12/08/11 22:55:16.43 mrEFGNaeP
モンロー主義の解釈も2種類あって、これを混合して論じてるものがあまりにも多い。
1つは戦前、鉄道を敷くこと自体が投資の対象、商売となった時代(バスもそう)に
投資目的で無鉄砲な路線開設が方々で策定され、その整理のため都市計画を建前に、市がそれを抑制した頃。
策定の中には、京阪のように現存事業者が計画したものを市が潰したものもある。しかし計画の大半は訳の分からんものであり
公共交通の確立という意味では、市の政策が攻を奏した部分も少なくない。
2つ目は、東京では地下鉄が郊外私鉄や国鉄に規格を合わせて相直ありきで建設したのに、大阪は第三軌条で相直できないよう
建設してしまったというもの。これも関西私鉄側にも原因があって、あくまで地下鉄との相直でなく自前で市内にトンネルを
掘ることに固執した点がある。南海の西横堀線や堺筋線なんてその最たるものだし、川島が根に持つ、千日前線建設と
阪神難波延長線の関係もその1つ。あくまで私鉄がやりたい事を大阪市が邪魔したというような浅薄な観点からの意見。
南海に関しては「当社が永年かけて開発した高野線に地下鉄の電車が走ることは考えられない」との発言もあったりで
まだ戦後の強制統廃合の記憶が色濃く残ってる頃ゆえ、テリトリー侵食に対する防御線があった頃の話を、完全に棲み分けが
出来ている今の時代に持ち込んで未だに「大阪市のモンロー、モンロー」と言ってる不相応なもの。
川島は阪神電車寄りなので、このあたりを巧みに著書に混ぜて大阪市批判を行なっている。
色々と自著の理論に都合悪いのか、あんまり南海の気まぐれ構想には触れてないよね。阪神電車大好きの川島には
南海など眼中にないのかもしれんが、それ知らんで大阪市を叩くのもアカンやろうと。