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松浦委員
よくよく調べてみたら、宮崎発の廃止されたはずの妻方面へ行くダイヤが上り、下りそのまま日豊線を走って
おるのです。日豊本線からローカル線に入る妻線が廃止されて、バスに代替しました。バスに乗っておる人は
みんな真っすぐ宮崎へ行くのです。通勤、通学者バスで行く。佐土原でおりて汽車に乗り継ぐ人はだれもおらない。
下るときも汽車で下る人はおらない。にもかかわらず、従来妻線が存在していたときと全く同じ状態で宮崎-佐土原間
十三・二キロに六往復汽車が走っているのですよ。乗っておる人はおらない、ほとんど空に近い。今レールもあるわけ
だから、まだはいでおらぬわけだから、コストから考えてみれば妻に走らそうが佐土原まで走らそうが大体一緒、それ
ならもうこんなローカル線廃止やめてくれ、もとのとおり走らせてくれという陳情なんです。どうしますか。
棚橋(泰)政府委員
先生御指摘のように、妻線からの列車は従来真っすぐ宮崎まで直通で入っておりました。それを、妻線を廃止をいた
しますときに地元との協議会が何回も重ねられたわけでございますが、バス転換に合意はいたしましたけれども、
バスで佐土原まで来て、それから先の列車は従来どおりぜひ残してほしい、こういう強い御要請がございましたので、
国鉄当局におきまして、今先生おっしゃったように、従来の妻線を廃止いたしましたが、佐土原-宮崎間の列車だけは
残しておる、こういうことでございます。
そこで、そういう列車を走らせているのなら、むしろその方が赤字が少ないんじゃないか、こういうことでございますけ
れども、ただいまのところ、まだ廃止したばかりでございますので、正確な数字が手元にございませんけれども、ごく
大ざっぱな試算をいたしますと、従来妻線が運行していたときに妻線に乗っていた方が全員宮崎まで仮にお乗りになった
というふうに仮定をいたしまして計算をいたしましても、その収入は年間にいたしましてせいぜい四千万か五千万でござ
います。それに対して妻線の赤字は二億七千七百万ということでございますので、そういう意味では、妻線を復活しても
赤字が減るということではなく、妻線を転換させていただいたことによるメリットの方が高いというふうに判断をいたして
おります。(衆議院予算委員会昭和60年2月26日)