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北國社説の記述が素晴らしい。金沢駅の魅力を全世界に向けて発信してほしい。
◎世界で最も美しい駅 発信したい「三つ星玄関口」
外国からの高い評価を受け、地域の魅力にあらためて気付くことがある。
仏ミシュランの星の格付けが代表的な例だが、JR金沢駅を「世界で最も美しい駅」に選んだ米専門誌の記事は、驚きに近い評価だった。
米の旅行誌「トラベル・レジャー」ウェブ版記事は、「世界で最も美しい駅」に14駅を挙げ、ニューヨークのグランド・セントラル駅、ロンドンのセント・パンクラス駅などとともに、日本から唯一、金沢駅を掲載した。
ガラスの「もてなしドーム」と鼓門について「未来観を醸し出したデザインのエントランス」と紹介し、噴水時計は「超クールなデジタル時計」と表現する。
厳格な格付けと違い、執筆者の主観もあるようだが、外国人の目からみれば、金太郎飴のような日本の駅では、個性的なデザインがひときわ斬新に映ったのだろう。
戦前の赤れんが建築を復元中の東京駅丸の内駅舎などは別格としても、金沢駅は確かに個性が際立っている。
「三つ星」級の高評価を得たからには、これを金沢の魅力発信に生かさない手はない。
1990年代に本格化した金沢駅周辺整備で加賀宝生の鼓を模した「シティーゲート」とガラスドームの骨格が決まり、鼓門、もてなしドームと命名された。
2005年に完成し、すっかり金沢の景観に溶け込んだが、賛否飛び交う議論のいきさつを振り返れば、金沢の「伝統」と「現代」を表現したその狙いは、今回の米誌の評価からも間違っていなかったことを確信する。
駅が都市の個性を示すなら、金沢駅はひとまず成功した。だが、北陸新幹線開業へ向け、玄関口を形成する取り組みはこれからも続く。
「最も美しい駅」を追求するには、新幹線駅舎整備、さらには駅周辺の景観創出も重要になる。
今月開催された金沢創造都市会議は、テーマとなった「都市の再創造」の代表例として、金沢21世紀美術館、金沢城公園、しいのき迎賓館の3施設を挙げ、「歴史の審判に耐えうる施設」と評価した。
金沢駅がそれらに続く空間となるよう、米誌の評価を弾みに、より高いレベルで玄関口の魅力づくりを考えていきたい。