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【駅 人 話】別保駅 2012年12月30日
(※JRのコメントなど一部のみ。車両の画像あり)
そんな駅に、別の「お客さん」が現れることも。JRのベテラン運転士、井出位(たかし)さん(62)は
朝方、ホームにシカが3頭立っているのを見たことがあるという。
道内のエゾシカ約64万頭のうち、半数ほどが道東に生息するといわれる。花咲線は、列車とシカの
衝突事故が頻発することでも知られる。
JR北海道釧路支社によると、昨年度、シカが原因で列車が急停車したり、衝突したりしたケースが
管内で951件あり、うち花咲線が465件を占めた。駅間でみると、線路の周辺に人家はなく、うっそうと
した国有林が広がる別保―上尾幌間が62件で最も多く、今年度も11月までに40件を超えている。
シカとの衝突を避けるため、運転士は細心の注意を払う。「カーブが多いので気が抜けない。冬場は
エサが少ないためか、シカも動きが鈍い」と井出さん。遠方に姿を認めたら警笛を鳴らすが、親ジカは
逃げても、子ジカは跳びはねて線路内を直線に走ったりするという。「相手の様子を見て慎重に走る
しかない」
それでも間に合わず、シカをはねてしまうこともある。花咲線の列車の乗務員は、運転士1人だけ。
シカを線路外にどかすのも運転士の役割だ。大きな雄ジカになると、毛の流れの方向に逆らわない
ように引っ張らないと、重くて動かないそうだ。
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