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福島第1原発の廃炉作業で生じるがれきの累積量が2015年度に約17万6000トンに上り、
一部のがれきは放射線量に応じて区分している保管容量を超える恐れがあることが17日、
第1原発の安全対策を評価する原子力規制委員会の有識者検討会に提出された東京電力のデータで分かった。
がれきは線量に応じて屋外集積、容器収納など4段階に区分された形態とエリアで保管されている。
データによると、15年度に毎時0.1~1ミリシーベルトのがれきが約2万1000トンと約2万トンの保管容量を超え、
毎時1~30ミリシーベルトのがれきも約3万4000トンの容量に迫る約3万3000トンの発生量が見込まれている。
現時点のがれきの総保管容量は約19万9000トンで、15年度には容量の約90%が埋まる計算になる。
現在の廃炉工程でがれき保管の詳細な計画はなく、東電も将来的な発生量を詳しく分析していない。
第1原発では今月、3号機建屋で毎時約540ミリシーベルトと高い線量のがれきが見つかっている。
有識者検討会で東電は保管エリア拡大の検討や、新たな固体廃棄物貯蔵庫の基本設計に13年度内に着手し、
15年度内の運用開始を目指す方針を明らかにした。
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