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>8に続く平行世界もの
◎国鉄003系電車通勤形電車
1980年 標準軌 第三軌条
○高度経済成長期、大阪都市圏の通勤事情は年々悪化し大阪市交通局地下鉄の市外延伸と既存郊外路線への直通を望む
世論が益々強まったのを受け、郊外延伸には首都圏の通勤五方面作戦で実績ある国鉄も担当する事になった。
国鉄が担当するのは次の二路線:
四つ橋線の堺市延伸、国鉄堺市線、御堂筋線と阪和線の混雑緩和目的;
住之江公園駅から国鉄大阪南港貨物線に三線軌条で乗り入れ阪和線杉本町駅に至り、鳳駅まで阪和線の貼り付け線増。
千日前線の伊丹台地延伸、国鉄武庫昆陽線、千日前線有効活用と新幹線公害補償;
野田阪神駅から東海道線塚本駅まで延伸し、そこから国鉄新線として加島を経て山陽新幹線に貼り付けて甲東園まで。
どれも規格は、大阪市交中央線に対する近鉄けいはんな線と同様に、大阪市交の標準軌・DC750V第三軌条等に準拠。
直通開始後、営業最高速度は70km/hから95に向上、加減速度は従来通り。
これらの直通用にと003系が新造された。
本形式の車両形式称号は、標準軌と第三軌条という国鉄にとっての異種規格を示す為に三桁目が0にされた。
車両の意匠は、国鉄財政悪化を反映して市交の同時期の新車10系に比べて製造費低減を打ち出したものとなり、
それは、車体はオールではなくスキンだけのセミステンレス、コイルバネ台車、冷房は車内の車端に床置型、
制御装置は201/203系採用の電機子チョッパではなく、国鉄としては異例の量産車に界磁チョッパを本格採用、
その他の仕様は、車体寸法は車長19m弱等の大阪市交標準規格、全電動車台車に集電靴、先頭前面は105系新造車等にも
多く踏襲されるバンダ目、戸袋窓無しの両開き四扉など。
車種は、クハ003/002(Tc/T'c)、モハ003/002(M/M')の四種。
1981年、上記の二路線が開業し、003系は4M2Tの六両編成で西梅田~鳳の四つ橋線直通列車や千日前線直通に就役開始。
87年に本形式と当路線はJR西日本に承継。
JR西が株式上場後コストカットと駅ナカ商売に注力してから、異端規格で保守コストが高く、自社の重要ターミナルに
直行しない当路線と本形式は冷遇される様になって近年ガムテープで補修が目立つ。