目だが、立ったのは初めて。
ＪＲは問題を解決して元に戻るよう努力してほしい」と話した。
ＪＲ北海道によると、お盆期間中の「スーパーおおぞら」指定席の予約状況は満席となっている列車も
ある。（大沢祥子）
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